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2023年4月17日 (月)

Z世代の教育

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



先日、ある小売店を視察した時の事である。

  いかにも新入生らしき若者に先輩社員が教育をしていた。

先輩社員は男性で年の頃で25歳前後であろうか。

  教育する方も若い。

そんな姿が、せいぜい250坪程度のお店で、3組も午後の売場に出て指導されながら新入社員が初仕事?をしていたのである。

  “この店舗規模に3人の新入社員がいるのか!?”

逆に羨ましくさえ思える光景ではあった。昨今、この業界に入社する新入社員は減少傾向にある。特に中小スーパーではその傾向が強い。

  しかし店舗規模以上に新入社員の多い企業もある。

この違いは何故なのだろうか。やはりその地域での話題性や口コミ等による高感度の現れなのかもしれない。

  そして早速新入社員教育が始まっていた。

4月前半のことだから、おそらくこの新入社員も入社して間もなくであろう。もしかすると全体研修を終えて、店舗実習に入った直後かもしれない。

  青果、精肉、グロサリー。

それぞれで、新入社員が品出しをしているところに、先輩社員が付いて指導しているという風景であった。

  新入社員教育。

私のイメージする新入社員教育の風景とは、先輩社員が手取り足取り、品出しの手順や陳列の仕方、そして店内での掛け声等の声出しをイメージし、お互いに真剣な眼差しで教育する側と教育される側との一方通行的なやり取りをイメージするし、私自身もそのようなやり取りで教育をしていたような気がする。

  しかしそこの場では全く異なる風景であった。

「これって、こう出せばいいんですかぁ~?。」

  「そうそう、そんな感じかなぁ。それでいいよ~。」

「このカートはどこにおいて品出しすればいいんですかぁ~?。」

  「それはねぇ、通路に向かってこうおいてから品出ししてねぇ。」

「はぁい、わかりましたぁ~。」

  どちらも常に笑顔でやり取りしていた。

そのうち男性は、腕組みしながらリズムに合わせて体をくねらせるようなフワフワした雰囲気になっていく。女性の新入社員も真剣なというよりは、気楽に何のストレスも無い空気感を漂わせていたのである。

見ている私も、なんとなく腕組みしながらスキップでも踏んでみたいようなゆる~い気持ちになってきたのである。

   “これがZ世代同士の教育風景かぁ~”

Z世代。

  1990年代中盤から2000年代序盤に生まれた世代。

今年で言えば、10代中盤から25歳ぐらいまでの若者の世代に該当するだろうか。まさに、私があの売場で遭遇した同士の教育風景であったのだ。

このZ世代の特徴とは、以下の7つであると言われている。

 ①多種多様な価値観を持っている
 ②自分の価値観を重視する
 ③承認欲求が強い
 ④オープンなコミュニケーションに慣れている
 ⑤効率の良い作業を好む
 ⑥社会問題への関心が高い傾向がある
 ⑦マスメディア離れが顕著である

承認欲求やオープンなコミュニケ―ション慣れ等は、まさにあの時の風景を思い出させる特徴であろうか。よって、同じZ世代の先輩社員も同じ自分の価値観を重視するタイプであるから、相手の自由な価値観における行動に対しての許容範囲が広いのであろう。

そしてこのような上司と部下の関係作りが、新入社員を引き込むのかもしれない。

  そして我々もこのような関係作りに学ぶ必要があるのかもしれない。







食品商業5月号が発売されました。
20235
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから



AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表



農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義



競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 


52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

  52週MDマネジメント(4月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(3月編)ダイジェストの視聴はこちら
  



イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。





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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。
昭和の人間は、
 教育=叱咤
又は
 教育=鉄拳 
でしたからねぇ~😨

でもだからこそスピード感のある成長が可能だったのかも。

但し、鉄拳食らった後に、居酒屋で発散できたという流れもあり、人間関係にも学んだ時代でしたね。

投稿: てっちゃん | 2023年4月17日 (月) 19時33分

厳しい走りだしがダメで技術が身につけば誰も文句はないでしょう🎵最近はOJTも優し過ぎて鼻で笑ってしまいます。だから私は新人のトレーナーはやりません。今はYouTubeで覚える気になればどうにかなりますからね~ 厳しく教えなくても良いのかもしれませんね~ 私には無理かも(笑)

投稿: k,k | 2023年4月17日 (月) 18時42分

hataboさん、コメントありがとうございます。
そうです、ふんわりやんわりですよ。
間違っても「いやならやめろ!」という得意文句は通用しないと思ってくださいね(笑)。そして、同じ失敗でもよい失敗は逆に労うことも重要かと。そんなやりとりから、こちらが厳しいと思えるような発信が相手にとっては神の声になっていくのかと思います。

投稿: てっちゃん | 2023年4月17日 (月) 09時32分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
私たちが新入社員の事も、そんな上司の言葉に愛想つかしていたことを思い出すと、歴史は繰り返すのかと(笑)。
しかし、当時と比較して社会環境が全く異なる現代はやはり多様性の承認という指向は強く表れているようです。いずれにしても現場はいろいろな価値観を受容しなければマネジメント出来ない時代にあると思います。

投稿: てっちゃん | 2023年4月17日 (月) 09時29分

ふんわりやんわり教えればいいんですね(笑)
とっても難しいですね😅
笑顔で仕事ができるってのはとてもいいことですが…
つらい仕事とか失敗とかそういうのを教えるときの雰囲気も同じなんですかね😅
理解しがたいけど理解しないとこの先はないですからね。

投稿: hatabo | 2023年4月17日 (月) 08時41分

「俺達の時代わなー」なんて発言は老害&パワハラになるのでしょうね(笑)。厳しい経営環境下でのZ世代の教育。危機感を如何にモチベーション向上に繋げていくのか?私が苦手な分野(笑)。てっちゃんの腕の見せ所ですね。

投稿: dadama | 2023年4月17日 (月) 07時52分

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