« 瀬名の最期 | トップページ | 組織人として »

2023年7月 3日 (月)

7月へ向けて

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


一年の半分が過ぎた。

  そして今日から7月。

夏本番。とは言え、まだまだ梅雨時期は続く。特に今月に入ると長雨だったり台風であったり、そして線状降水帯の発生によるゲリラ豪雨等のリスクが高まってくるであろう。

  そして梅雨明け。

ラニーニャからのエルニーニョが今年の特徴。

  よって不安定な気候は続く。

今年は、数年のラニーニャによって熱い夏が継続されながら、エルニーニョによる雨の影響も高まるという。

  ますます健康志向や熱中症対策が注目される夏。

それが、7月中旬以降からの暮らしであろうか。よって、今年の7月商戦は、昨年以上の「熱中症対策」商戦となると思われる。

  熱中症を如何に未然に防げるか。

そこに、普段の暮らしの食材以外の商品動向のチャンスの在りどころではないだろうか。

  そしてその前に半夏生が待っている。

今年の半夏生は7月2日の日曜日。今年のたこの相場は下がり気味であるという。ちょっとその辺を打ち出せば需要が高まるのではないだろうか。

  半夏生の謂れ。

栽培している野菜や稲がしっかり大地に、タコ足のように根差してくれるようにとの願いからの半夏生である。そのような謂れを事前に提案しておくことは必須である。

  日本には古来から多くの謂れが存在する。

そのような謂れの中には、人々の願いのこもったものが多く存在し、そして未だに多くの方はその謂れを信じて祭事を行っている。半夏生も単なる食べ物の提案ではなく、そのような謂れに由来する行事であることを事前に告知しておくことによって、農家の方からの需要は高まるハズである。

  そして最大のヤマ場が土用丑の日。

今年の丑の日は7月30日(日)。

  かなり遅い丑の日となる。

よって、梅雨明け後となるであろうから、うなぎの需要は相当高まるであろう。鮮魚担当者にとっては嬉しい日程であろうと思う。

  梅雨明け前か後でうなぎの売上は大きく異なる。

やはり梅雨明け前のちょっと肌寒く、雨の日に買い出しにも行きづらいし、食欲も出ない。逆に梅雨明け後であれば、一気にスタミナ食への欲求も高まり、「鰻でスタミナ回復」とばかりに鰻への需要は相当高まることになる。

  これが鮮魚担当者としての見解。

しかし店舗運営者としての視点はまた異なる。

  “日曜日かぁ~”

そう日曜日なのである。通常の平日であれば近くの食品スーパーへの買い出しとなり、中小スーパーの需要も高まるであろうが、日曜日ともなると大手に引っ張られたり、外出されたりと、日曜日に弱い中小スーパーは多い。そこが中小スーパーの最大のリスクとなる。

  どうする中小スーパー?。

家康からも問われる今年の土用丑の日。この課題をなんとか克服できれば、盛り上がる丑の日となるであろう。

  今月が暑さの最大ピーク。

日本の夏も、かっての暑い夏というイメージから、人の安全を脅かす凶器的な位置づけになってきたように思う。そんな中で、涼しさを単品だけでなくメニューとして提案していけるかどうか。

  当然、鮮度管理も重要となる。

特に野菜の鮮度感の打ち出しが入店直後の店舗のイメージを大いに演出するであろう。

  ここが重要なポイントとなる。

  





株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。

研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。

株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
Img_2245



食品商業7月号が発売されました。
20237
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(7月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

  
52週MDマネジメント(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
  
52週MDマネジメント(6月編)ダイジェストの視聴はこちら


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。







|

« 瀬名の最期 | トップページ | 組織人として »

商売」カテゴリの記事

コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。

やはり中小SMでの日曜イベントはツライものがありますね。

如何に小さい山を連ねていけるかが月間トータルとしての売上を積み上げるポイントですからね。

25幕、出来る限りコアメンバーに共有できるツールを練っていきたいと思います。

投稿: てっちゃん | 2023年7月 3日 (月) 11時07分

hataboさん、コメントありがとうございます。

鮮魚と寿司のプロジェクトチームの設立。そうやって部門同士のM&Aも自社内で重要な戦略かと思います。

鮮魚の鮮度感を寿司に導入する。これもドラッグ対策として重要かと思います。

今後の26幕~で進捗報告願います👍。

投稿: てっちゃん | 2023年7月 3日 (月) 11時04分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

如実に売価にスライドされていく食品や日配部門。売価比較されやすいNB商品の構成比率が低下していく一端となっているのでしょうね。

だからこそ、自社や自店の強み(食品部門)を洗い出して、上位単品を徹底して売り込む必要があるのでしょうね。

そんな事例をどんどん積み重ねていきたいですね。

投稿: てっちゃん | 2023年7月 3日 (月) 11時00分

丑の日の日曜日が吉と出るか凶と出るか…
イベントには強くなってきましたが、生鮮のイベントのイベント感作りがまだまだで(笑)
先日、作業スケジュールの提出させましたが、生鮮は攻め(未来への売上アップ、コトPOPや商品開発など)の時間が皆無でした。
そりゃ売上上がらねーわなと(笑)
ルーティンだけで定時、残業となってしまっているので、効率化を図らないと衰退していく一方です。
来年度より寿司の鮮魚部門での管理のプロジェクトチームを立ち上げましたがどうなることやら…

投稿: hatabo | 2023年7月 3日 (月) 09時14分

鮮魚担当者です(^_^;)ですが日曜日の丑の日は勿体ないんです、週間でみると落ちます、7月後半なのはありがたいのですが、山が一つしかない。例えば火曜日位なら日曜日に仕掛けてもう一回うなぎの売り込みが出来ます。それと外食への流れ。夏休みにも入ってますので海水浴等のレジャーに流れる。怖い日になりますね(^_^;) 予約活動をしっかり一般のお客さまに向けて行動してますが他店は関係者頼み。いい加減目を覚まさないといけないと思いますが手段がないんですよね~ 私はあちらの会でぼやいて打開策見つけたので感謝しかないです。25幕行きたかったのですが家族の都合でいけず残念です。

投稿: k,k | 2023年7月 3日 (月) 06時51分

私は主にグロッサリーを見ておりますが7月も値上げの再ラッシュ。特に小麦、乳製品の値上が大きくパンや牛乳、チーズ、ヨーグルト等の価格が値頃感を越えて来ている。大手のマスメリットやPB拡大、ディスカウンターの薄利運営が我々のがじを益々脅かす事となるでしょう。お国も値上すれば消費税額も増えるので容認のようですが、意外と顧客はこの大増税のカラクリに気が付かない(笑)。客単価は上がれと明らかに買上点数、来店頻度に陰りが見える現実・・・何度も申し上げてきましたがコロナ禍にしっかりと将来を見据えて種を蒔いてきた企業と流されてきた企業の業績の開きが拡大していくと感じます。お客様のメリハリ消費は我々が感じる以上に進んでる事は奥様方との会話からも見えますね。

投稿: dadama | 2023年7月 3日 (月) 01時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 瀬名の最期 | トップページ | 組織人として »