GW商戦から
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
3年ぶりに移動規制の無い今年のGW。
日本列島が大いに盛り上がったのではないだろうか。
各地での行楽、帰省、外出、外泊、外食、等、従来のGWの人流に完全に戻ったような勢いであった。
いや従来以上の激込みかもしれない。
東京駅でのGW期間での混雑ぶりは、近年に無い有り様であった。
3年間の反動が一気に押し寄せたと思われる。
そして地方SMは、帰省によるご馳走商材、特に寿司、刺身、牛肉、ビール、日本酒、ワイン等の消費が急増した。
GW5連休の効果は絶大であった。
しかし、明暗が分かれたのも事実。
都市部と地方との明暗。
競合あるなしでの明暗。
大型店小型店での明暗。
等々、企業や店舗による明暗も明確に出たのではないだろうか。
都市部と地方での日別売上での明暗。
地方は5月3日~5日。
都市部は5月6日7日。
競合出店エリアでの部門別での明暗。
競合無しでは精肉絶好調。
競合有りでは精肉絶不調。
特に、今年は久しぶりに寿司や刺身といった、従来型のご馳走と合わせて酒類の需要が急増した。
まだまだ外食への需要は戻り切っていない。
だからこそ、食品スーパーへのそれらの需要が一気に高まったのである。
昨日も記したが我らの商売は待ちのスタンス。
とは言っても、生鮮惣菜は製造部門故に、事前に製造して待つスタイル。
製造数 = 販売数
が理想の姿であるが、製造数よりも販売数が上回ることは無い。よって常に強気強気で製造しなければならないが、そこのさじ加減がこのようなイベント時には非常に難しいのである。
事前計画で全てが決まるのが製造部門。
概ねの企業は、今年のGWを強気で計画していたとは思うが、事前計画をしっかりと準備して、製造原料の在庫を計画通りに持つことが出来た店舗とそうでない店舗での店舗間格差も、今年は大きかったのではないだろうか。
そういう意味では精肉部門は難しい部門かもしれない。
刺身類であれば、今までの実績から大きくかけ離れた売上は少ないであろうが、牛肉類は今後若年世代の需要で大きく数値が異なるカテゴリーとなる。
普段から攻める店と守る店でのギャップ。
特に今年は、そのギャップが出たのではないだろうか。
そして今週末は母の日。
この場面でも、財布の紐はまだまだ緩む時。そして5月後半からの引き締めが始まる。
それまでにしっかりと貯金をしておきたいところである。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
確かに精肉部門は出せば売れる楽な部門になってしまいましたね。かっての鮮魚部門のようです(笑)。
だから今鮮魚は苦戦しているし、その中でもk.kさんのように引き出しの多い方とそうでない方との格差が拡大しているのでしょう。
そして今企業として精肉部門へのテコ入れを敢えてするか否かで、5年後が大きく異なってくると思いますよ。
投稿: てっちゃん | 2023年5月11日 (木) 07時32分
GWでは弊社は都内からも来やすい環境のため、よかったです。
特にキャンプのお客様が非常に多かった印象です。
精肉は出せば売れる状態でした。
最近の精肉の動向を顕著に感じました…が学びやチャレンジを一番しない部門になりさがってしまいましたので、先日全国的に肉は売れている、今勉強やチャレンジをいないと、しっぺ返しが来るよ。
とプレッシャーをかけておる次第です(笑)
投稿: hatabo | 2023年5月11日 (木) 06時47分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
前半好調、後半失速。
そんなイメージでしょうか。
客単価は大きく高まったと思います。
以前として客数減は歯止めがかからないようですね。
投稿: てっちゃん | 2023年5月10日 (水) 11時36分
大方の予想通りのゴールデンウィークでしたでしょうか。街中は厳しい数値が予想されては筈。
諦めるか、何かに販売チャンスを模索したか。
企業のモチベーションにも差をもたらしたGWではなかったでしょうか。最終日の雨も痛かった。
投稿: dadama | 2023年5月10日 (水) 10時52分