メリハリ消費
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
GWが終わった。
週末は母の日。
おそらく、ここでも財布の紐は緩み、日頃の感謝という心境で心のふれあいのある商品群の動きが活発化するであろう。
データで見る母の日の単品動向。
そこでは、なんと宮崎産マンゴーが青果部門の売上上位№5に位置するほどに購入されるというデータもある。
特に昨今は「自分へのご褒美」的な需要も高まっている。
母の日=女性の日
的な意識で、日本の人口の約50%を祝う国民行事として捉えられるイベントに高まってきたのではないだろうか。
それがGWの翌週に位置するのである。
従来であれば、母の日はGWのラストという位置付けであったが、今年はGWの翌週という設定である。GWの行動とは今年は切り離されて単独で位置付けられる日程。
小売業界にとっては絶好に設定であろう。
しかし、その後の小売業界の売上動向が気になるところではある。
母の日後の5月の消費動向。
5月前半で、ここ3年間のうっぷんを晴らすようなGWでの人流が生まれた。そして翌週の母の日の売上拡大。
2023年前半最大のヤマ場が去った後の消費動向。
大きな谷間が訪れることは必至であろう。無駄な出費は絶対に控える行動が5月後半から始まるのである。
外食は控える。
自宅でも質素。
外出も控える。
光熱費の削減。
いろいろなコストが上昇している中で、極力コストの掛からない生活に移行するのが今年の大きな生活パターンとなるであろう。
小売業界の今後の課題。
それは、5月前半で獲得した利益を何に投資するか、かもしれない。
こんな時ほど従来の白物のチラシ投入かもしれない。
それが、顧客のこのタイミングでのニーズであれば、白物を曜日サービス的に活用している企業であればそれを推してもいいし、曜日サービスとして導入していなければ、敢えて日替わりやタイムサービス的に導入してもいいのではないだろうか。
集客機会を増やして来店動機を高めていく。
そして同時に初夏から夏への売場を構築していく事が重要となる。
梅雨入り前の来店動機。
ここを高めておくことで、梅雨入りと同時に再び買い溜め需要の高まりに対して、そのような品揃えを充実させておくことが重要なのである。
大型パックで価格を訴求。
そのことで、6月~7月の梅雨時の買い溜め需要による来店動機をどう高めておくか。
5月後半が勝負なのではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
母の日=女性の日。
この視点で見れば、母の日の購買者は既婚者と同時に独身者や母本人自身という構図でしょうか。
そのような視点で来店者が購入する単品を考えると、
ひな祭り→入園入学→子供の日→母の日
このようなトレンドで52週を計画実践してきた企業や店舗ほど、顧客の来店動機が高まり、勝ち組と負け組の明暗がくっきりと表れるのが、今年の母の日かと思うのです。
そしてそこからの財布の紐の引き締め期がスタート。よってイベントで稼ぎ、ケの日で放出の構図を構築していく時が時が来たと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2023年5月12日 (金) 21時10分
母の日=女性の日
特に昨今は「自分へのご褒美」的な需要も高まっている。
これをチャレンジ&具現化するお店がどれだけありますかね(笑)。
販促的はお店からの感謝状的なチラシで有るべきですが、家計を預かる主婦が買うのに躊躇する高単価商材の羅列。モールやGMSのようにスポンサー同伴率が少ないSMで物価高騰の中自分を祝う為に大枚を叩く主婦がどれだけいるのか?
父の日と母の日の主婦購買心理は全く異なる筈。
母の日こそ蝙蝠目で見ると宝の山が潜んでいると感じるのは私だけでしょうかね?
投稿: dadama | 2023年5月12日 (金) 12時42分
hataboさん、コメントありがとうございます。
メリハリがあるということは、強い日に儲け、弱い日に還元して、平均的な集客を図り、極力日々の売上を安定させることで、日々のオペレーションが安定してくるのかと思います。
毎日働く従業員の人時生産性という数値安定をリーダーがどう調整してあげるか、ここも重要なメリハリマネジメントではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年5月12日 (金) 07時16分
成人の日以降、いきなり売上が低迷しお客様の財布の紐がガッチガチに閉まりました。
今回もそんな動向になりそうな…
ただしイベントにはお金を使うというのが、コロナ前よりも如実になってきている感じがします。
課題としてはイベントに強くなる、イベント以外のケの日の販売方法、この両極端なことを実践していかないといけませんね。
何事も中途半端はいけませんね。
うちとしてはケの日の今日が課題です。
投稿: hatabo | 2023年5月12日 (金) 06時43分