52週MDの今後
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
52週MD。
毎年同じ週に同じMDの繰り返し。
そこには52週毎に訪れる祭事もあれば季節感としての展開計画も含まれる。
日本の春夏秋冬に合わせた52週毎の販売計画と販売事例。
そして、今年度の曜日の関係から、52週毎の売場計画の微調整をしていくのが当方の今年度の計画であり、コンサル先でも毎月52週MDは昨年から微調整を重ねながら実践している研修内容となる。
今年はその違和感が強かった。
これだけの猛暑と、9月に入ってからの猛暑日の連続。つい先日の28日も関東で30度を超える真夏日を観測しているのである。
お盆後は秋の味覚とおでんの展開。
今年に限っては、この52週MDが完全に裏目に出た。お盆後でも猛暑日が続き、なかなか秋の気配を感じることなく9月に突入する。それでもまだまだ秋の気配は無い。
今年は我が家でも9月にも関わらず冷房の入れっぱなしが続く。
通常の年であれば、冷房の入れっぱなしは8月前半のみで、お盆後は冷房のお世話になることは無かったが、流石に今年は夜中まで冷房を入れないとやってられない。
食欲にまで影響してくる気温であった。
そしてこれが食品スーパーの売れ筋を相変わらずの涼味類で上位を占める結果となった。売場は秋を思わせるホットメニューや菓子関係で彩られているのであるが、売れ筋は定番に戻した涼味類や乾麺、サラダ材、生食、そして薬味類である。
“52週MDも考え直すべきか”
そう思ってしますほどの、今年の猛暑ぶりである。問題は、これが今後とも続いていくのか、それとも今年が特異なのか。
結論は来年に持ち越しとなるであろう。
しかし、そう思いつつここ数年が経過してきているのも事実である。
“来年の52週MDは修正すべきだろうなぁ~”
特に8月から9月そして10月前半の気温に対応した52週MDの修正であろうか。イベントは毎年気温に関係なく到来するので問題無いが、気温に準じたお盆後から9月前半の約一か月間の52週MDの流れである。
ここの気温が下がり切らずに食生活にズレが発生しているのだ。
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」とは言われてきた。それはまさにその通りであり、秋彼岸を迎えると日中の涼しさが増してくるのであるが、それ以前から朝夕の涼しさは増してくるのが、お盆過ぎの傾向であった。
しかし今年はそれが無い。
彼岸を過ぎてようやく朝夕の涼しさが出てくるという様相である。
猛暑の暑さは秋彼岸まで
それが今年の実態であった。これが今後も続くのか、それともやはり今年だけのものなのか。
この疑問を持つ続けながら、当面は52週MDと向き合うことになりそうだ。
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食品商業10月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(10月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
特にそちらは魚の旬が大きいでしょうから尚更海水温との兼ね合いでの売るべき魚の有無が売上に大きな影響を与えるのではないかと思います。
従来は考えられなかった「太刀魚」や「ふぐ」と言った魚類を売り込む時代が目の前に迫っているのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2023年9月30日 (土) 15時04分
一般的な季節、というものがズレたりで当てにならなくなってきていますね。
以前、天気・気温MDというもののセミナーを作って受けたことがあります。
たしかにセブンイレブンがなにかの事例だったような。
52週にも気温を添付しての取り組みなんでのも出てくるのかもしれませんね。
何度以上となんと以下の2パターン作るような。
投稿: hatabo | 2023年9月30日 (土) 14時20分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
来年の8月以降の52週MDの資料からは、秋刀魚の大陳や秋鮭の大陳の画像はもはや出せませんね。逆に、銀鮭やサーモンで生切身を演出したり、東北で水揚げされ始めた太刀魚の売場作りを提案しなければなりません😨。
投稿: てっちゃん | 2023年9月30日 (土) 11時57分
残暑で昨夜の中秋の名月も今ひとつ盛り上がりに欠け。明日からやっと秋の空気に包まれそうですが。短い秋となりそうですので年末年始に向けてのMDはスピーディーに仕掛けねばですね。
新米の季節ですが猛暑の影響で作柄品質が良くないらしい。野菜やフルーツも前進出荷の影響が出てますし。水産は海水温の影響が続き・・・
私見としては温暖化は進むでしょうし日本の愛でる四季の移り変わりは薄れていくのでしょうね。
趣味でウォーキングをしてますが相も変わらずツクツクボウシが大合唱しております(笑)。
気象MD.気温MDの重要性は増すでしょうね。
投稿: dadama | 2023年9月30日 (土) 06時31分