シャインの相場安
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
シャインマスカット。
ご存知高級ぶどう。
しかし、それが今年は高級とは言えない価格帯に下がってきているのである。
“あれっ!、巨峰と変わらないじゃん”
そんな価格帯にまで下がってきているのが、今年のシャインマスカット。
原因は生産量の急増。
ある報道によれば、一時間当たりの付加価値額を算出すると、
温州みかん ~ 1,890円
富有柿 ~ 3,397円
シャインマスカット ~ 6,190円
このような指標を見る限り、農家さんもシャインマスカットの生産へ切り替えたくなるのは当然だ。その結果としてシャインマスカットの増産による市場価格の低下となっているのだそうだ。
まさに市場の原理である。
もっとも、全ての果実は品質による評価の違いはあるだろうから、従来通り丁寧に生産されたシャインマスカットは従来の価格を維持するであろうが、廉価品ともなれば500円前後での価格もあり得る時代になろうか。
店舗視察でもシャインマスカットの徹底量販が今年のテーマ。
そんな企業が増えてきているのではないだろうか。そしてその結果として、果実の業績は急増しているようだ。
シャインマスカットの魅力は香りと食べやすさ。
青ぶどうの特徴である香り。更にシャインマスカットはその香りに上品さがあり、皮ごと食べられる食べやすさもある。従来からのデラウェアや巨峰になれていた日本人、特に女性が好む味覚を備えたのがシャインマスカットと言えるのではないだろうか。
だから毎年9月の果実はシャインマスカットオンリーとなるかも。
と言いたいところであるが、私個人的にはあまり好んで食べたいとは思わない。
やはりぶどうは赤系の濃厚な味わいが好み。
皮など食べなくてもいい。その代わりその皮の内側に含まれる濃厚な味を舌に絡めて味わうのが好き。
だから藤稔等の赤系は最高に美味しいと思う。
話しは変わるが、昨今は天然素材の「皮」を食べない傾向があるようだ。
魚類の「皮」
肉類の「皮」
果実の「皮」
いずれも、皮の内側の脂身がたまらなくて「皮」を食するのである。よってブリの皮を残す方が増えているのが不思議でならない。
“皮が最高に美味いんだべ!”
流石にそれを口には出さないが、内心は心で叫んでいるのである(笑)。
だから焼き鳥も「鶏皮」が大好物である。
流石に果実の柑橘類の皮は食えないが、りんごなどは皮ごとが美味しいに決まっていると思うのである。
話しはだいぶそれてしまったが、そんなわけでぶどうもシャインマスカットだけでなく、赤系の濃厚なぶどうの生産者もどんどん増えて欲しいものである。
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食品商業11月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.「POP大賞」における優秀賞作品等へのコメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
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52週MDマネジメント(10月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
おそらく、一昨年までのシャインマスカットは上質のふくよかな房で2000円前後のものしか売場に並ばなかったように思います。今年から一気に産地パックが増えてきましたね。そこにも生産者の方の認識の変化と生産量の増加が見えますね。
豚の皮ですか😱。流石クックパット常連者の認識はまた大きく異なりますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年10月 8日 (日) 09時31分
以前、青果チーフに聞いたことがあります、シャインが398で売ってましたよ~っと話したら生産者はシャインにプライドがあってB級があっても出さない、親戚や近所に配っても市場には出さないとの話を聞きました。消費者にとっては値崩れは歓迎ですがプライドを持った仕事感が薄れるのは職人にとってはどうなのでしょうか?私は高級葡萄、メロン等は頂き物だけで済ませています。ありがたいことです。あ、魚の皮はしかり豚の皮も美味しく調理していただきますよ(^∇^)
投稿: k,k | 2023年10月 7日 (土) 18時45分
hataboさん、コメントありがとうございます。
確かに、従来の三桁、それも500円以下というぶどうの概念を大きく変えたのはシャインでしたね。それが再び従来の価格感度に戻りつつあるのですから、相当なインパクトだと思います。
hataboさんも食材の皮が好きなんですね。
なるほど「面の皮」も厚いわけです😎。
投稿: てっちゃん | 2023年10月 7日 (土) 10時31分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
今年のシャインマスカットの相場感が顧客感度以上に下がったのがシャインの需要拡大の大きな要因かと思いますね。ただ点数低下は下げ止まらず、結局は値上げからの単価アップが売上維持の大きな要因でもありますから、やはり個人個人の販売力の向上が結果を大きく左右するでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年10月 7日 (土) 10時28分
シャインマスカットの出現によりフルーツの固定概念が覆りましたね。
それ以降フルーツの単価はいかに4桁に乗せて商品づくりをするか?
なかなかこんなフルーツありませんでしたから衝撃的でした。
需要と供給のバランスが崩れるといとも簡単に半値以下の商品が出てきてしまう。
お客様にとってはシャインマスカットはシャインマスカット。
500円程度の商品がディスカウンターで売られてました。
食べてみましたか、美味しかったです(笑)
ちなみに私も鮭、ブリなど何でも皮食べちゃいます(笑)
投稿: hatabo | 2023年10月 7日 (土) 07時17分
相場安と言えど庶民にはまだまだ高値、8月の食料品消費支出も2.5%減で一般食品の値上を含めば生鮮品はかなりの落込みのはず。確実に財布の紐は固くなっています。目的買い=必需品は中々買い控え出来ませんからこのような衝動買い=嗜好品には販売力が求められますね。
適量サイズやコトPOP等顧客に明確な情報を伝えられるか否かで宝の山ともロスの山ともなるでしょうね。価格感度や相対的価格(価値パフォーマンス)を意識せねばですね。
投稿: dadama | 2023年10月 7日 (土) 06時40分