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2023年9月23日 (土)

設計図の効果的活用

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今週は、店長視点の記事が多かった。

  なぜか?。

実は、週半ばにある店長研修会の講師として講義をしてきたから。講義の合間にいろいろな質問や悩みの相談がある。夜のミーティングでも同様に、いろいろな現場の現実。参加者の現状の課題等が寄せられるのである。

  それらを集約した中で今週の記事を載せたのである。

そして一昨日は「プレゼンの重要性」、昨日は「決め事の継続性」をテーマとした。

  店長としての組織マネジメントの重要性。

そのようなテーマの記事であった。リーダーとして組織をどうマネジメントするのか。まずはマネジメントというワードをどう理解するか。

  マネジメントとは組織内の設計図である。

設計図を実践する為に、組織内での固有名詞に役割を分担して実践継続することである。

  設計図という全体構図の把握。

これは重要なことである。組織員が自らの組織の全体構図を把握するかしないかで、自分の役割が明確にして使命感を持てるかどうかは、その設計図があるか無しかで大きな違いが出てくるであろう。

  これはグループワークにも共通するテーマである。

4人~6人程度のグループに分かれての研修。そこでいろいろな課題が与えられ、それに対してグループ内で役割を作って意見を集約して議論し、検討し、そして結論づける。最後は発表。そのようなスタイルでの研修会も多いであろう。

  その時に重要なのが設計図である。

設計図とは、全体を把握する為の地図のようなもの。

  議論する内容全般をまずは把握すること。

その為に、全体構図とそこから特性に合わせて中身をいくつかの議論項目に分け、議論項目で議論していき、その全体構図からどのような設計図が描かれるのか。

  全体構図の存在は議論の見える化として重要となる。

しかし、グループワークに入るや否や、一気に具体的事例としての意見集約から入り始めるのである。

  これでは全体構図の枠組みのどこを議論しているのかが見えない。

全体構図の中の今の議論はどこなのか?。それは時間を掛けて議論する価値があるのかないのか。もっと別のエリアの議論をすべきなのではないかという客観的視点をもたらしてくれるのが、全体構図なのである。

  議論以前に全体構図の表記が重要となる。

グループワークにおいては、この作業は主に書記の役割となろうか。しかしグループ討議をする以前に、この全体構図を設定してホワイトボードに書き出して、そこから意見集約するというスタンスがグループワークには重要となる。

  それは組織を預かるリーダーの大きな役割ではないだろうか。

そして、そのような過程を経て出来上がった設計図には、誰もが納得をするだろうし、強い意志を込めて各部が実践していく要因となろう。

  組織運営力。

それは最後は、共有力として認識されるのではないだろうか。






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食品商業10月号が発売されました。
202310_20230907072201
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(10月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。





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コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。

競合店の出現(改装)。それに合わせて新たな設計図も必要でしょうか。それによっては新たな従来には無い設計図にしなければならないのか、それとも従来の設計図を微調整するのか。いずれにしても、その設計図から全従業員が競合店の改装という一点に絞られた視点になり、一致団結へと向かわせられるかどうかが決まると思います。

組織外の敵は内部団結の大きなチャンスと捉えることが重要でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年9月23日 (土) 08時22分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

物価上昇時には必ずみられる「買い溜め」。
だからこそ、自店の販促で強い日、強い曜日に徹底した販促品以外の買い溜め効果品を打ち出せるか。

来店動機があって初めて衝動買いも生まれるもの。目的買い(販促品)と衝動買い(企画品)とのせめぎ合いをどう演出できるか。これも店長以外は演じられない役割でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年9月23日 (土) 08時17分

設計図をいかに共有できるかですね。
店長としては、その設計図からはみ出さないよう軌道修正をかけながら、毎日のように設計図を説明し、同じ方向を向かせることが大事だと思います。
今月15日に、競合が建て替えてオープンしました。
以前はディスカウントだったのですが、そこまで安くなく、こだわり商品も品揃えとして入ってました。
同じ土俵に乗られたようで(笑)
さらに進化しないとやられちゃいますね。

投稿: hatabo | 2023年9月23日 (土) 07時07分

昨日も売上分析をしてましたが表面上は先ず先ずの業績に見えても顧客購買行動は大きく変化しています。昨日発表の消費者物価指数で生鮮を除いた食品は9.2%上昇=客数、買上点数に変化が無ければグロサリー部門は110%近い伸びが当たり前。さて自社、自店は?
生鮮も青果は猛暑で不作、鮮魚は不漁続きで相も変わらず、精肉も外食円安の影響があり・・・
唯一デリカは客数、買上点数も好調。
ちなみに教育費は2割近くの減少・・・
子供を塾に通わせたくてもお金が無い。
色々な議題はあるでしょうが、このような環境下で店長は何を為すべきなのか?
多岐に亘る業務は私も経験して重々理解してるつもりですが、過去の経験からすればお客様が自店を信頼して安定した来店をされているのか?
数値、データからお客様の購買心理を読み解く。
現場では見え難い末恐ろしい実態がデータから見えて来る(笑)。実態に店長として如何に手を打つか?動くか本部指示を待つか。動く事を禁じる会社もありますから掟を破っても顧客の為に動く勇気はあるのか?現場は戦場ですよ。競合が地雷を埋めていく(笑)。戦場から逃げるか楽しむか?戦力的には大手が強いに決まってますから、如何にゲリラ線を仕掛けていくのか?
このような蝙蝠目のミーティングも楽しいかもですね。時代は物凄い勢いで変化してます。
本部全体最適化では全てを抑えきれない。
取りこぼしを如何に店舗で抑えるか?
今は情報を持った物が勝ちですから情報共有力も大切でしょうか。
今日もいつ戦死しても良いコメントとなり失礼致しました(笑)。

投稿: dadama | 2023年9月23日 (土) 06時47分

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