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2023年6月22日 (木)

定番の棚板

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


最近の店舗視察で想うこと。

  “定番の棚板を抜いた売場作りが目立つなぁ~”

定番の棚板。

  概ね決まった棚板の枚数で定番が出来ている。

4枚の棚板を入れて5段の定番に、定位置での商品を設定して、毎日の品揃えを実践している。または、セミ多段であれば、2枚の棚板を設置して3段の陳列棚で牛肉や刺身類、またはカットフルーツの売場を維持している。というような定番の売場作りをしているのではないだろうか。

  その定番の棚板を1枚抜いて定番化している売場作り。

このように、定番の棚板を1枚程度抜いて、売場に変化を与え、そして注目度を高めて定番の売場を作る手法が目立つようになってきた。

  特に「刺身」「牛肉」「サラダ」「チーズ」等。

これらの売場を、従来であれば他の棚段と同様に同じ棚板で商品の陳列をしていたのであるが、上記のようにどちらかといえば部門の中でも戦略的な位置づけをしているカテゴリーの棚板を抜いて、変化陳列を敢えて実行しているのである。

  目的は目立たせるため?。

そしてもしかすると、ロス対策も兼ねているのかもしれない。が、例えば牛肉のステーキの売場が1枚抜かれて展開されていると、やはり目立つのである。

  そして間口が広くなった分見やすくなった。

やはり、変化陳列の為の一工夫として、棚板を抜いて商品自体をしっかりと伝えるという意図は正しいようである。

  上記のようなカテゴリーは平常はロス対策の追われるもの。

だから、他の定番と同じ棚板の売場を作ると、どうしても不要なアイテムまで陳列してしまい、ロスからの廃棄となってしまう店舗が多いのではないだろうか。

  目立たせながら陳列数量を押さえる効果。

棚板を抜くという戦略が、上記の二つを同時に改善してくれるのではないかという仮説。そこからくる、平常と週末の売り込みの変化。

  逆に週末やイベント時の売場作りが課題でもあろうか。

棚板を抜くという行為は、定番という発想から、平台や特設という発想に近いものがある。定番であればいつも同じプライスカードや品名カードが付けられており、売れる売れないに関わらず必ず定番として品揃えしなければならないというハードな決め事が存在する。

  しかし特設には品名カードが無い。

品名カードが無いということは、日々の品揃えが変化してもいいということであり、その日に売り込む商品に絞り込んで展開できるというメリットがある。その逆もあるが、平日の売上を考慮すればこれは喜ばしい事ではある。

  更にイベント時でも自由に売り込む商品を絞り込めるというメリット。

このメリットを存分に活かしながら、お客様を立ち止めさせ、そして魅力ある商品と商品化によって単品量販を可能にさせることも可能となる。

  もしかすると上記以外のカテゴリーでも有効かもしれない。

どんどん挑戦してみようと思うのである。






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コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。

なるほど「ノイズ」ですか、いい表現ですね。
さしずめhataboさんもノイズ的な存在価値を発揮しているとも言えるのでは(笑)。

定番の棚板抜きも、k,kさんのように故障によって付けていないのか、敢えて変化陳列の為に付けていないのか。そこがバラバラになってしまうと収拾がつかなくなってしまうので、うまく利用したいですね。

特に牛肉コーナーでの棚板抜きは効果あるかもです。是非、取り入れてみてはいかがでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年6月22日 (木) 11時37分

棚を抜くと違和感が出て、お客様の目に止まりやすくなる。
コトPOPでも斜めにつけたりすることで違和感が出て、立ち止まりやすくなる、山口先生がノイズと言う言葉で表現してました。
店側のメリットもありますし、特に小さい店では定番棚しかないので活用できますね。

投稿: hatabo | 2023年6月22日 (木) 06時42分

k,kさん、コメントありがとうございます。

定番を特設や企画コーナーとして使おうとすると、棚板が邪魔な時が多々ありますからね。

特に小型店は特設や生鮮平台が無いので有効かと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2023年6月22日 (木) 06時01分

転勤する度に抜けてる棚板の場所が違う,,それを受け入れてから考えます。壊れてそのままの古い店もあれば意図的に抜かれてる店も。年の瀬はもったいないので極力つけてましたが最近はそのまま陳列してます。かさがはるタコ樽を山積みすれば勿体なくないですね🎵だから雛壇にしてパンパンにしますよ。速く売りきるには最適かもです(^^)d 目立つ定番イベントには良いですね!

投稿: k,k | 2023年6月22日 (木) 05時49分

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