5類への移行
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
新型コロナ感染症が、2類から5類へと移行した。
丸三年間のコロナ過の時代。
人間としての生活が劇的に変化したこの3年間。
それは全世界にまで及んだ。
特に海外の感染爆発は驚異的であり、わが日本はまだ安全な地域とされていた。
マスク着用と謙虚な個人の行動。
それが感染を極力蔓延させない社会的な行動だったのであろう。
そして我々小売業界もその営業スタイルを激変させた。
2020年前半は、新型コロナがどのようなウィルスかも知らずに、感染しただけで社会的にバッシングを浴びせられた時があった。
エッセンシャルワーカーという言葉が先走りした。
そして、そんなワーカー達の最前線では、心無い傍観者達が罵声を浴びせてクレームをつける人間達も出現し始めた。
エッセンシャルワーカーという鎧(よろい)。
私は、そんな表現でコロナ感染と同時に心無い罵声に対しても断固として鎧で跳ね返すスタンスをもって現場に立った記憶が蘇った。
しかし3密を避けるための施策がメインの商売へと変化。
従来から、如何に集客させ、如何に購買して頂き、如何にリピーターとして来店して頂くか。その為に競合店と同差別化を図り顧客を吸引するか。
そんな従来の努力とは無縁の商売が続いた。
何もしなくてもお客様は押し寄せ、買い溜めをし、殺到した。特にマスクや消毒薬等は奪い合いとなる始末である。
今思い出してもぞっとする時代であった。
そして今、再び普段の生活に戻りつつある。何といっても、日本人の感染に対する意識が大きく変わろうとしているのが嬉しいではないか。
逆に言いうと小売業界は再び競争の世界へと突入していく。
そして、再び商売への知恵と行動が問われる時代となっていく。
この空白の3年間。
この3年間という時間が、企業間の格差をどう拡大させたか。それが一気に現れるのがこの一年となろう。従来からそれは言われ続けてきた言葉であるが、今こうして人間の暮らしが普段へと回帰していく中で、新たな競争が幕を開けた。
この3年間で生まれた企業間格差。
それが如実に表れる5月後半からの世界。
昨日は上昇スパイラルを記した。
このタイミングで、販売力を土台として再び価格からの集客、そして集客からの売上増、そこから再び単価増を経ての集客力へとスパイラルを留めることなく走り続けられるかどうか。
それがお盆商戦までの正念場であろうか。
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当方の執筆は以下の通りです。
1.「生産性を高める 作業割当表の活用法」
2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
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52週MDマネジメント(5月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(5月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)ダイジェストの視聴はこちら
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40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
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三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
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イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
競合店の閉店と新規競合店の開店予告。
これも対岸の火事と捉えてはいけませんね。いつ自店に襲ってくるか。そしてどこが来ても対応できる準備だけはしておかねばと思います。
但し、基礎商圏内の顧客は変わらない。一人一人の顧客の、今からの囲い込みが重要課題でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年5月17日 (水) 23時28分
k,kさん、コメントありがとうございます。
上昇スパイラルと下降スパイラル。
まさに裏表の関係ですね。どの課題にくさびを打つか、その視点でまずはスパイラルを如何に食い止めるか、試案のしどころでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年5月17日 (水) 23時24分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
コロナ終焉と共に到来した「物価高騰」「電気代高騰」そして「人件費高騰」。一気に生死を分ける大きな壁が立ちふさがっています。現場ではいろいろな課題を突き付けられている現実。
いろいろな課題を手っ取り早く目先の改善を図るのか、時間をかけて全ての解決策に取り組むのか。自分の組織との駆け引きが目の前に迫ってきましたね。
投稿: てっちゃん | 2023年5月17日 (水) 23時20分
前年の6月の末に競合が閉店、前年130%の伸びに対して今年の6月からの予算は100%(泣)
予算は自分で作ってますが、かなり矛盾した予算。
後悔してます(笑)
おまけに本店の近くに薬のアオキの出店が決まりました😅
また勉強するチャンス到来です(笑)
さらに実践を加速していかないといけませんね。
投稿: hatabo | 2023年5月17日 (水) 12時05分
小売業のバブル劇場が完全終演。昨年対比の売上におっつかせる為に施策を追加する、粗利目標が高くなるけど人はいない、残業もするな、させるな、ルールを守れ云々。その隙をついて上手くやらねばなりませんね。昨日のスパイラルも廻る時は止まらない位廻るのに仕事のパートナーが変わると負のスパイラルに廻り始める。困ってます(+_+)
投稿: k,k | 2023年5月17日 (水) 08時12分
コロナ終息の上にウクライナ侵攻からのインフレと消費の二極化。往復ビンタの予感ですね。
何れにしても必要とされない&企業都合見え見えのお店は淘汰されるでしょう。正直な商売に心掛けたお店が支持され、勝ち負けが早々に見えて来ると思います。
投稿: dadama | 2023年5月17日 (水) 08時04分