グループワークの課題
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
研修会等での課題。
グループワークからの発表。
確かに、自分以外の他者との意見交換から、いろいろな気づきがあり、ある程度整理されたチームでの意見のまとめとしての報告が為される。
しかし妥協点も多い。
それはどういうことだろうか?。自分以外の視点からの意見交換であるのだから、より広範囲な視点に立脚した全体構図がまとめ上がるのではないかと思うであろう。
確かにそれはそうなのであるが。
逆に具体的に突っ込んだ改革案が解消されてしまうリスク。
それがグループワークの難点であろうか。確かに広い視野からの意見による全体構図としてはまとまりのある完成度の高い草案が作り上げられるのであるが、逆にそれぞれの個性が放つ強烈な具体策が消滅されていくのである。
総論賛成・各論反対。
そのような構図で各論が消滅されながら総論でまとまっていくのである。
“結局何がやりたいの?”
そのような総論的なまとまりの報告に終始してしまうのが、グループワークの結末になることが多い。それが研修会やセミナー時のグループワークの方向性であろう。
もっと突っ込んだ改革案を期待しているのに。
組織に属しながら生活をしていると、それがいつしか自らのDNAとして染まっていくのである。特に日本人はそうかもしれない。
ユダヤ社会では「満場一致は否決」のルールがあるという。
それだけ、満場一致という環境で決定された事案は無防備であることが多く、表からの面はいいが、裏から見ればいろいろな欠点も多く、それを見て見ぬふりをするのが満場一致であるという。
それをユダヤ社会では見抜いているのである。
しかし、日本の国民性もあろうが、この国での集団心理には「出る杭は打たれる」的なものがある。だから妥協点として皆の意見を全て通して、結果的に身動きの取れない豊満状態の案が出来上がってしまうのであろう。
特に現場での実践案は具体性が重要となる。
現場は固有名詞にて、5W1Hが明確にならなければ誰もスピードを持って行動しないし、出来ないのである。
だからこそスピードを伴って安心して行動出来るのである。
もしかすると、それは現状を打破して新たな行動指針とスケジュール表が必要なのであり、それを組織を明るい未来に導く為に、今このグループが改革者として草案を立案する覚悟が必要なのである。
そのような機会があれば是非実践してほしいのである。
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食品商業9月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
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52週MDマネジメント(9月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
→黙ってると結局抽象的な話しか・・・
そういうものですよ(笑)。
それが負の全体最適なのでしょうね。
グループ討議をする冒頭で、その辺の注意事項は共有し、最後は具体的な行動レベルの結論まで導き出すことを前提にした討議にすることを念を押すことで、冒頭からのグループ討議がダッシュしていくのかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2023年8月30日 (水) 15時57分
グループワークでは必ず意見を言う事、と決めてやってますが、だんだん本質からズレたりするので修正するのが大変ですね。
どのような方向性になるか仮説は立てておきますが、黙ってると結局抽象的な話しか、何の計画性のない話になりがちですね。
投稿: hatabo | 2023年8月30日 (水) 15時39分
dadamsaさん、再びのコメントありがとうございます(笑)。
そう言う意味では、Z世代のグループワーク力に期待したいものですね。
そして彼らほど、今回の露の騒動においては、彼の後に続く行動が加速していくのではないかと思います。そうやって過去から歴史が変わっていく事を我々人間社会が証明してきたと思うのです。
やはり蝙蝠男は必要なのです(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年8月29日 (火) 09時28分
Z世代には烏合の衆的思考はあまり無く個性を伸ばしたい欲望はあるでしょう。グループディスカッションに何を求め評価と信頼を置くのか?トップがそのような組織風土を醸し出せるかが鍵では無いですかね?石頭頑固爺ではプリコジンの二の舞になりませんから(笑)。彼もロシアが好きだからこその反乱だったと思うのです。
投稿: dadama | 2023年8月29日 (火) 09時14分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→全体最適がDNAに染み込んでますから。
どうも我々の体には、
全体最適 = 小さくまとまる
みたいなDNAが植え付けられているのでしょうか。
農耕民族と狩猟民族の違い。
そう言ってしまえばそれまでですが、この両民族の強みだけを取り込んだDNAはないものでしょうか。
是非、量子力学と蝙蝠男の視点から確立してほしいものです(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年8月29日 (火) 09時00分
良くも悪くも烏合の衆が日本人ですから(笑)。
全体最適がDNAに染み込んでますから異端分子は村八分に合う(笑)。
本音と建前を上手く使い熟すのも日本人。蝙蝠男は目立たず闇の中で本音を栄養に暗躍しますよ(笑)。
投稿: dadama | 2023年8月29日 (火) 08時52分
k,kさん、コメントありがとうございます。
研修会では穏便に過ごす。
意外に多くの方の考え方かもしれませんね。そしてそれも個性でしょうか。
参加者それぞれが自分の個性を表現してこその個性の発揮。そしてそのような場で自分の個性を発揮するから、自分の立ち位置と存在意義が見えてくるものだと思います。
その立ち位置の発見こそが、グループワークの意義かと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2023年8月29日 (火) 07時35分
グループ分けの研修では黙ってます。意見あっても滅多には言いません。やはり一般論が多数になるので余計なことは言わず従います。研修が長引いて白い目で見られるのも面倒なので(^_^;)意見を言う時はレポート提出時です。紙に書くと後戻り出来ません。どうせ見てないだろうとも思うのではっきり意見を書きます。そういう人間もいるので是非頭の隅において研修していただきたいですね🎵
投稿: k,k | 2023年8月29日 (火) 06時19分