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2023年10月17日 (火)

52週MDの習慣化

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


52週MDマネジメント。

  当方の研修メニューでもある。

また、コンサル先の企業にも52週MDマネジメントの継続を指導している。

  52週MDマネジメント。

各企業でいろいろな取り組みが為されていると思われる。

  また当社では取り入れていないという企業もあるだろう。

これには訳があるのではないだろうか。52週というと毎週ということである。一年間がほぼ52週であり、よってこの業界では52週MDとは毎週テーマを持って販売計画を立案実践して季節感を出したりイベント対応したりしていくことと捉えられている。

  “だから52週毎に売場変更など無理”

確かに、グロサリー部門は商品サイクルが長いため、52週毎に全てのエンド交換や特設変更など無理な話しである。

  しかし世の中は52週で一年が回る。

一年52週という事実を以って、この業界も52週MDの実践という謳い文句を綴っているのであって、なにも100%完璧に52週を変化させて作り続けるということではない。

  実質は26週MDであるのは事実。

だが、年間サイクルの52週というワードを用いて販売計画や週間計画、そして週間の数値計画を考えていった方が説明しやすい部分はある。

  26週MDよりも52週MDのほうがインパクトは強い。

だから表現は52週MDの実践という言い方の方が、これで一年間回るという意味で言いやすいし理解しやすいのである。

  テーマは52週・売場作りは26週。

それが各企業の実態ではないだろうか。まぁ能書きはそれぐらいにして、その実践が重要なのであり、その実践の継続からの2年目3年目でようやく見えてくるものがある。

  二年目にしてようやく見えてきた52週MDの本質。

このブログでも何度も記してきたが、それが理解し始めてきた企業や店舗は2年目からの伸長が著しくなってくる。

  しかも楽しみながら(笑)。

これはどういうことかと言うと、何も考えずに取り合えず継続してきた52週毎のテーマに沿った写真取り。私が実践した初年度は、52週毎にテーマを設定して、そのテーマに沿って展開されていた売場を、媒体と共に写真取りし続けたのである。

  部門との打ち合わせは無しに。

だから単なる売場の写真取りだけを継続してきた。だから意外に楽に継続できたのである。

  結果二年目に突入する。

そこからである。前年の何も打ち合わせもしないで撮影した売場を、二年目に改めて振り返ると、いろいろな部分にアラを見出すことが出来るのである。

  そうれが重要なのだ。

そのあら捜しから、本格的に52週の取組みがスタートするのである。

  “こんな酷い売場から脱却しよう!”

それを部門チーフと打合せしながら翌年の52週MDの実践が始まるのである。とは言っても昨年の酷い売場を超えることは容易にできる。

  それだけ一年間の継続は知らず知らずに販売力を付けていた。

だから、昨年の酷い売場を少し上回るだけで、売上が伸びていく。

  それが更に3週目になると加速していく。

そうやって、52週MDが進化し続けながら、雪だるま式に大きなサイクルとなって回っていくのである。

  それが店舗力として地域で勝ち残る原動力となるのである。






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食品商業11月号が発売されました。
202311
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

2.「POP大賞」における優秀賞作品等へのコメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(11月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。



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コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。

問題意識という意志が全ての解決策へと向かうのは確かですね。

初めから完璧なマニュアルに則った52週MDをやろうとするから途中で早い段階の挫折を味わうもの。やはり自分の意志で低い山から身軽な軽装で登り始めるところから52週の継続が始まるのだと思います。

そこから一年回り始めた段階からの本格登山でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年10月18日 (水) 09時34分

写真撮りすることで記憶違いなどなくなるのでいいですね。
どうだった?と聞く方も記憶が曖昧ですし(笑)
52週をやらされてる感で惰性でやっては変わらないでしょうが、問題意識を持ってやることにより大きく売上が変わるでしょうね。

投稿: hatabo | 2023年10月18日 (水) 09時26分

通りすがりの業界人さん、コメントありがとうございます。

すっかりコアなメンバー化してくださり、ありがたいこです(笑)。

確かに商品以外の52週MDマネジメントですね。商品を確実のお客様の伝える為の媒体セットやコトPOPの作成と設置。商品を際立たせるための仕組みも52週MDを実践していく上で身に付けていけるのも事実ありますから、やはり52週MDの構築と、自分の教科書作りとしての実践と反省は非常に重要かと思います。

投稿: てっちゃん | 2023年10月17日 (火) 20時52分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

→会社の報告事案でなく自分の教科書として少しずつ進化

まさにその通りなんです。自分の教科書作りなんです。それが理解出来れば、一生の教科書としてこの業界でどの企業でも活かしていける自分自身の指針になるのです。

そう考えると、企業の為に上司の為に実践することではなく、自分の為に、そしてそれが結果として企業の為になる自分自身の教科書作り。そんな意識で取り組んでほしいものです。

投稿: てっちゃん | 2023年10月17日 (火) 20時47分

52週のMDは必要と考えております。
なぜ必要かを組織全体に腹落ちさせて実行しないと成功へ導けないと考えております。
そして、売場だけに特化せず、52週店には様々なやるべき事がございますので、そこもの伝授していただければと思っております。

投稿: 通りすがりの業界人 | 2023年10月17日 (火) 13時19分

52週MDと語ると難しさを感じるかもですが、
昨年はどういう状況だったを知らねば今年の計画が立たず結果環境に流され、良かった悪かったで終わってしまい次に繋がる物事が見えなくなりますからね。
忙しい、時間が無いからこそ当たる確率の高いMDを組まねばならない。バイヤー丸投げも良いでしょうがバイヤーも店舗兼務する事もあり忙殺な日々を送っていて魂の入ったMDを組みたくても組めないのが現実ではないでしょうか?
忙しい、時間がない、全ては完璧に出来ない・・・だからこそ当たる確率を上げるMDが必要であり取組み精度を上げて行かなければならないと思います。写真で視覚に残すのも良いですね。
百聞は一見にしかず、だらだら文章やデータ取るならスマホでパチっと売場を取って写真に走り書きで良いので数値やコメントを残すだけでも立派な反省書兼MD書になりますよ。
会社の報告事案でなく自分の教科書として少しずつ進化すれば良いし、ポジティブになれば自ずと残すべき物事が見えてきてどんどんレベルアップしていきますから。

投稿: dadama | 2023年10月17日 (火) 10時08分

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