組織運営能力の評価基準
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
店長としての店舗運営能力。
企業に問われる店長の能力。
しかし、一口に店舗運営能力と言われても、具体性が無い。一方で具体性を示されると、今度は逆にあまりの守備範囲愕然とするものである(笑)。
それだけ店舗運営とは広範囲に渡るものがある。
だからこそ、店舗の店長は店舗運営における役割を明確にし、その役割に応じたルール設定をして自分が関わらなくても毎日ルーティンとして一日の営業に支障が無いように、そして顧客支持が高まるような売場のあるべき状態を維持していけるような管理能力が問われるのである。
そのような設計図としての組織図の作成。
まずは、そこから着手する必要があろう。
それはどのリーダーや店長でも実践している業務。
だから、上記のような設計図、そして組織図が描けないリーダーや店長は論外となる。おそらくその時点で降格は確定するであろう。それがスタートラインとも言える部分である。
能力の差はそこから先の部分であろう。
一度設定した設計図が、毎日時間帯別に維持されているかどうか。そこが店舗運営者の評価基準となるのである。
設計図の持続力と精度の高さ。
そこからが店長の評価基準として設定され、評価されていくのである。
ならばどうすれば設計図が維持されるのか。
一つは、使命感からくる行動。
二つは、楽しさからくる行動。
使命感は苦痛が伴う。
楽しさは快感が伴う。
当初は使命感から苦痛を伴いながら毎日を継続させようとする使命感によって継続がもたらされる。しかしそればかりでは永遠に継続し続けることは不可能である。
いずれその使命感が快感に転換しなければならない。
使命感という苦痛から、楽しさという快感へと転換していくことで、設計図は継続し続けていくのである。
使命感からスタートした決め事の実践。
その実践の継続が、いずれ個々の実践力の進化に連動することで業績改善に繋がったり、顧客満足に繋がったり、単品量販力に繋がりながら、実践する従業員が自らの能力の上昇という自己有能感となり、それが今実践している決め事に対して更なるモチベーションの高まりを感じながら日々継続できるようになっていくのである。
それを従業員の進化と呼ぼう。
そこまで到達すると、組織は安定成長が可能となる。
使命感から快感を引き出すこと。
その快感をリーダーは具体的に示すことが、重要であり、それは自らが体験しない限り不可能となる。
だからこそ担当者時代の成功体験が重要なのである。
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食品商業10月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(10月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
契約時間がありながら、早退では可哀そうですね。
現状の人員で人時過剰であれば、私もその人時を有効活用して、如何に利益を稼ぐ人時に出来るかを考えますね。
だから、過剰人時の場合は荒利率予算を1%でも上げて、過剰人時分をどう利益拡大へ活かせるか、荒利の取れる商品化を目指すか。そんなスタンスが数値改善、利益改善へと向かわせるのかと思うのです。
そのパートさんも一気にスイッチが入ったのでは(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年9月23日 (土) 08時14分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
楽しさと結果は当然付きまといますが、現場のパートさん達は意外に数値以上に「認知された」「理解された」という部分での感動が楽しさや喜びに繋がっていると思うのです。
そしてそこから逆流して組織全体が活性化していくのも事実あると思います。末端のパートさん達の職場環境によって現状のルティン業務も高いレベルで継続していくには、このような末端のパートさん達のモチベーションに掛かっているのかと思います。
投稿: てっちゃん | 2023年9月23日 (土) 08時09分
惣菜のパートさんで契約時間内で仕事がなく、契約時間よりも早く帰るパートさんがいました。
惣菜の社員は残業しているのに…
なのでこのパートさんにフォーカスを当て、ローストビーフを作ってもらうことにしました。
商品づくりから、売り場、POPもお任せして。
初日に24パック598円で販売。
結果は瞬殺でした。
次の日にそのパートさんの前で手を上げて待ってると一瞬キョトンとしてましたが、気づいてハイタッチ。
その笑顔が全てを物語っていました。
生鮮でもこのような事例を作り上げてさらに強みを増していきたいと思います。
投稿: hatabo | 2023年9月23日 (土) 06時59分
追記で失礼します。
勿論、会社や本部の理念や方針をしっかりと理解し愚直に実践する事が基本ですね。理念方針を理解し実践する事でスキルが高まり次のステップが見えて来る。次へのステップにチャレンジするか現状に甘んじるか?チャレンジには達成感と挫折感が必ず伴いますから挫折から這い上がり達成した時の充実感や楽しさをひとつでも多く体感してもらいたいですしトップや上司も寛容な心を忘れて欲しくないですね・・・段々と遺言染みてきた今日この頃で失礼しました(笑)。
投稿: dadama | 2023年9月22日 (金) 18時34分
仕事を楽しむ。理想では有りますがそのような境地になれるのは限られるのも現実。トップや上司が苦虫噛んでたら楽しくはなれませんから(笑)。反面教師として色々な視点を持ちながら先ずは所属部署の数値を劇的に変える。
私も劇的に変えたこそ商品部はメンツが保てず売場を追い出され運営部に鞍替えさせられた(笑)。そこまで来れば怖いもの無しですから仕事は楽しくなりますね。但し数値を劇的に変える結果を出さねば厄介なお荷物と化しますが(笑)。
投稿: dadama | 2023年9月22日 (金) 18時12分