松坂慶子のらんまん
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今日は日曜日。
芸能ネタの日(笑)。
NHKの朝ドラ「らんまん」。
植物学者「牧野富太郎」をモデルとしたオリジナルストーリー。
舞台は明治~大正~昭和であるが、現在は江戸時代から明治時代へと変遷していく過程の中で、大きなパラダイムシフトが起こっている時代背景と共に生きていた人々の生き様を描いた朝ドラである。
主人公は牧野万太郎。
幼いころに両親を亡くし、ほぼ、おばあさん(松坂慶子)に育たられたと言ってもいい環境で成長してきた。
松坂慶子の演じるタキの迫力ある演技が話題である。
先日も、政治結社に属しているという疑いで逮捕された万太郎を救うべく動いたタキが、その帰途で万太郎に言った言葉が印象に残った。
「何かを選ぶことは、何かを捨てることじゃ」
自分の人生を迷う万太郎に対して、タキが放った一言。
蔵元を継ぐか否か。
そこに迷う万太郎にとっては、背中を押してくれる一言であったに違いない。そこで私が思ったのは昨日のブログ記事。
「選択と集中」である。
中小スーパーにとって、選択と集中の時。
何に特化して何を止めるか。
そんな内容の記事であったが、そのこととこの日の朝ドラ「らんまん」の松坂慶子の言葉がまさに重なったのである。
前の場面でも松坂慶子は警察に対しても毅然とした態度を貫いていた。
その後の松坂慶子のこの一言で、この回が松坂回であることが理解できた(笑)。蔵元をほぼ一人で切り盛りするタキであり、万太郎から見ても雲の上の存在である。そして、植物に興味をもつ自分に対しても、容赦なく蔵元の当主としての教育を強いていく。
しかし万太郎の植物に対する見識も理解していく。
そして、万太郎に対しての、上記のようなアドバイス?。その一言で万太郎は決意を固めるのである。
“俺は蔵元を捨て植物学者となる”
このドラマはオリジナルストーリーではあるが、どこかで蔵元の息子が植物学者へ転身するのは事実であり、それを現代の視点に合わせて脚本が出来上がっていくのであろう。
「何かを選ぶことは、何かを捨てることじゃ」
当時の、何もない時代であればこのような表現はしなかったであろう。しかし情報やモノが豊富なこの時代だからこそ、選ぶことと捨てることを同時にしなければ、自分が抱えきれなくなってしまうことを言い表したのである。
それだけ現代は豊富な時代。
豊富である時代に、自分が進む道は明確に絞らなければならない時代でもある。
だからこそ「好き」という選択は重要である。
集中と選択、それはなにも企業の方向性だけではなく、人生や生き方にも通ずることなのだということを「らんまん」は教えてくれた。
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コメント
kazuさん、コメントありがとうございます。
昭和の大女優である松坂慶子にしても、その年齢と共に従来の美女というイメージを捨て、新たな表現法にチャレンジしていく姿が、いま改めて感心しますね。
食品SMもまた、従来から成長パターンであるなんでも屋からその存在価値を問い直し、捨てるものと極めるものを明確にしていく時代でしょうか。
この豊富な時代だからこそ、なんでも屋も限界にきていると思うのです。
投稿: てっちゃん | 2023年5月 7日 (日) 07時23分
kazuです。
ドラマが好きなように見れなくなってしまったこの環境ですが、会長の記事にはいつも勉強させて頂いております。
松坂慶子さんは現在になっても女性としての魅力がありますし、演技・表現力も流石の超一流ですよね。
「何かを選ぶことは何かを捨てること。」確かにそうかも知れません。
「何かを選ぶ事」は意外とできるように感じますが「何かを捨てる事。」これがなかなか出来ないですよね。
今まで着手してきた物を捨てる事、これは勇気が必要に感じます。特に昔取った勲章はなかなかの勇気です。
空間も思想も「断捨離」が必要なんですね。
投稿: kazu | 2023年5月 7日 (日) 07時14分