早くも猛暑対策
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
先日の5月18日(木)。
全国的な猛暑となった。
福島県伊達市や福島市、更には群馬県伊勢崎市、館林市、熊谷市では軒並み35度以上の猛暑日を観測。しかし翌日には平年通りの気温に戻る。
要は寒暖差の拡大と猛烈な暖への上昇が顕著になったのである。
寒暖差も、週間で捉えた時の寒暖差もあるが、一日の中での寒暖差も格差があるということである。このような状況からも体調管理が更に気を遣う時代となってきているのであろう。
日中と朝晩の着衣にも注意が必要である。
そして我々の業務も一気に夏の様相である。従来であれば、猛暑対策、水分補給等のテーマは6月以降であった。しかし昨今の猛暑日の早期到来においては、6月からの展開では遅すぎるであろう。
GW前半には売場完了したいテーマとなった。
よって、店舗の店長の目線を、入口から入店した段階で涼味、水分補給、猛暑対策等の視点で統一した横ぐしの通った売場を展開する必要がある。それを近年はGW前半(4月後半)から早期展開し始めて正解なのではないだろうか。
それだけ暑さに対する健康管理の意識が高まったのである。
先日の18日も全国で救急搬送される方が相次いだそうだ。
それも関東東北にてである。
もっとも、関東東北の海無し県の湿気は半端ではないから、どうしても急速な発汗による体調不良が生じるのであろう。
だからこそ水の箱売りは必須なのである。
おそらく、GW後からの水の箱売りは相当な消費量だったのではないだろうか。
水の箱売りだけが極端な売れ行き。
それ以外のお茶や清涼飲料水の消費も高まったとは思えるが、圧倒的なのは水である。
それも安価な水の箱売り。
確かに水にも品質はあるかもしれない。産地限定の水、こだわりの水、輸入の水等あるかもしれないが、何と言っても安価なケース売りは一人2ケース3ケース購入していくものである。
それが飲料付近のエンドでダイナミックに展開されているか。
他のどの箱売りよりも目立っていることが重要なのである。そして多くのアイテムを展開するのではなく、単品に絞り一番お買い得とされる水に限定して単品量販をケースでダイナミックに展開することだ。
逆にお客様に迷わせないという展開。
そしてその事で飲料水の売上が爆上がりとなり、カテゴリー全体を引き上げてくれることになる。しかし低価格となれば値入も低くなるであろうから、それをどのカテゴリーでカバーするかも重要な店舗としての荒利ミックス策ではあるが。
しかし水は大きな来店動機を生む。
よって、水という武器を繰り出して目的買いとしての来店動機を高め、来店されたお客様へは水以外の涼味や水分補給、猛暑対策商品の衝動買いを誘く企画を、更に単品にて打ち出すという店内のレイアウトにおける販売計画の立案が勝敗を分けるのである。
これは時間との戦いなのである。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
食品商業6月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「生産性を高める 作業割当表の活用法」
2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(6月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(6月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(5月編)ダイジェストの視聴はこちら
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
| 固定リンク
コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
暴走族の活動は地域柄、土地柄もあるのでしょうか。当方の住まいは全くと言いていいほど騒音は聞こえません。
千葉県の海沿いは不穏なバイクが上空からもはっきりと見えますからね(笑)。
冗談はさておき、水や飲料の季節になると、箱での入荷が急増し、夕方の補充もアルバイトだけでは不足がちになる時期となりました。
→60歳代の店長が脱落
確かに、年配の店舗幹部にキツイでしょうね。特に60歳を超えると急に足腰に衰えが襲い掛かりますからね。体調管理によって乗り越えて欲しいものです。
投稿: てっちゃん | 2023年5月22日 (月) 11時44分
急に暑くなり時節柄?地域柄?暴走族の皆さんに早くも睡眠を妨害されております(笑) 鮮魚は水には関係ないのですが男社員は便が来たら総出で荷卸しを毎日何度も手伝っているので箱水の多さは知っています。この規模の店舗でこの量はありえないと思いますが売れてるようです。最近店長クラスが何人もダウンしています。皆、ヘルニア、背中の張り、痛み又はぎっくり腰です。残業するな、させるなの歪みは当然残業が関係ない店長,副店長にしわ寄せされます。若い店長はいいのですが60歳代の店長クラスが脱落しています。私たちは少しのサビで12時間程度で退社してますが店長は16時間ぶっとうし。休憩はとったのかな?あやしい業務内容です。これでは若い人が店長を目指したくないのも解ります。ましてやチーフにもなりたくない輩も多数。店の経営は黒字にもっていかないと倒産してしまうのは解りますがもっとやり方があるんじゃあないか?っとも思いますが昭和生まれのカチカチ頭では気合と根性しか浮かびません。大型店は物量があっても人員がいるので廻せますが中小店、また30年前はドル箱だった箱だけ大型店には酷ですね。
投稿: k,k | 2023年5月22日 (月) 11時30分
hataboさん、コメントありがとうございます。
海沿いと山間部、北日本と東日本、そして西日本と暑さのイメージや猛暑のイメージは異なるかと思いますが、とは言っても体調管理と言う面では水分補給、体温管理、そしてスタミナ補充は命を守るという意識にまでなってきているので、家での備蓄も含めて意識が高くなる時期かと思います。そんな時のコトPOPは有効でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年5月22日 (月) 11時11分
先週、温度が急に上がったときに小すいかをぶつけてみました。
例年よりも高くて、こんなに小さいのに980円?
みたいなのでしたか、なんとか売れました。
水も含めて、水分補給、塩分補給というワードをどれだけ売場に散りばめられるかもコトPOPで表現していきます。
投稿: hatabo | 2023年5月22日 (月) 10時52分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
昨年は6月に猛暑対策としてのスライドを作成しましたが、事前告知という意味合いでは、4月後半のGW直前からそのような意識を植え付けるようなPRが必要となってきたようです。
どの企業も、水、涼味麺、そうめん、そしてカットスイカの動きが活発になってきたようです。いずれも昨年売上データから、今年のチェレンジ目標の設定が大きな効果を生むと思っております。
投稿: てっちゃん | 2023年5月22日 (月) 08時52分
近年は5月に暑さの山が出来るようになり、昨年も乾麺、冷麺のスコアが昨対130%出てましたね。
昨年に対して今年も暑いのですから対応を間違えるとチャンスロスになり兼ねません。
是非作業割当に昨年の数値分析からのカテゴリーや単品の責めどころの計画と共有の時間を作って貰いたいですね。作業と仕事の仕分けも大切なのですが作業に追われて仕事(計画)を疎かにし結果売場崩壊の現場を何回となく見て来ましたから。人がいない、時間がないと言い訳けしてもお客様は他店で買物すれば済む事を意識したいですね。
投稿: dadama | 2023年5月22日 (月) 07時01分