成功体験を活かす
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
失敗体験。
人間は失敗により多くを学ぶ。
しかし、この業界の特性なのか、成功からはあまり学ばないようだ(笑)。
誰だって自分の成功は嬉しいものである。
特に自分の舌を信じて仕入れた商品が、お客様にも伝わり、仕入れた商品がロスなく売り切れたときなどは、本当に嬉しくて夜のアルコールも一段と進んでしまうものである。
しかし翌日には忘れてしまう。
失敗によるロスや廃棄、更にはその後の利益悪化によって、この業界の人間は多くを学び、そして二度と同じ失敗をすまいと心に誓ってその後の仕事に活かしていけるのであるが、なぜか上記のような成功に対して、その後に他の商品で同じ考え方をして成功に導くという行為にはならないのが七不思議であると思うのである。
なぜ我々は成功からは多くを学ばないのか?。
心の痛みが無いと、人間は一時の快楽に溺れてしまって、その時の成功事例による学びであり体得でありが少ないのかもしれない。
「最近、業績いいけどなぜ?。」
そう問うても、人間はそれに対して的確な回答が出てこないのは何故なのであろうか。
「いやぁー、何もしていないんですがねぇ~(笑)。」
と笑い話で終わってしまうのである。確かに、自分が関わらない分野での好業績は、関わらない分見えてこないのはあるだろう。このように成功に対しての詳細な分析を怠っているのは間違いないであろう。
失敗に対する報告義務からの徹底調査。
これに対して、成功事例においては報告義務がない事によって、その成功事例の詳細は調査はしないものである。だから雑把な見当は見立てるが、その詳細な分析による勝ちパターンの深掘りはほとんどしない。
これが間違いなのである。
失敗同様に、成功要因をある程度詳細に分析して、今後の自分の勝ちパターンを構築していく必要はある。
特に「微差」による勝因を探ることは重要であろう。
大きな業績向上の要因は、意外に外部要因が大きいのである。それもあってあまり外部要因を持ち出したくないという理由から、成功事例の振り返りをしないケースもあろう。しかし、微差による勝ちパターンの精査は絶対に必要である。
何を積み重ねてこの微差が生じたのか。
この把握は後々重要となってくるであろう。この小さな努力の積み重ねの継続力が数値化され、見える化されることによって、日頃から見えない努力をしてきたことに対する明確な後押しとなるのである。
そうやって確実に業績を積み上げるパターン化が可能となるのである。
その積み重ねから、時として派手な外部与件からの業績向上を呼び込むことが出来るのである。
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食品商業5月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(5月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(5月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)ダイジェストの視聴はこちら
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
dadamaさんが店舗に戻れば、更に熱いコメントの応酬になるのでしょうか(笑)。
そして店舗は改装の嵐(笑)。
そんなここ数年の投稿が楽しみです👍。
投稿: てっちゃん | 2023年5月 6日 (土) 07時42分
最近は熱いコメンテーターが増えて安心して引退が出来そうで何よりです。時は常に変化しており成功は一瞬の結果であり進化が無ければ慣れと飽きで縮小してしまう。ですから常に新たな情報を仕入れ発信する構えが必要ですし、その結果に一喜一憂、反省と修正、次回へのリベンジと繋げる事が我々の醍醐味ですね。
私もスーパーマン人生の締め括りは店舗に戻り終活としたいと思いますし本日上申致しました(笑)。
投稿: dadama | 2023年5月 5日 (金) 15時26分
hataboさん、コメントありがとうございます。
成功体験の発表の機会。
逆に言えば、発表する為に成功体験をする。
どちらでもいいと思います。発表という機会があるからこそ、その為に成功体験を実現させるとい意志が働くことも有りですね。
このブログも初めは愚痴から始まり(笑)、いじれ成功体験を記事にするために店長としての組織内での役割を行動に移したという私自身の経験もあり。
自分を表現する機会を与えられるか自ら作るかは別にしても、そんな機会をまずはリーダーや組織の幹部が作り、継続していくことは組織力を高める原動力になると思います。
投稿: てっちゃん | 2023年5月 5日 (金) 07時16分
k,kさん、コメントありがとうございます。
過去の栄光ではなく、今の成功事例、直近の成功事例の共有を常に意識する必要はあるでしょうね。
私の時代の成功事例は如何に価格を出して大陳するか。その為に発注量やSKU作り、そしてその意志の強さだったと思いますが、現代の顧客の「買いたい」と思える売場作りに訴える必要があるでしょうし、そのような売場での成功事例をスピードを持って他店に波及出来るかが、企業力かと思います。
そこに企業幹部の鮮度感の差が生まれるのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2023年5月 5日 (金) 07時10分
売上がいい理由がわからない、自分がやっていることに対してゴール(目標)を作って計画を立てていないからですかね。
わかっていればこれがこれだけ売れて、どれだけの影響度があってとか出てくるかもです。
ある会合やセミナーなどで、成功体験を発表する機会が多いので成功体験を作る、それをまとめることにより、その体験が身になったように思います。
認めてもらいたいなんで私はZ世代でしょうか(笑)
そういう場が人手不足などでなくなっていくのがこの業界の衰退に繋がってしまうのではないかと危惧しております。
特定の人だけの発表にならぬようみんなが持ち寄って発表の取り合いになるくらいに盛り上げたいですね(笑)
そんな私は次幕の成功事例はまだ何も作っておりませんが(笑)
会社の実践会では成功体験を発表させ、売り込み商品ではいろんな売り場にだして、一番売れる場所、一番売れる売り方を覚えさせてます。
勝ちパターンがわかってくれば、年末やお盆などの繁忙期に強くなれるかなと。
この際物残ってるけどこの場所にこんな売り方すれば売れる、と経験値で乗り越えられるように。
なかなか浸透しませんが(笑)
投稿: hatabo | 2023年5月 5日 (金) 07時06分
過去の栄光は通用しない業界ですからね。俺の若い頃はな~っと役員さん方は言いますが、じゃ今の人口減少人手不足、競合乱立の下で昔と同じこと言えますか?っと言うと黙ってしまうでしょう(笑) 技術は蓄積されますが成功体験は変わりゆく時代についていけない。毎年事情が微妙に変化しますからね〜 並べるだけの単純作業だと馬鹿にする人もいますが奥が深い業界です。鮮度、量目、見せ方、値入れ操作、技術など簡単ではないですね。失敗すると何故何故何故が多くなる、考える、始末書や反省書を書くから深く心に刻まれるのでしょうか。
投稿: k,k | 2023年5月 5日 (金) 04時50分