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2023年5月20日 (土)

他人の成功事例

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


他人の成功体験。

  どうしても他人事として捉えてしまうものである(笑)。

しかし、組織内では他人事として受け止める企業もあれば、自分事として捉える企業もある。

  こんなところにも企業色が大いに現れるものである。

それは何故か。

  成功とは個人の特性が現れるからである。

我々の業界は、個人の売る楽しさや売れる喜びという人間本来有する本能が大きく左右する業界でもある。

  全社で取り組むこと以外は個人企業と同じ感度。

だから、企業によってはそれぞれの個人の感度で販売計画が立案され、計画数量が発注され、そして個人の感性で売場が作られていく。

  そしてその結果が直ぐに表れる。

だからこそ、個人の感度が大きく反応するのであろう。そしてその成功体験が次の成功を生む。当然に多くの失敗も体験しながらその微調整によって次への成功を生むのである。

  それを素直に学ぶと同じ失敗をする可能性が存在する。

そして同じ失敗をした段階で、他人の成功事例は拡散せずに、その個人だけの成功体験として日の目を見ずに埋もれていくのである。

  なんともったいないことであろうか。

しかし、他人の成功体験を拡散させることが企業のDNAになっている企業は、そんなことは当然として、他人や他店の成功事例をどんどん拡散させている企業もある。

  他人の成功事例を本人が成功するまで継続させる。

それは、成功した他人ですら、失敗の連続から掴んだ成功であるから、別の他人とて同じ失敗を繰り返しながら一番初めに成功した人間と同じ道を歩んで成功していく過程を学ぶことを知るのである。

  大きな成功ほどそのような構図であることも知るのである。

しかし、ある成功事例を拡散させようとする目利きも大切ではある。成功事例とは言え、外部与件の大きさからの成功要因であるならば、そこは検討の余地があるだろうし、それを見極める人間の存在も重要となる。

  その役割を誰が演じるか。

それによっても、成功事例の拡散密度が異なってくるのである。

  しかし一度そのような事例が出来上がると大きな強みとなる。

何と言っても、社内での情報交換やコミュニケーションが活発となる。そして同時に成功体験を拡散された本人のモチベーションが爆上がりとなろう。

  “俺の事例が全社に拡散された”

そして、その結果大きな成果をもたらしたとなれば、本人にとってみたらば、大きな社会貢献を果たしたという満足感と達成感であろう。

  そして次の成功を目指す力が湧いてくる。

そうやって、個人も組織も高いモチベーションを獲得していくのである。



 


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食品商業6月号が発売されました。
20236
当方の執筆は以下の通りです。

1.「生産性を高める 作業割当表の活用法」

2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(6月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

  52週MDマネジメント(6月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(5月編)ダイジェストの視聴はこちら


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。





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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

→個人のスキルと作業標準化
これは永遠の課題でしょうか。
理想は標準化の土台に個々の個性を最大化させる方向かと思いますが、どうも標準化を標榜する本部が、それを飛び越えようとする現場の頭を抑え込もうとする傾向にあるようですね。

但し現場も標準化の本来の意味と目的、そしてその効果を見失いがちですので、双方がしっかり本来の目的を理解し合う振り返りは必要かと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2023年5月20日 (土) 11時12分

hataboさん、コメントありがとうございます。

新たに実践したことだけでなく、過去の実践からの延長として進化させて実践した事例になると、一つの成功がどんどん自分の他の企画にも、はたまた他部門事例から自部門へ導入するという発想に進化していくのではないでしょうか。

まさにそれが情報共有の醍醐味だと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2023年5月20日 (土) 11時07分

個人の個性の最大化!良いですねー(笑)。
個人のスキルと作業標準化、割当のスィートスポットをどこに見出すのか?大いに学ばねばならない課題なので宜しくお願い致します。

投稿: dadama | 2023年5月20日 (土) 10時49分

先日のミーティングで、自部門でやっている企画にの掲示をしているのですが、違う企画になると掲示をしないという、これはこれ、それはそれ、な話が出ました。
もっと頭柔らかく考えて、全く新しいことでなくても、今までやってきたことを改造して当てはめる、そんな練習も必要なのかもしれません。
最近の自社での成功事例の発表は、他の部門がモデリングしやすいようにパワポを作るようになりました。
具体例や、こうやると他でも使えるなど。
これをモデリングすれば売上が上がるなと思えば強制的にやらざる得ない環境を作っています(笑)

投稿: hatabo | 2023年5月20日 (土) 10時13分

k,kさん、コメントありがとうございます。

失敗事例をも上げる勇気に感動です(笑)。組織人として失敗事例はなかなか上げたくないもの。でも現場からするとその情報がほうが余程ためになるかもしれませんね。受け取る本人次第ですが、逆に自分だったらもっとこうするという発想が浮かび、同じ商品で成功事例に作り替えるという行為に結びつくかもしれません。

どうしても成功事例となると売上規模の高い店舗の事例がメインとなりますが、全てが全て同じ売場で成功するかというと中小規模店舗は厳しいものがある。逆に中小規模の店舗の成功事例の方が個店での創意工夫に満ちている場合が多いのではないでしょうか。

しかし組織としては、まずはどんどん事例を挙げてほしいところですね。

投稿: てっちゃん | 2023年5月20日 (土) 07時44分

良い事例、成功事例、失敗事例等私は積極的に会社にアップしています。もう変わり者と自分で認めているのでどう思われても気にはしません(笑) こういうことは好き嫌いがあってみるだけの人がほとんどですね。 やはり大型店の大仕掛けは壮大です、売上あるからできる売場で沢山の人が反応します。でもメッセージ色は感じません。中小規模の店が知恵を絞ってこんな取り組みをしてみました!これにひかれます。大があれば小があり大多数は中だからです。失敗事例も面白可笑しく反省を込めてアップしてます。こちらのほうが反響多いですね。いずれにせよ見てる限定の人はテレビを流して見てるのと同じなので仕方ありません。そこから学ぶ人が有効活用できているんでしょうね。私もあちらの会から沢山吸収させてもらってます、ありがとうございます(^O^)

投稿: k,k | 2023年5月20日 (土) 05時52分

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