母の日の動向から
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今年はGWと母の日の間隔が空いた。
通年だとGWの最終日が母の日。
しかし、今年はGWが7日の日曜日で終わり、母の日はその翌週の14日という日程。
よって母の日の店舗全体での売上は昨年比と落としたようだ。
が、母の日にちなむカテゴリーや商品に関してはかなり好調だったようだ。
特に寿司。
やはり手間いらずに、そして食べるだけのご馳走感のある大型で高品質の寿司が大きな動きを示したようだ。
多くのお店は夕方の欠品もあったという。
通年であれば、GW後半から最終日という状況でもある為、母の日と同時に普段への切り替えとしての食材の買い溜めと同時に母の日のイベント商材の動きがある為、店舗としては大きな売上を記録できるのであろうが、今年は母の日のご馳走に特化した商品のみの動きとなったようだ。
そこが重要なのである。
全般的な商品の一度きりの購買機会なのか、GW後半の普段の食材と母の日のご馳走としての食材が二週に分かれてプラスされたときの売上とどちらが効果的かということである。
結果として二週間計の方が効果的。
よって、昨年の5月二週間と今年の5月二週間で比較すると、今年に軍配が上がろうか。
但しその後のメリハリ消費。
母の日後の一週間の売上が低迷。GWと母の日で緩んだ財布の紐が、再び締まり初めた先週からの動向。
そしてここに来ての猛暑到来。
再び、涼味類の動きが活発化して何とか売上自体は持っているが、今週からの売場提案は強い曜日に集中することになりそうだ。
猛暑もおそらく、到来しては引いていき、そしてまたある時に猛烈に到来するであろう。だからこそ、水の箱売りだけではなくその他の猛暑対策や水分補給商材の思い切った展開が来店動機を高めていくのではないだろうか。
例えば果実ならスイカ。
例えば野菜ならとうもろこし。
例えば鮮魚ならフライ用。
例えば精肉ならしゃぶしゃぶ用。
例えば冷食なら枝豆。
例えば日配なら浅漬け。
等、さっぱりと水分補給商材の思い切った提案が、7月まで継続していくべきであろう。
そしてその延長線上に6月商戦が待っている。
6月は梅雨入り。
既に沖縄奄美大島では梅雨入りしている。
日中の外出を極力控えて、開店後、そして夕方に集中する買い物行動になるであろう。そこでの集客力を如何に高めていけるか。基本の徹底に加えて、如何にその時間帯での来店動機をたかめていけるか。
今からの対応が重要となろう。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
メリハリが顕著になってきているようですね。そして企業間のメリハリも顕著になってきています。この機に一気に勝ち組に乗りたいところですね。
メリハリがキーワードになってきていますので、EDLPも大切ですが、敢えてハイ&ローによる戦略にて、下げる時のダイナミックさをケの日の強みにしては如何でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年5月24日 (水) 07時40分
今年の母の日は土曜日が大きくはねて当日は苦戦しました。
外食に押されてきているのもあると思いますが。
前年と比べればGWと離れた分、企画は立てやすかったです。
お客様のメリハリがとても強くなってきているので、催事と催事の企画がほんとに重要になって来ると思うので52週頑張ります。
投稿: hatabo | 2023年5月24日 (水) 06時56分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
52週のイベントも従来の我が家で手作りという暮らしから、外食、そして惣菜へと一気に進んできているようですね。そうして冷食へと変遷していくのでしょうか。
攻めるという姿勢がいろいろな外部情報収集に敏感になれるし、逆に守りの姿勢がチャンスを取り逃がしてしまうもの。
攻めながら情報収集し、攻めながら守るという姿勢で常に取り組みたいですね。
投稿: てっちゃん | 2023年5月23日 (火) 06時54分
晴れの日は店舗差別化において大切ですが、1年で捉えると日々の売上が年間の大半を作るのも事実。見せ場と実需のバランスを見極めねばならないですし、そこにはデータやマニュアルでは対応出来ない第六感を意識せねばでしょうか。第六感で動かした売場のデータ検証の積み重ねがプラス志向では必要ですし、ワーカーに徹すると引算の志向しか生まれず、結果生産性的データのみのロス額改善や人件費削減等自らの首を絞めかねませんから。今週末からは雨マークの連続で梅雨入りも間近でしょうし、今年はエルニーニョ現象が出そうで意外と短い夏に終わるのかも知れません。
気象データは MD上重要な指標であり、自らが予測計画し適宜修正するスキルを意識したいですね。
投稿: dadama | 2023年5月23日 (火) 06時47分