現場が創りだすもの
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
我々の仕事は、リアルに来店される顧客が相手である。
そしてリアルな売場でリアルに来店される顧客を待つ。
そう、我々の業界は、こちらから営業に向かうのではなく、リアルに来店される顧客に対して待ちながら売場を維持し、そして最終的には売り切る売場、明日へ繋げる売場に区分けしながら時間帯別に売場の商品を売り減らししていくのである。
部門によっては商品の製造も含めた売場作りが仕事。
売場を作って、顧客を待ち、待ちながら製造して販売し、そして最終的には売減らし、売り切り、そして明日の準備を同時並行的に進めながら閉店する。そして、毎日の売上という結果を日々受け取るのである。
現場の仕事は売場作りにあり。
それはおそらく現場の皆が承知の事であろう。
“てっちゃん、今更言われなくても承知のことだよ”
そんな感想をカリカリしながら抱いているハズであろう(笑)。
それはある意味正しいが、ある意味間違いである。
毎日の売場作りは正しいが、それが到達点ではない。そのもっと向こう側に本当の到達点が存在するのである。なにか?。
顧客の創造である。
冒頭に、我々の仕事はリアルに来店される顧客が相手である。
と書いた。
そしてリアルな売場でリアルに来店される顧客を待つ。
と書いた。
リアルに来店される明日の顧客を創るのが現場の仕事。
私は、そう思っている。だから、今日の来店客数と売上はその一つの指標でしかない。
今日の売場から何人の顧客を創造できたか。
その問いが、常にその瞬間瞬間で現場が認識しているかが非常に重要なのである。
その為にすべきこと。
それが、日々の売場作りであるし、明日への準備でもある。その為にはリピーターとなるべく顧客が、商品に満足しなければならない。そして店舗に来店したことに満足しなければならない。自店での買い物に費やした時間に満足しなければならない。そして「また来たい」と思って頂かなければならない。
現場はあくまで顧客創りが基本なのである。
そして、現場が創造した顧客によって、売上という数値が作られるのである。その結果として利益が造られていくのである。
創って、作って、造る。
これが小売業の現場で毎日繰り広げられている現実なのである。
顧客を創って
売上を作って
利益を造る
このように、結局は「顧客を創る」ところから全てが始まるのである。
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食品商業9月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(8月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
経験値も進化させるか、退化させるかはやはり自分次第。
常に自らの進化を心がければ、経験値も進化し「昔の成功体験」に固執することはなくなるのかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2023年8月17日 (木) 07時53分
ただ漠然と商品を作って売り場に出す。その日の売上は結果でしかない、意志のない売り場、商品になってしまいますね。
そこに意志があり、しっかりとしたコンセプトや、商品回転の早いものと遅いものなど商品を知らないと作れないものですね。
ここでようやく経験値が役に立つ。
いつもなら経験値なんて邪魔するだけと言ってますが(笑)
投稿: hatabo | 2023年8月17日 (木) 07時26分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
創る
作る
造る
思えば「つくる」にしても、いろいろな意味を持って、「つくる」が存在しますね。そして我々はその場その場での「つくる」の意味を深掘りして、つくる意味を追求していくことが大切なのではないでしょうか。
売上だけを作るのか、そこから顧客創りへと発展させるのか、そして最終的にどう利益を造るのか。そう考えると、つくるも進化していくものですね。
投稿: てっちゃん | 2023年8月17日 (木) 07時22分
作る、創る、造る。同じ「つくる」でも意味は異なりますし更には創造や創作と創を主語にする事も出来る。作は一般的=創意が無くても良い=やらせでも○ですが、創る=創意ですから意志や殺気(笑)を込めねばならない。
売場的には作る=目的買いの定番、創る=衝動買いの平場やエンド、マグネットでしょうか。
作る売場と創る売場の違いを理解すればより見やすく分かりやすく買いやすい売場になりますね。
投稿: dadama | 2023年8月17日 (木) 06時50分