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2023年9月 9日 (土)

販売業務の課題

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今週のテーマを振り返ろう。

  計画~発注~入荷。

そして今日は、販売業務。よって、

  計画~発注~入荷~販売

という一連の商品サイクルに着目した今週のテーマである。そして、店舗としては販売面が強弱がモロに業績に跳ね返ってくることになるから、販売業務は特に重要である。

  販売力の強化。

当方のコンサルメニューでも豊富に揃えている項目であるが、特に今週はその中でも、売場修正力を記載したいと思う。

  売場修正力?。

初耳の方がほとんどであろうか。私も初めて使いワードである(笑)。

  そして多くの店舗でこの部分が課題だと思う。

販売計画があって、そこから発注へ連動し、そして商品が入荷してから、店舗オペレーションによって商品が製造陳列されていく。

  売場に陳列された段階で計画が完了する。

しかし、売場に陳列されても、そこから売れてナンボである。売れるから売上が計上され、利益が生まれていくのである。

  販売計画とは売上計画。
  売場修正とは利益獲得。

売場に陳列された段階から、売上と同時に利益に転換する為に、どう売場を修正しながら来店されたお客様の購入して頂き、当初予定の荒利額を落とさずに売切っていくかが問われるのである。その為に完成した売場を売り切る目的で修正し続けていく事。

  それが売場修正力なのである。

計画通りの売場。

  しかし思うように商品が売れない。

そこで、試食を出したり、SKUを追加したり、掛け声販売をしたり、コトPOPを書いて付けたり、商品サンプルを出したり、更には糖度表示をして美味しさを数値化して見せたり。

  いろいろな売場修正を加えていく。

そうやって、最終的に計画数量を予定荒利額に近づけながら利益を獲得していく行為をし続けること。

  結果として販売力が高まっていく。

それが売場修正力なのである。そして、その行為が徐々に低下しているのが現実ではないだろうか。

  それは生鮮もグロサリーも同様である。

生鮮は日付管理が短いから尚更、売り切る努力を要する。特に惣菜やベーカリーは毎日が売り切り連続であるから、売場修正力が利益高を大きく左右させることになるであろう。

グロサリーだって、最後はいつまでの売り切るという計画があるだろうし、それに向けて商品入れ替えに間に合わせて売り切るという売場修正力が必須となる。

  これも販売力の引き出しの数で決まる。

その引き出しを増やすという行為を、もっともっと店舗は重視すべきではないだろうか。






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食品商業10月号が発売されました。
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当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(9月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(8月編)ダイジェストの視聴はこちら


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。







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マネジメント」カテゴリの記事

コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。

→夏休みの宿題みたいなブログです(笑)
まだ、二日程度の溜め具合だから助かりますが、hataboさんなら30日分平気で溜めで一気にコメントよこしそうで、逆にこちらが不安になりますね(笑)。

売りっぱなしと売り切るのは、大きな隔たりがあるでしょうか。一人の陳列から売り切るのは可能でしょうが、Aさんが陳列したものをBさんが売り切るとなると、二人のコミュニケーションと信頼関係が必須ですからね。そこを繋ぐもの店長の役割となるでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年9月11日 (月) 11時36分

また溜まってしまった(笑)
夏休みの宿題みたいなブログです(笑)
計画通りにいかないほうが多いでしょうから判断して改善してと、毎日こさのことだと一日の中でPDCAを回す、うちで言うと本日の売り込みになりますが、部門によっては売りっぱなしになってるので改善していきたいですね。

投稿: hatabo | 2023年9月11日 (月) 11時12分

v店長さん、コメントありがとうございます。

なるほど!。
夕市の効果的かつ実践的な活用法ですね。

毎日開催の夕市。その時間になると「あのお店はこの時間になると『何か』やっている」。それが口コミになり、どんどん裾野が広がって来店動機が高まっていく。それを利用しての計画数量への戻しを行い。最終的には当初計画通りの実績に戻していく。

それが毎日のルーティンとなると、攻めの計画も怖くないですね。

投稿: てっちゃん | 2023年9月10日 (日) 07時11分

計画はあくまで計画、大事なのは計画外の状況になった際、どのようにして計画通りに戻すか。だと考えています。

そうなった時に計画外はいつ計画通りに戻す?と言う論が出てきますが、これを夕市としています。
毎日必ず夕市を実施する、夕市は事前に決めずにその場で決める、計画外を計画通りに戻して、さらに売上と夕方の集客アピールをしてます。
この構図があるので計画時に攻めた計画ができます。


これが地味なんですが売上、効率を上げて、商売カンを育てるんですよねー。笑
ロングパートさんの退勤前のルーティンとしてます。笑😆


投稿: v店長 | 2023年9月 9日 (土) 19時10分

k,kさん、コメントありがとうございます。

まさに生鮮、特に製造部門の本領を発揮すべきサイクルではないでしょうか。

但し、そのような考え方と実践手法をリアルに実践してくれた先輩が激減しているのも事実であり、そんな技術者は組織がどうあろうと、その持てる技術をしっかりと部下に伝えることで、ゆくゆくはその部下から忘れ得ぬ師匠として記憶に残っていくのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年9月 9日 (土) 15時03分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

売場作りや販売力、それを数値的に点数アップや単価アップに置き換えると、具体的に何をどうするのか、という発想になり、その数をこなすことで販売力が伴ってくるもの。こればかりは企業としての訓練の数によって決まってくるのではないかと思います。

それも標準化として作業の一部と捉えると、効率と引き換えに販売力を失い、いずれロボットに置き換えられていく運命にあるのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年9月 9日 (土) 15時00分

大好きな仕事です(^∇^) 今日売ると自分で選定したら商品達に命を吹き込むような。sku,見本、試食にコトポップ、調理レシピにク○クパ○ト等のデジタル。そこに一言手板等の一言共感ポップ。商品出す場所が少なくなるので山積みになります(笑) 夕方前に商品形態変更して売り切る。仕入れと上がりの差を電卓はじいて確認。昔なら値入れ倍額も余裕でしたけれど今はありませんね。こういう計画想像をしてるだけでワクワクします!

投稿: k,k | 2023年9月 9日 (土) 08時11分

グロッサリーに限って言えば(笑)AI活用の定番管理で生まれた余剰時間を売場修正に使うのか人件費削減に繋げるのか?これはトップがどのようなお店を作りお客様にお伝えしたいのかで決まるのではと感じますね。AIを効率化や経費削減に向けると考えるトップが殆どではないでしょうか?
売場修正や販売力強化の為に定番発注をAI化する。但しAIも商品知識を持ち適宜修正を加えないと欠品や在庫過多の嵐になりますが(笑)。
生産性や効率化に向かうスーパーが多い中、高い志を持ち活き活きと輝くスーパーをお客様は望んでいると思いますしそのような売場に並ぶ商品も他社より輝いて見えるのを感じますね。買うのはロボットでは無く血の通った感性感情を持つ人間なのですから品性は会社ごとに違うとでしょうが気配とか気力(笑)は失うべきではないと思うのです。仕入れた商品を売り切る事の意地やプライドもプライドと気力ですから。

投稿: dadama | 2023年9月 9日 (土) 06時47分

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