社員旅行の復活
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
先日の朝の報道番組
社員旅行が再び脚光を浴びているという。
社員旅行といえば、スーパーマーケットでは、店舗の店休日を利用して、バスをチャーターし、希望者やその家族も含めて皆でバスの中から乾杯をしてアルコールを嗜みながら目的地に到着し、そこでバーベキューや芋煮を楽しみ、そしてまたバスで帰ってくるという社員旅行がメインであった。
また、スポーツ大会なども設けられ、自店でチームを組んで野球、ソフトボール、ドッチボール等の球技をして競い合ったりもしながら、バスで帰路に着くというような日程であったろうか。
しかし店休が無くなると共に自然消滅していった。
一般の企業でも、同様に週末やGWを利用して、バスの中からの乾杯を通して親交を深めながら温泉地に着き、ひと風呂浴びてからの宴会で大いに盛り上がるような団体旅行を指すであろうか。
いずれにしても一致団結の象徴でもあった。
しかし昨今の世代交代により、そのようなイベントに疑問が嘆かれ、コスト削減の意味あって徐々に企業内から縮小されていった経緯がある。
が、再びの再脚光であるという。
なぜか?。
結束を固める意義の再発見らしい。
そして、コテコテの昭和型の社員旅行に再注目が集まっているという。
やはり組織の一致団結を図る意味が大きいらしい。
その辺は、やはり日本人の特性であろうか。
プライベートの交流が組織を強くするのであろう。
特に昨今は、企業内にリモート就業が常態化していきているのが現状である。どうしてもリアルな組織内での一体感の意識不足が重なり、一致団結して今の業績を打破するというような、連帯としての意志が不足してきているらしい。
そこに目を付けた昭和型社員旅行による社員同士の意思疎通。
そこから、プライベートな時間も共有することで従業員同士の横の連帯感を高めて、組織として一致団結していこうという風土を再構築していくきっかけを作りたいという意図なのであろうと思う。
普段あまり接触の無い仲間。
そんな仲間とのリアルなプライベートを共有することで得られる、仲間としての連帯感。これは特に日本人のDNAに深く刻まれた血ではないだろうか。
農耕民族としての日本人のDNA。
それはそう簡単に途絶えるものではない。それが昭和の社員旅行でもあり、プライベートをあからさまに公開しながら自分を組織内にさらけ出し、そしてそれが仕事上でも親近感と共に一致団結心が図られていたのであろう。
だからこそ一つの価値観で組織がまとまっていたのである。
そして、そこで社員旅行が福利厚生費として経費計上できるのが、4泊5日までであることも報道されていたのである。
“4泊5日も社員旅行はしないだろう(笑)”
結構余裕の経費計上ルールである。とは言っても、せいぜい1拍2日程度であろうが、福利厚生費で計上できるのであれば参加する方も喜んで、であろうか。
昭和という時代。
そこで過ごした人間がまだまだ主力の企業は多い。そうやってプライベートを共有しながら、また別の連帯意識が高まれば、昭和型社員旅行の効果も得られるのではないだろうか。
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将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
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第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
店休日の消滅とともに、いつしか社員旅行やスポーツ大会、芋煮会、ボーリング大会等の店舗としてのイベントはほぼほぼ消滅してしまったでしょうか。有志のみで数回に分けて社内イベントや店内イベントの開催なども継続されている企業や店舗もあるようですが、これもやはりリーダー次第でしょうか。
そのような過去を知るリーダーの自然消滅とともにいずれ社員旅行も消滅していくのは時間の問題かも。是非、その良さを知るhataboさんが継承していくとは思いますが。
この会の継承も是非お願いいしたいところです(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年8月27日 (日) 07時44分
私が入社した頃は店休日が存在し旅行や、食事会、ボーリング大会なんてのもありました。
今はなかなか時間が取れず、自然消滅してしまいました。
出張なんかで部下と飲みに行く機会は積極的にやろうと実践しています(笑)
普段話せないようなことも話しできるからこそ団結力が増すんでしょうね。
投稿: hatabo | 2023年8月27日 (日) 07時37分
dadamaさん、コメントありがとうございますす。
→社員旅行を海外でする企業は多い
そうなんですねぇ~。それですもん、小売業界よりもIT業界へ魅力を感じる若者が圧倒的に多くなるのも分かりますね。
タイパを求めて、不要な心理的交流を排除していく風潮がまかり通っていますが、逆に最先端業界では再びの社員旅行による結束力を手繰り寄せる方向に走り始めたようですね。
投稿: てっちゃん | 2023年8月26日 (土) 09時06分
社員旅行=ナンパ旅行の昭和(笑)。セクハラモラハラなんて言葉が存在しない時代でしたからね。それは別として世代が変わろうが団結心は人間本能でありプライバシー重視の世界と言えど普遍なDNAの筈。家族を持ちたいDNAと会社で団結したいDNAは同じベクトルなのですから。仮にバーチャル世界のように個が全てとなると人類は消滅してしまいますよ。結婚もバーチャルな嫁さんで喜んでる輩も多いそうですがA Iやロボットに支配される時代はご勘弁願いたい(笑)。
あと、社員旅行を海外でする企業は多い=4泊5日は日常かと(笑)。特にITや製造業に多いでしょうか。
投稿: dadama | 2023年8月26日 (土) 09時00分
k,kさん、コメントありがとうございます。
平成はどちらかというと、この業界も元旦営業が当たり前、店休無しが当たり前の時代となり、店休を利用してバスハイクや社員旅行が消え去った時代ですから、どうしても昭和の社員旅行の思い出になってしまいますね。
コストパフォーマンス
タイムパフォーマンス
が叫ばれる時代。
しかし人間にはもっと大切な
ヒューマンパフォーマンス
を重視しなけらばならないのではないでしょうか。
社員旅行を通じて、そのようなものに触れる機会になればいいのですが。
投稿: てっちゃん | 2023年8月26日 (土) 06時19分
昭和から平成の頭に属していた企業で何度も参加させてもらいました。宴会では普段対話できない幹部やトップにお酒を注ぎに行き挨拶。二次会終わってからは色々なお楽しみありましたね~ 部屋割りで話したことがない同僚と恋話や車の話等に花が咲きました。さてこれから社員旅行などあれば参加したいなと思いますが昭和生まれの人間しか参加しないんじゃ?最近の若手は自分からおはようの挨拶もしない子が多いですからね。どうニンジンをぶら下げていくか教えてもらいたいです。それが価格軸から価値軸に変更するための参考になるかも。だからです。
投稿: k,k | 2023年8月26日 (土) 05時56分