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2023年7月14日 (金)

つぶし合い

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今週は「てっちゃん会25幕特集」の気配(笑)。

  本日もその話題である。

毎回の恒例である、幹事店舗のクリニックと周辺競合店視察。

  そこから見えてくる競合状況と業績。

今回の幹事店舗は、地域においてのシンボル的存在。よってある程度の品揃えと品質を重視し、部門別のカテゴリーにおいても強みをしっかりと把握して打ち出している店舗であった。

  そこに全国的展開のディスカウンターが改装オープン。

そのエリアは、大きな川を挟んで東西の商圏が分断されたエリアである。

  改装した競合ディスカウンターは川を挟んで逆サイド。

とは言っても大きな影響を受けるであろうという想定であった。そんな状況で競合店が改装オープン。

  逆に昨年同月比でみると伸びている。

これが実態である。当然それは幹事店舗の日々の売場の安定度、そして信頼度の賜物ではある。

  しかしその改装ディスカウンターも大きな伸びを示しているという。

じゃぁ~、どこから顧客を吸引し、そして2店舗とも伸びているのであろうか。それが意見交換会の中で議論された。

  結論として「他のディスカウンターから吸引」となった。

幹事役の店長からすると、以前よりも他のディスカウンターの駐車場の混雑ぶりが激減したという。明らかにそちらの数店舗のディスカウンターから吸引しているというのである。

  どちらのディカウンターも同じサイドで出店。

よって、幹事店舗の存在意義とディスカウンターの存在意義の違いから、同じ存在意義のディスカウンター同士で顧客の奪い合いが発生しているとの結論である。

  改装ディスカウンターは顧客層がガラッと変わったという。

以前は高校生等の制服を着た顧客は全くいなかったが、今はかなりの制服顧客が増えたという。

  逆に高齢者が減ったという事実。

その高齢者が、幹事店舗へ流入し、そして売上拡大に繋がったという結論。

  “こんなことがあり得るのか?”

不思議の思う方も多いであろうが、それだけ従来の店舗スタイルから大きく転換し、顧客層が若返るような改装によって、新規の若年世代を取り込む事には成功したが、逆に従来の顧客である高齢者が去って行ったという現象。

  これが地方でも起こり始めているのである。

地方は、顧客層の大きな変化は起きないだろうとの想定であったが、やはりこれだけの改装となると、顧客層もガラッと入れ替わるものであることが証明されたのである。

  そしてディスカンター同士の顧客の奪い合い。

品質、そして品揃えを重視した店舗の存在。その存在に安心感を抱いて従来から来店されていた高齢者にとって、従来の品揃えが消え、新たな若者向けの食材や量目、簡単便利な惣菜や肉類の惣菜で売場スペースを拡大している店舗には、どうしても違和感を感じるのであろうか。

  惣菜は手抜き。
  冷食は手抜き。

それもある意味、主婦の価値観である。特に地方で時代を生きてきた方にとっては、そのような価値観が強いのであろう。

  だから従来の安心感のある生鮮メインのお店を選択する。

これによって、そのような安心感のある店舗の無いエリアでは、ディスカウンター同士の食い合いは生じるものの、安心感のある店舗は不動の存在なのである。

  それでも個性の強いメンバーから忌憚の無い意見が連発。

それが、この会の意見交換会である。

  「まだまだ伸び代は無限大だなぁ(笑)」

そのような結論で、意見交換会は幕を下ろした。







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食品商業8月号が発売されました。
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当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
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   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

逆を言えば、順調にコンセプト通り進んでいる今だからこそ、次へのステップを思考し、5年後の未来へ向けて組織全体で歩を進める絶好の時とも言えますね。

是非、次へのステップを明確にして行動し、今の歩みを更に進化させてほしいものです。

投稿: てっちゃん | 2023年7月14日 (金) 19時22分

数値の裏付けが有るとはっきりと見えますね(笑)。安いだけや広いだけが全てでは無い。
地元スーパーとしてレジェンドのポジションを取れる条件に叶うのが我々が支持するスーパーですしお客様も同じ気持ちの筈。地域密着や顧客密着を愚直にすれば良いのですよ。意外と内部事情が邪魔をして身動きが取れない方や悩める方が多い現実。大企業なら水の流れに身を任せるのも宜しいでしょうが何故地元のスーパーに身を捧げる道を選んだのか?自分を信じて突き進めば宜しい。信念ある行動は必ず結果が付いてきますし回りも同調しだす。このブログの愛読者や怪しい会のメンバーには一度の人生、思い切り謳歌して頂きたいですね。楽しんだが勝ちですし自分が楽しく無ければメンバーもお客様もお取引様もひいてはスーパーも楽しく無いですよ。今日も量子力学思考のコメントで失礼しました(笑)。

投稿: dadama | 2023年7月14日 (金) 14時27分

hataboさん、コメントありがとうございます。

今回の25幕も競合店との差別化と業績維持に関して大いに学びましたね。それが参加メンバーに共有されて、改めてディスカウンターとの戦い(差別化)における自店の位置づけが見えたのかと思います。

これからもいろいろな競合店が出店してくることが予想されますが、今回の事例を参考にしたいですね。

投稿: てっちゃん | 2023年7月14日 (金) 07時03分

ディスカウンターは1番店しか生き残れない。とよく聞きますが客数が命というのがよくわかりました。
改装した店舗は楽しさも兼ね揃え、値段だけの店舗は淘汰されてしまうんだなと。
幹事企業様は同じ土俵で戦わない、の典型的な例で、買いやすさ、親しみやすさと強みを発揮してましたね。
うちもどちらかと言うとディスカウンターに囲まれていますので非常に勉強になりました。

投稿: hatabo | 2023年7月14日 (金) 06時48分

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