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2023年9月 6日 (水)

入荷業務

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


一昨日は「発注業務」

  昨日は「販売計画」。

そして今日は「入荷業務」となる。

  計画~発注~入荷。

商品のサイクルである。そして入荷と同時に現場の店舗側のオペレーションの精度の高さによって効率よく入荷した商品が売場に陳列されていくかどうかが変わってくるのである。

  タイムリーに売場に陳列されるかどうか。

ここに機会ロスも生まれるし値下・廃棄ロスも生まれるのである。

  更には作業効率からの生産性も大きく左右される。

オペレーションとはまさに毎日の店舗でのルーティン業務。そしてそれは計画された日々の勤務計画によって毎日異なる人員がその日の役割にて実践され続けていくものである。

  毎日同じ人員が同じ役割を果たすことは無い。

必ずどこかで違う組み合わせであり違う商品であり違う人材と微妙に異なる作業をこなしていくことになる。

  だからこそコミュニケーションが重要となるのである。

そのコミュニケーションの軸になるのが、作業割当表である。作業割当表によってその日の自分の役割が誰の目にも明らかに表示され、その時間帯別作業に則って自らの作業を実践するのである。

  特にグロサリーは売場全体で作業をする部門。

よって、いちいち一人一人のその日の部門責任者が口頭で作業指示を出すことほど非効率なことは無い。だからこそ出社時に自分の時間帯別役割が明記されている作業割当表を確認し、基本的にその割当表に準じて自分の作業に向かうのである。

  生鮮であれば毎日が異なる役割となる場合もある。

特に、作業に人を付けるシステムを導入している企業は、毎日刺身担当が異なる場合もあるだろう。

  “今日は私は何の担当かな?”

毎朝、作業割当表を確認してから作業場へ向かうことになるのである。

  “毎日違う役割は非効率では?”

そう考える企業や人もいるであろう。しかしこれを極めることで、いろいろな店舗内部門内の課題が解決されていくのである。

  毎日の売場の安定度。
  部門の結束力の強化。
  部門の生産性の向上。

結果として、安定した業績が継続されていくことになる。これが作業割当表にて、作業に人を付ける最大のメリットとなる。

  しかしこの実現には時間がかかる。

しかしそれをおしても享受するメリットは大きい。人材不足を投げる企業は多いが、作業に人を付けるシステムによるメリットを理解している企業や人材は、この実践によって日々の安定した業務と結束力のあるチーム力によってやりがいのある仕事に従事しているのである。





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食品商業9月号が発売されました。
20239   
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
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52週MDマネジメント(9月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(8月編)ダイジェストの視聴はこちら


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。







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コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。

外国人に頼らざるを得ない企業も増えてきていると思いますね。そういう意味での同じ作業、特に開店100%を決める迄の標準化は必須かと。そこから先はそれぞれの力量になるでしょうが、それでも如何に発注時間を短縮できるか、コトPOP作成時間を短縮できるか。効率よく媒体関係をセッティングできるか、いろいろな効率化を図りながら、最後は売れた!、と感じられる職場の雰囲気を殺さずに実践したいものですね。

投稿: てっちゃん | 2023年9月 7日 (木) 06時15分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

徹底して効率化を目指す。それは価格が全ての強みと信じて進めていく企業。だから将来的には、AIの店長が出現してくるかも(笑)。

地方の中小SMは人材不足による作業の効率化を果たさなければ、企業そのものの存続が危ぶまれている状況。よって、その過渡期にあるのかと思います。

募集しても集まらない現実の中で、現在の人材不足においてもなんとかして売場を維持しなければならない状況を打破する為の対策を必死にもがきながら捻出している企業がほとんどではないでしょうか。

それと一人一人の意志を持った仕事観をどう両立させられるかも課題とはなりますが。

投稿: てっちゃん | 2023年9月 7日 (木) 06時10分

k,kさん、コメントありがとうございます。 

部門の壁、その壁をどう外してどう融合させるか。これはもう完全に店長の手腕かと思います。

が、組織、企業として部門間の支援や情報共有しながら自部門以外にも人員の貸し借りが出来る雰囲気作りも必要かと思います。

投稿: てっちゃん | 2023年9月 7日 (木) 06時03分

マルチスキル化は必須ですね。
何個できるようになるかってのも中小には大事なんだと要素です。
プロフェッショナルを作るか平均点を作るかは企業によって違うでしょうからなんとも言えませんが、一つだけ言えるのはみんなでやってる感を出すことですね。

投稿: hatabo | 2023年9月 6日 (水) 17時56分

マルチスキル化は必須ですね。
何個できるようになるかってのも中小には大事なんだと要素です。
プロフェッショナルを作るか平均点を作るかは企業によって違うでしょうからなんとも言えませんが、一つだけ言えるのはみんなでやってる感を出すことですね。

投稿: hatabo | 2023年9月 6日 (水) 17時56分

加えて述べさせて頂ければ、作業割当表に売場に対する熱き想い=スーパーが楽しく元気を取り戻す起爆剤になるので有れば素晴らしいですし是非ともてっちゃんに扉を開けて欲しいですね。

投稿: dadama | 2023年9月 6日 (水) 13時43分

出ました作業割当!否定はしませんよ(笑)。安定した運営には欠かせませんし当社も導入してますから。但し前提条件は社員の売場に対する熱き思いをメンバーに浸透出来るか否か。勿論異動による社員の資質差もあってはならない。より高いレベルを追求出来るのか?作業割当の原点は作業標準化平準化にあるのですから標準以上のスキルを持つメンバーが出る杭は何とやらにならぬ組織風土を目指して頂きたいですね。
定番はAI、エンド平場の感性は難しい。何故なら定番がAI化した時点で担当者の商品知識は浦島太郎になりますから。
若しくは完全AI主義により個性を消して、定番も特売も販促も全て本部誘導のマニュアルに基づいたMDを取れば外人でも出来ますしこれからの就労者不足には不可欠ですね。現実ディスカウンターはそちらを目指しているようですが。

投稿: dadama | 2023年9月 6日 (水) 13時37分

グロサリ担当は朝は日配、開店辺りからグロサリ。日配担当はそこから発注時間までグロサリをやっています。鮮魚も一人最低2ラインを出来るように仕込ませてもらってます、だから2人しか居なくても前もって解ってればギリ立ち上げられます。店長,副店長の応援は貰ったことがありません。優先順位を考えてその都度、その意味も話してます。だからパートさん方も納得してもらえるようになってきました。では他部門にそれを言うとどうなるか。 凄い反発です。魚屋が出張ってくんじゃねえ! 見ていてもっと効率よくやれる方法あるよっと言ってもそこには大きな壁があります。やはり自部門しか手を加える事しか出来ません。副店長になって初めて意見をいう資格が出来るんでしょうね。ずーっとそう思ってます(~_~;)各々の今までやってきたプライドがあるんでしょうね~ そこを切り崩して整地するにも欲しい地位です。無駄な残業はいいかえれば生活残業にも見えてきます。効率よくやって余裕をもって仕事できれば笑顔とやさしさが顔に出ます。 やってるふりして時間稼ぎの人も顏見れば解りますからねー どうにか解ってもらいたいこの頃です

投稿: k,k | 2023年9月 6日 (水) 05時40分

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