« 時代の変わり目 | トップページ | ある日突然大女優 »

2023年8月 5日 (土)

食わず嫌い

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


人間誰でも得意分野、不得意分野があろう。

  私の得意分野は販売力。

店舗全体を見渡して、入口の青果から鮮魚、精肉、惣菜、更にはコンコース沿いにある日配、食品、菓子、雑貨等のエンド展開から中通路でのエンド展開、そして最終コーナーのフリースペースでの販売等、店舗全体としての販売をどう道筋を立てて考察し、そして顧客に提案して、お客様が立ち止まり、より商品価値の高い商品購入へとどう導くか。

  それを得意分野(強み)としている。

しかし、その強みはいつ身に付けたのか。副店長になってからである(笑)。

  “えっ!、部門チーフのときからじゃないの?”

そうなんです。部門担当者、そして部門チーフへと昇格した段階では、私の強みは販売力ではなかった。

  どちらかといえばマネジメントを得意としていたように思う。

だから、数値計算は得意であり、販売計画立案時の荒利ミックスによる在庫管理や売場管理をメインとして、月末での荒利率は±0.5の狂いもなく荒利率を達成していたのである。

  が、販売力に関しては得意分野ではなかった。

だから、年に一度の「秋刀魚の大放出」時のみ、徹底した販売力を誇ったが、それ以外は意外に地味な売場でしかなかったと思う。

  それじゃぁいつから販売力が身に付いたのか?。

それが前述した通り、副店長になって地域の副店長達と売場作りや単品量販の事例を競い合うようになってからである。

  だから副店長時代はチャレンジの連続だった。

しかし、幸いに当時の副店長達の連帯感は強く、売場事例を共有掲示板で掲示して自慢し合ったり参考にしたり、更には飲ミュ二ケーションによる繋がりから、どんどんチャレンジできる雰囲気があったように思う。

  自由にチャレンジできる雰囲気。

だからこそ、従来は不得意分野と思っていた店舗の販売計画に入り込むことが出来、それをエリアマネージャーが支援してくれていたことで、失敗覚悟で挑戦出来たことが、不得意分野をいつしか得意分野に転換出来たのではないかと思っている。

  得意分野になる。

意外にそれって、上記のような事例を通して転換されていくのではないだろうか。

  要は不得意分野って食わず嫌いな部分が大きいのである。

不得意分野と思い込んでいるだけで、実は食わず嫌いと同様に積極的に入り込んでいないことで、自分なりにそう思い込んでいることって、意外に多いのではないだろうか。

  それが美味しいか美味しくないかを実は自分で検証していない。

そういうことなのである。出来ればそれを不得意とするメンバーと同時に食べ始めて競い合うことで、失敗を恐れずに挑戦しながら継続することで、いつしかその楽しさを理解するようになり、それが得意分野と思い込めるようになっていくのではないだろうか。

  特にこの業界は売ってナンボの世界。

是非、若年層のマネージャーの方々には、販売を得意分野と思い込めるような仕事ぶりをしてほしいものである。






株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。

研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。

株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
Img_2245



食品商業8月号が発売されました。
20238_20230703142001  
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(8月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(7月編)ダイジェストの視聴はこちら


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。





|

« 時代の変わり目 | トップページ | ある日突然大女優 »

商売」カテゴリの記事

コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。

コトPOPほど個性の固まりはないのではと思います。もしこれに正解があったなら、私は絵画の下手さ、字の汚さから本当に食わず嫌いになっていたと思います。しかし、その字の汚さが強みになるとは(笑)。人生って面白いですね。

椎茸を美味しく食べる手法。
干し椎茸を茶碗蒸しに入れて食べるのが私は一番好きですね。当然私の手作りではないですが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年8月 5日 (土) 07時28分

まさにコトポップがそれです。やってみないと結果もついていかないのに面倒だからといってやらない。すぐ書ける人と想像も出来ないから出来ない。人それぞれです(^_^;) 私も全く想像も出来ませんでしたが書いているうちになんとなく出来てきました。正解はないですからね🎵人が売り込みしなくても勝手に販売してくれる。もう相棒です(^∇^) 食わず嫌いと同じで先ずは手を出す。私もそろそろ苦手な椎茸を美味しく食べる日がくることを願います(笑)

投稿: k,k | 2023年8月 5日 (土) 07時15分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

→店長は楽しかったなー(笑)。
最後のフレーズにいろいろな想いがにじみ出て言いましたね(笑)。

やった結果が個店だけでも大きく数値が変わるということは、現場の人間の腕次第であり、その腕とは店舗内を巻き込む力。
そうやって自分の考え方が部下に浸透していくと、部下の興味の高まりから率先して、店長以上にそこに突っ込んでいく。その一人一人の積上げが店舗としての業績ですから、店長が知らない間に業績が一気に高まるものでしょうね。

楽しい時代は戻ってくるのでしょうか?😎

投稿: てっちゃん | 2023年8月 5日 (土) 07時12分

hataboさん、コメントありがとうございます。

部下の興味の持たせ方、そう言ってしまうと、部下の立場からすれば「俺たちコントロールされているのか?」と思ってしまうであろうが、人間だれでも何かに興味を持った瞬間から意志が働くもの。それが販売面でもマネジメント面でのいいもで、興味から深入りし、極めて見て欲しいものですね。

投稿: てっちゃん | 2023年8月 5日 (土) 07時06分

私は真逆。だからぶつかり合う訳ですね(笑)。
担当者時代に販売力、管理職時代に数値を主に管理してましたよ。これは企業風土の違いが大きいと思います。私の属していた企業は売上も利益も青天井が指針でしたけど、これも表裏があり商品部の指示?犬?の売場ではそれなりの結果しか残せない。私は商品部の裏?闇(笑)を見てしまったので商品部に嫌われても店舗業績を上げる事に全力を尽くしましたから店舗と商品部の評価は全く逆でした。結果、営業部に拾われ(笑)副店長、店長と経験しましたが他部門の商品知識が無いのでデータで調べるしかない。データを元に何故その商品がこの時期この時間この場所で売れるのかを徹底的に分析しました。そのデータを元に担当者と話し合いお互いに理解を深め信頼関係から店舗力を上げていたと思います。お陰様で店長時代は全て年間売上荒利達成、ボーナスも高い評価を得てましたのでパートさんのファンは多かったですよ(笑)。何れにせよ、結果を出す執念とその為の分析力、実行力、信頼関係・・・
店長は楽しかったなー(笑)。

投稿: dadama | 2023年8月 5日 (土) 06時53分

やってみないとわからないことって多いですね。
それもただやるのではなく、目標を持ちライバル意識ややることの意味、意義なんかもあればなおさら。
それには興味を持つというとこが大事なんだと思います。
いかに興味を持たせるか、指導する側の意識も大事ですね。

投稿: hatabo | 2023年8月 5日 (土) 06時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 時代の変わり目 | トップページ | ある日突然大女優 »