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2023年5月 2日 (火)

VOG

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



今日のテーマは「VOG」

  “VOGってなに?”

初耳のワードであろう(笑)。それではVOCはご存知だろうか。

  “VOCってなに?”

多くのこの業界の方は、そう返答するのではないだろうか。

  要は顧客の声(voice of Customer)。

そう、ボイス・オブ・カスタマー、顧客の声を聞くという意味である。お客様の声を聞いて営業に活かす、売場に活かす、商品に活かす、品揃えに活かす、という改善手法である。

  お客様の声には多くの情報が詰まっている。

だからこそ、宝の情報もあれば、クレーマーのわがままもある。それらを精査してい書くことが大切であるが、そこの判断が意外に難しいところがある。

  それに対して「voice of GENBA(現場)」。

そう、現場の声をしっかりと活かせという意味のVOG。

  しかしこの業界でVOGはあまり聞かない。

チェーンストア理論からくる、統一性のある売場作り、陳列手法、品揃え、そして手順。それが基本であることは重要であるが、人間どこかに個性があり、その個性から生まれる発想と実践からの成功事例も多く存在するものである。

  それを認めるか認めないか。

ここは、大きな分岐点となるであろう。

  認める = VOG

そう言い切ってもいいのではないだろうか。

  従来は統一したマニュアルの普及がチェーンストアの構図。

そうやって、どの企業も企業規模や店舗規模に関係なく、統一された部門とその運営、そして同様の品揃えを普及させてきたが、どうやらそのような店舗運営や食品スーパーとしての存在意義が低下してきたのが昨今であろうか。

  そこにVOGという視点が重要となるのである。

個性を持つ従業員の成功事例と現場の声が、企業を救い、個人を救い、それによって組織がPDCAを回していく組織を目指さなければならない時なのではないだろうか。

  そして現場はもっと声を挙げるべき時でもある。

そしてこのような状況においては、ミドルマネジメント層の役割が重要となるのである。

  トップと現場の中間層。

中間層というと、あまり意志を持ってリーダーシップを発揮できない層と認識されてしまうのであるが、このような状況では、ミドル層の行動で組織の明暗が分かれるものである。

  今必要なのは現場の生の声。

以前のブログでも記したが、現場の強みは「今、この瞬間」という最強の情報に触れていること。

  その瞬間から見えてくる、今後が重要なのだ。

その情報を如何に引き出せるか。

  ミドル層のリーダーシップが組織全体への共有の鍵を握る。

販売部長、商品部長、店舗運営部長等のミドル層が現場の実践力を握っていると言っても過言ではない。






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当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
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今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから



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40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表



農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
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競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 


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  52週MDマネジメント(5月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(4月編)ダイジェストの視聴はこちら
  


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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

VOAも初耳ですね。
ボイスオブ・アナログ?
いろいろな横文字が好きなこの業界。

評論家ウケよりも、もっと現場にわかりやすい表現を使ってほしいものですね。

投稿: てっちゃん | 2023年5月 2日 (火) 15時10分

VOAは良く聞いてましたがね(笑)。
作業割当の生産効率重視で人間をロボットで扱う
大企業に勝てる大きな武器がVOGですね。
人間力が爆発した時の生産性は無限大♾ですから。

投稿: dadama | 2023年5月 2日 (火) 14時42分

hataboさん、コメントありがとうございます。

現場で話しかけられる、素晴らしい事ですね。特に本店はベテラン揃いでしょうから、そこからの情報はまた別の意味で重要かと。
そして現場の声を「形」にする、そこから末端の信頼関係が見えてくるのではないでしょうか。

→社員はあんまり来ません
 何やらこの間話したら怖いらしいです

まずはご自身のお腹周りからシェイプアップされては如何でしょうか。
多少は怖さが解消されるかも、です😎。

投稿: てっちゃん | 2023年5月 2日 (火) 08時08分

k,kさん、コメントありがとうございます。

まさにいろいろな性格と行動の方が企業にもこの世にも存在します。

しかし職位の高い方ほど、見られているという存在であることを忘れていくのでしょうか。特に現場はしっかり見てますからね。そして現場での振舞いでその方の評価は大きく分かれていくもの。

現場に在籍している時にその事を学ぶかどうかで、分かれていくのかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2023年5月 2日 (火) 08時03分

従業員の声を聞く。
本店に週2回入っていますが、パートさんからの助言が半端ないです(笑)
行くたびに捕まり、お話を聞かせていただきます。
商品のこと、店の現状、決まりなどなど。
よほど溜め込んでいるのかなと(笑)
社員はあんまり来ません(笑)
何やらこの間話したら怖いらしいです(笑)
パートさんは言いに来るのでそんなことないと思いますが、しっかりと現場に耳を傾けられる、気軽に話しかけられる、現場の声を形にする、常に意識して参ります。

投稿: hatabo | 2023年5月 2日 (火) 07時45分

販売部長、商品部長も色々いてコミュニケーションが上手い方、下手も何も全く出来ない方。見てくれと言っても現場にきたら店長に直接会って直ぐ帰る、チーフの名前なんかしらないんじやないかな?っと思う部長が現在の販売部長です(^_^;) 前任の部長がコミュニケーションを良くとる人だったので、がっかりですね。みんな見てますよー 少し抜けてるところもパートさんに見せたりして話を面白くすれば入り込みもスムーズだと思うんですがね~

投稿: k,k | 2023年5月 2日 (火) 05時47分

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