競合店を変える
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
私の競合対策。
競合店を絞り込んで決定する。
ブログでも何度も書いてきた内容かもしれない。
全ての競合手に対応させることなど無駄。
無駄というよりも、コスト対効果を考えると、非常にコスパの低い対策となってしまうことは、私が一番経験してきたことかもしれない。
とは言ってもいろいろとやりたくなってくるのであるが(笑)。
しかし、実際には競合店を絞って、その絞られた対応を確実に継続し続けることが、結局は競合対策、競合店から顧客を奪い取る一番の近道なのである。
競合対策を徹底して継続してきた結果。
そこからある程度の顧客を獲得し、業績面でも上昇してきた企業がある。
“そろそろ競合店を変えるか?”
そう思い始めている。というのも、その企業は隣に競合店が位置しており、長い間その隣り合うお店同士で競合対策をしながら結果的には二つで一つ的な集客力を得てきたのである。
ようやくお互いの存続可能な領域が見えてきたと言える。
よって、今後はお互いに相手の顧客を奪い取るという考え方から、今の二店舗で集客力を補いながら高め合い、少し遠い競合店を対象にしたエリア集客力の高め方を模索する時が来たのではないだろうかと思ったのである。
とは言ってもその競合店も直線距離1k程度の距離ではあるが。
如何に競合関係が激しいエリアであるかが伺われる。
しかしその新競合店はリージョナルチェーン。
売場も品揃えも、そして価格も強い。売上金額自体も自店の1.3倍ほどである。
隣の競合店から1k先の競合店への変更。
おそらく、ここからの顧客の吸引は大きいと思われる。格上の相手もあり、強みも絶対的なものを持っている。
だからこそチャンスもあるのである。
相手の強みを叩くことこそ、相手が一番嫌がる競合対策なのであるからだ。自社の強みと競合の弱みをいつまでも引きづりながら対策を打つことは継続力があるかもしれないが、それは従来から継続してきたことであり、その効果もどんどん薄れていくであろう。
問題は顧客が自店を見て「変わった」と思ってもらえることだ。
それには、自店の弱みに対しての改革が必要なのかもしれない。更に言えば、自店の強みと思っていた部分が、競合の強みでもあれば、更に強化していく必要があろう。
従来から目線を合わせなかった競合との対峙。
そろそろ、このような競合対策の目線の変更を行う時期にきている店舗もあるのではないだろうか。
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食品商業9月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(8月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
競合対策。
初めからそれを意識すると間違った方向に進んでしまうので、まずはファイブマネジメントの前半部分から組織マネジメントをしっかりと身に付けていくことが重要と考えます。
そして現場での店舗力が高まった段階でようやく、隣の競合店がみえてくるのかと思いますので、御社は当面考慮しなくてもいいかもしれませんね。
とは言っても、精肉や惣菜に強みを持つ直近のお店は強力かも(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年8月11日 (金) 12時28分
うちの会社は競合店対策ってのが下手くそで、というかやったことがないです。
某会合でのお話で勉強させてもらいます。
投稿: hatabo | 2023年8月11日 (金) 12時15分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
やはりヤラされ感なのか、自立自走なのかの違いは大きいでしょうね。
そして店舗全体で自立自走する従業員の存在の数が明暗を分けるのではないかと思います。
今後は、競合店との関係は、商品以上に従業員獲得競争に移行していくのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年8月11日 (金) 07時31分
k,kさん、コメントありがとうございます。
バックが変わると一気に労働環境が変わりますからね。そして売場も一気に激変してしまう。
お客様にとって、そして従業員にとって、さてどうなのか?。
是非、k,kさんのお店で両立させてほしいものです👍。
投稿: てっちゃん | 2023年8月11日 (金) 07時28分
競合対策と言うより如何に顧客に必要なお店と認識してもらうのか?顧客目線からはっきりと「変わった」と言わせるドラスティックな対策。これは商品以上に働く現場のメンバーが変わらねばですね。システマティックに働く企業に楽しさはあるのか。
やらせではなく自発的でポジティブな気持ちで変わらねばならない。システマティックな企業は従業員の働き方の柔軟性も弱みですから従業員を貴重な資産と捉え最大限に輝かせる事も大きな競合対策になりますね。
投稿: dadama | 2023年8月11日 (金) 06時27分
販売部長が指示する競合と私ら最下層の人間が感じる自店に影響ある競合は違います。それが土用の丑の日に表れました。やはりそうだったか。反省提出に詳細に書きましたが上はどうみるか。まあ流されるでしょうね、でもあちらもこちらの真似をし始めています。それ以上に競合のブラックシフトが改善されているようです。バックについた企業の影響でしょう。
投稿: k,k | 2023年8月11日 (金) 06時26分