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2023年9月11日 (月)

MDプロセスの最終課題

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先週一週間は「MDプロセスの課題」について記してきた。

  計画~発注~入荷~販売。

そのプロセスについて、先週土曜日は「売場修正力」について書いた。

  売場修正力。

要は、計画通りの売場が造られた段階から、売場修正力を働かせて当初計画通りの販売実績を達成することで、予定通りの業績が造られていくということを記したのである。

  そして今日はその最終課題を期したい。

最終課題とは?。

  次回計画立案への連動である。

一連の流れは先週一週間で見えてきたと思う。今日はそこから再び計画~発注~納品~販売へと続くサイクルに対して、どのような課題があるかという記事となる。

  先週土曜日のv店長からのコメント。

計画はあくまで計画、大事なのは計画外の状況になった際、どのようにして計画通りに戻すか。だと考えています。そうなった時に計画外はいつ計画通りに戻す?と言う論が出てきますが、これを夕市としています。
毎日必ず夕市を実施する、夕市は事前に決めずにその場で決める、計画外を計画通りに戻して、さらに売上と夕方の集客アピールをしてます。
この構図があるので計画時に攻めた計画ができます。
これが地味なんですが売上、効率を上げて、商売カンを育てるんですよねー。笑、ロングパートさんの退勤前のルーティンとしてます。笑😆」

というコメントが返ってきた。このサイクルが回ることで、この店舗は高い業績を維持し続けているのだろうなぁ~と、勝手な(失礼!)想像をしてしまうのである。

  →次回計画時に攻めた計画ができます。

このことが重要なのである。

  攻めた計画。

要は、販売計画を昨年比の110%(極端な話)を計画するのであれば、仕入れ金額もそれ双方の発注をしなければ売上110%には到底到達しないという、単純な話である。

  売上110%を目指すには仕入れ110%の発注計画。

そのように連動していくことで、売上110%が当面維持されていくのである。そしてその前提には、仕入れ110%で発注した販売計画が、毎日のルーティン作業によって、販売計画通りに売り切っていく事で、次への攻めの仕入れ計画に連動するのである。

  この連鎖を店舗内に浸透させていくこと。

これが、MDプロセスの最終課題であり、その解決方法が上記に記された一つの手法なのである。

  仕入れ110% = 売上110%。

これをルーティンと化していく事は非常に難しい課題ではあるが、継続することで日々当たり前に達成していく販売力が身に付いていくのである。

  急に売上110%になることは無い。

もしあっても、それは一時の外部与件からくるプレゼントであり、それは次年度に苦しむ結果でしかない。

  継続して日々仕入れ110%をルーティン化していくこと。

この課題が解決されていくと、怖いものは無い。






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食品商業10月号が発売されました。
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当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
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52週MDマネジメント(9月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
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農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。





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コメント

v店長さん、パン屋のアイドルだけでなく、リアルに店長さんの力説を聞きたかったなぁ😎
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投稿: てっちゃん | 2023年9月12日 (火) 08時01分

あ、こんなに話題にしていただけるとは思いもしなかったので、嬉しいです。笑

夕市もなんでもそうですが、やらされ感だと面白くないですよね、夕市にわざと販売側のメリット(計画通りに戻る)を付け加える事で、新たな取組の拒絶を無くす事ができるし、メリットを理解しているから主体的に継続進化していく。

そして個部門の夕市の好事例を店のLINEで共有すると、次の日には違う部門が真似してやっている→真似した事を評価する。みたいな感じでしょうか。

詳しくは明日パン屋のアイドルにお聞き下さい。笑

投稿: v店長 | 2023年9月11日 (月) 23時14分

hataboさん、コメントありがとうございます。

v店長の組織の成功の法則がダイナミックに活かされてますよね。登る階段を自由に設定して、目標管理だけはきっちり本部主導でマネジメントするから、個店の店長の腕が磨かれるし、それが共有されるからスピードを持って組織に拡大していく。

v店長、毎日タメになるコメントくれないかなぁ~(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年9月11日 (月) 11時40分

V店長のTTPさせていただきます(笑)
やはり業績の良い企業様は成功の法則を導き出しているんですね。
店や企業全体で自然にできてくる風土が大事ですね。
それにはやはり店長がキーになりますね。

投稿: hatabo | 2023年9月11日 (月) 11時16分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

数値的縛りが売上と純利益の予算達成のみ。
そこに至るまでの階段の上り方は自由。

とは言っても、組織として店舗レイアウト、商品構成、作業マニュアル等の外堀は埋められているでしょうから、個店毎に大きく脱落するような業績リスクを最小限に留めながら、そこから先の上ブレの数値を各店店長に期待しているという構図でしょうか。

しかし、V店長のお店を拝見させて頂いた時に、その上ブレの範囲の異常さにも驚かされました。自由に階段を上れることの個人差が組織全体を底上げしていくのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2023年9月11日 (月) 07時36分

V店長(笑)。彼の売場を知ってるだけに言葉には説得力がありますね。昨日も某用件で彼の所属する企業2店舗MRしましたが人間力による販売力に益々磨きがかかってきた気がします。AIでは測り得ない感性はやはりお店には存在する。陳列角度、持ち量、POPコメントひとつにしてもV店長が言われてるように日々のPDCAの積み重ねが人間力を上げ現場力に現れるのでしょうね。
彼の企業はトップが変わった時点で店長に求める数値を売上と純利益の予算達成のみしたそうです。売場と純利益を達成するなら人物金のコントロールは一任する。やはり店長資質の差は出るらしいですが切磋琢磨によるモチベーション向上が業績にはプラスとなるようですね。

投稿: dadama | 2023年9月11日 (月) 06時22分

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