スイッチ~店長編
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
昨日は「スイッチ~顧客編」を記した。
今日はその店長編となる。
店長のスイッチが入るとは、どういうことか?。
店長自身が覚醒するということである(笑)。
コンサルをしていると、よく耳にすることがある。
“あの店長がセミナー後からスイッチが入ったように変わった”
セミナー受講後に、従来の仕事の仕方、店長としての店舗内での従業員への関りが激変し、その結果として売場が明確に良くなったという話である。
一人の人間として覚醒したのである。
具体的に、セミナーのどの部分が心に染みて覚醒したのかは、分からない。分からないというよりもおそらく個人で異なる部分に感化されたのであろう。
ある店長は「自分マネジメント」に。
ある店長は「商品マネジメント」に。
ある店長は「人材マネジメント」に。
ある店長は「組織マネジメント」に。
ある店長は「競合マネジメント」に。
また、ある店長はそれらの組み合わせにより、一気に自分の立ち位置を振り返り、そこから店舗内での自らの行動、部下への関り、組織運営、そして競合に対する視点が変わり、そこから店舗内の従業員の団結心が生まれ、それが明確に売場に反映されていく。
店長意外にも部門担当者でもよく聞く話である。
部門担当者も同様に、上記の五つのマネジメントによって一気に覚醒する方がいる。おそらく今までその覚醒された部分にわだかまりがあり、それが一気に解凍した段階で、全てのファイブマネジメントが自分の中で回り始めてきたのであろう。
自分自身で歯車を回すようになれたのである。
今週は、水曜日に「歯車をまわす」を記した。それは組織として企業として歯車を回すことによって、現場である店舗が販売力や店舗力を高めるという内容であったが、今日は個人が自身内でファイブマネジメントの歯車を回せるということである。
要は、商品・人材・組織を回す自分が見えたのである。
店舗や部門に関係なく、組織を預かるリーダーにとって、そのようなサイクルが自分を中心に見えるということは非常に重要なことなのである。
それがリーダーシップのスタートラインと言えるだろう。
そして、その本当の第一歩が「自分マネジメント」だと私は思っている。
店長初心者が一番悩むのも「自分マネジメント」。
今までは部門担当者として、店長という存在を背中から見てきたが、今はそれ自体の存在となり、急に自分自身が見えなくなってしまうものである。
店長経験者なら誰でも一度は経験があるハズ。
いや、逆にベテラン店長でも、未だにそれが見えていない方もいるかもしれない。それだけ組織のリーダーとなった瞬間から組織内での自分の立ち位置が見えなくなってしまうものである。
だからこそ明確な立ち位置を示す必要がある。
店長初心者とは言え、部門担当者の時代には販売力であり統率力を発揮して店長としての評価を得て昇格した訳であるから、それ相応の能力を有しているのは間違いない。
しかし店長の守備範囲は非常に広い。
そして、部門内の商品や人材だけでなく、店舗という組織の全責任を負い、更にはクレームや地域交流、競合関係、そして本部や全バイヤーとの人間関係も一気に広がりを見せるのが店長という存在。
如何に全体最適を図るか。
従来の商品販売力だけではく、人間力自体が問われるのである。
そんな五里霧中の世界に光をさすのがファイブマネジメント。
スイッチの入ったリーダー(店長)を組織内に増やしていって欲しいものである。
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食品商業10月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(9月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
時には「やらされ」る場面もあるでしょうが、それでもその中に自分オリジナルな意志を入れて「やらされ」て欲しいものですね(笑)。
昨日も、ある研修会で「店長になりたくない」空気が若い世代に広まっているようですね。やってみて初めて分かる店長の面白さ。そこで「群れ」の論理と実践を体験してほしいのですがねぇ~。
投稿: てっちゃん | 2023年9月15日 (金) 17時21分
やらされ店長になるか暴走店長になるか、蝙蝠店長になるも良し(笑)。折角得た職位、メンバー共々楽しまなきゃですよ。楽しむ為にはそれなりの知識やスキルが必要となりますがポジティブに向き合えば自然と身につくものです。
イキがってもひとりでは何も出来ない。メンバーを如何に自分に引き寄せるか。愚痴や溜息ばかりの店長には魅力を感じませんね(笑)。
投稿: dadama | 2023年9月15日 (金) 17時10分
hataboさん、コメントありがとうございます。
自ら考えて行動するからこそ、そこに意志という大切な力が働くのでしょうね。
そしてその力を継続することで、ピンチは駆らなずチャンスに転換していくもの。これは実践して体得した人間だけが納得することかと思います。
そんな力を信じて、自律した視点で自分を客観視することが大切でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年9月15日 (金) 09時09分
店長が危機感を持つということが重要だと思います。
上から言われてやるのではなく、自ら気づき行動するからこそ結果につながるのかなと。
ピンチはチャンスとよく言いますが、ずっと業績がよく見える企業でも少なからずピンチはあると思います。
そこに問題意識を持ち、行動できるか。
自分の頭で考えられるか、やらされているかでは大きく結果は変わりますね。
常に客観的に自分を見れるよう、間違った考え方をすると部下たちを路頭に迷わすことになりますのでしっかり勉強して灯台のような役目でいたいですね。
投稿: hatabo | 2023年9月15日 (金) 06時52分