精肉バブルの終焉?
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
精肉バブルが終焉したのだろうか?。
今そんな感覚にとらわれている。
鮮魚から精肉に生鮮の主力部門が転換して久しい。そしてここ数年はコロナ禍による買い溜めという買い物動機の転換にて、益々精肉部門の売上が拡大してきた。メガパックで1,000円以上の商品がどんどん売れていく時代が続いた。
そして今年からアフターコロナの認識が高まってきた。
それと同時に、人流が活発化し、年末年始から、春彼岸、GW、夏祭り、お盆、彼岸と従来に近いイベントでの活動をはじめ、外食、外泊、旅行等が再び活発化してきた。
家中食事による買い溜め需要もピークを過ぎた感がある。
このような環境の変化から、本当に精肉部門のバブル的な売上が終焉してしまったのだろうか?。しかし、コロナ禍とはまた別の買い溜め要因が生まれてきた。
ガソリン高。
それによてって、従来のコロナ前は週3回の買い回りが、現在も週1回と買い物回数が少ない現状は変わりない。
買い溜めによる来店動機は不変なのである。
買い溜めによる来店動機が不変なのであるが、精肉の不振店の精肉の値頃はコロナ前以上に低下しているのではないだろうか。
値頃の低下にて単価ダウン。
これが現状の精肉不振店の実態でもある。値頃という単純な対策以上に、これからの製造部門が重視しなければならない視点とは?。
それは「商品価値」である。
顧客視点で見た時の「商品価値」とは?。
それはお得感。
従来は、
同じ量目なら当店のほうが安価。
これがお得感だったが、未だに続く買い溜め需要という暮らしを考えると、
同じ価格なら当店のほうが増量。
これが、現在のお得感ではないだろうか。
低価格でなく増量で単価を維持する方向。
これが来店動機となって、客数と単価を維持していくのである。
まだまだ続く精肉バブル。
徹底して、精肉で攻めていきたいものである。
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食品商業10月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(10月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさんへ
毎年、売上昨年比99%であと一息が10年続くと、
初年度 = 100万
10年後 = 90万
この落とし穴は確かに見えずらいですね。
どちらかというと、ここ数年は2019年比較で売上の上下を比較してきたように思います。
それでも売上好調の企業とそうでない企業での格差が確実に広がっているのも事実。
その違い、そして自社の課題をどう掘り下げて現場が課題改善に向かうか。現場の行動にどのようなスイッチを押してリードするか。これが問われているのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2023年9月26日 (火) 17時24分
返し返しコメント失礼します。基本は昨年を越える事が正しいと思います。然しながらコロナとか外食とか屁理屈を垂れる輩も少なからず居る現実。ならコロナ前の2019年を凌駕しろとの話からの複数年計算の落とし穴をご理解頂ければ幸いです。
投稿: dadama | 2023年9月26日 (火) 17時14分
dadamaさんへ
一昨年が100万だとして昨年は110%だから
昨年売上 = 100×1.1 = 110万
今年の売上は90%だから
今年売上 = 110×0.90 = 99万
やっぱり、課題ですね~(笑)。
しかし、私はあくまでも昨年比からの課題解決を優先すると思います。
そこに何が要因として存在するのか。
それが今年はコロナ終息、外食戻りという社会現象に行きつき、そこからどうするかを思索したほうが、部下の納得感があるような。
投稿: てっちゃん | 2023年9月26日 (火) 17時01分
小学●年生の算数問題でちゅ(笑)。
精肉の売上が昨年は110%伸びました。今年はコロナ終息、外食戻りもあり90%でした。
さて、2年前と比べると今年の売上は多い?少ない?同じ?のどれでしょうか。
当社のメンバーは即答出来ませんでした(笑)。
投稿: dadama | 2023年9月26日 (火) 16時53分
小学●年生の算数問題でちゅ(笑)。
精肉の売上が昨年は110%伸びました。今年はコロナ終息、外食戻りもあり90%でした。
さて、2年前と比べると今年の売上は多い?少ない?同じ?のどれでしょうか。
当社のメンバーは即答出来ませんでした(笑)。
投稿: dadama | 2023年9月26日 (火) 16時53分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→1年と2年の推移はパーセンテージで無く販売金額で把握しないと現状を見誤るのはご承知ですよね(笑)。
課題をどの視点から深掘りしていくか。またはどこに課題を見出すのか。そのきっかけとしての昨対比であり、そこから販売金額、点数、単価と追いながら課題を絞り込んでいくという手法。
このような捉え方でよろしいでしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年9月26日 (火) 16時33分
1年過ぎれば前年数値からナンボですからね。
まだまだインフレによる商品単価アップに支えられてる現実。客数、買上点数対策を今のうちにせねばですね。ちなみに簡単な計算式の落とし穴、1年と2年の推移はパーセンテージで無く販売金額で把握しないと現状を見誤るのはご承知ですよね(笑)。
投稿: dadama | 2023年9月26日 (火) 16時22分
hataboさん、コメントありがとうございます。
お肉は見た目にも季節感を感じないという特性がありますから、結局は火を通して食べてみて「美味しい」か「美味しくない」かが来店動機になるのではないかと考えます。そしてその次に見た目のお得感かと。
仰る取り、どの企業もメガパックだらけ。そこから先のお得感と美味しさがこれからを左右していくのかと思います。
投稿: てっちゃん | 2023年9月26日 (火) 09時21分
どこに行っても精肉はメガパック、質より量でしたがこれだけ同質化してしまうとその考え方が重要ですね。
商品価値上げていけるようがんばります。
投稿: hatabo | 2023年9月26日 (火) 07時20分