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2023年4月26日 (水)

現場による未来の創造

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



今週は、月曜日で「5,500回記念」を記した。

  そして昨日は「来店動機」による業績へのタイムラグ。

そして本日は「現場による未来の創造」。

  今週のテーマは「継続」である。

15年間のブログの継続、来店動機を高めるいくことの継続で、タイムラグを克服していく構図が見えてきたと思う。

  今日の継続は「未来の創造力」。

よく、このブログでも「明るい未来を創造する」とか「明るい未来を語る」とかというワードを使ってマネジメントしていくことを書いてきたと思う。

  明るい未来を語っただけで業績改善出来るのか。

そんな甘いものではないことは、だれでも理解しているであろう。

  明るい未来を語るとは「戦略」の設定である。

明るい未来を示すのが、戦略である。そしてその戦略を現場で具体策として実践するのが戦術となる。その戦術を現場で愚直に実践していくためには、組織内での理念であり信念が重要となっていく。

  戦略は本部で策定するもの。
  戦術は現場で実践するもの。

そのような考え方が定着してきたせいか、現場は単なる実践部隊的な捉え方をしている企業も多いのではないだろうか。

  しかし実践部隊にとって戦略の理解は非常に重要なのである。

しかし、上記的な誤解からであろうか、いつしか現場に戦略が伝わらず、具体的な戦術のみが上からの指示命令的に降りて来るのみで、現場の実践力へと連動しないのが現実なのである。

  現場が実践するのに必要なもの。

それには二つある。

  一つは戦略の十分な理解。
  二つは戦術に対する信念。

一つ目の、戦略のへの十分な理解とは、何のために戦略を戦術に落として具体的に実践するのかという目的意識である。

  それがこれから現場が向かう明るい未来なのである。

現場でのこの戦術を確実に実践することによって、何がもたらされるのか。その理解が十分に一人一人に認識されることによって、一人一人の実践意欲が高まっていくのであるが、そこを現場のリーダーである店長の踏み込みが浅いと、毎年恒例の方針説明会の儀礼的な絵に描いた餅になってしまう。しかし、このような事例は意外に多いのも事実である。

  要は具体的戦術の作成に現場が関わっていないからである。

戦術を現場のリーダーが単独で作成するから、このような事態に陥るのである。

  戦術を誰が実践するのか。

リーダー以下現場の多くの人間が実践するのであり、一人一人がその戦術作成に対してどれほどの関りを持ったかによって、戦術の実践力であり継続力が異なってくるのである。

二つ目の、戦術に対する信念とは、実践するにあたっての、こだわりである。何に対してこだわって実践するのかという現場の現実的な心のよりどころとなる。

  信念とは企業毎に異なる現場のよりどころである。

その企業の業種や従来からの成功体験から醸成されてきた、行動指針でもある。

  同じ言葉で同じ行動を継続することで現場が一つになること。

毎年の戦略からの方向性、そしてそれを受けての現場での戦術策定と実践の背景に、このような地道な工程が存在していなければ、毎年の絵に描いた餅作りの無駄な作業が繰り返されることになるのである。






食品商業5月号が発売されました。
20235
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから



AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表



農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義



競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 


52週MDマネジメント(5月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

  52週MDマネジメント(5月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(4月編)ダイジェストの視聴はこちら



イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。





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コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。
戦略と戦術、そしてそれを共有できる現場のリーダーの重要性。
まずはそんな店長を支えられる副店長兼務の女性リーダーの存在からでしょうか。
そう考えると、更に候補者が増加するのでは(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年4月26日 (水) 10時40分

店長が戦略と戦術を理解して現場に伝えて店としてまとめられるかですね。
今は戦略と戦術の両方を考えているので非常にやりやすいです(笑)
以前は店長に言っても店長がやらないとか、現場に言わないとか(笑)
いつまでも両方やるわけには行きませんので後継者を作っていかないといけません。
…女性の向いてる人が何人かいるですけどねぇ(笑)

投稿: hatabo | 2023年4月26日 (水) 09時59分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
 戦略の十分な理解。
 戦術に対する信念。
だからこそ、現場の実践力と継続力が養われるのだと思います。
しかしバブル世代の我々が、Z世代やミレニアム世代と意志疎通をしていくには何が必要なのか。そこに悩むリーダーたちも多く存在しているのではないでしょうか。
是非、怪しい理論をロジカルにZ世代に通じる表現で説得力ある解明をしてほしいものです😎。

投稿: てっちゃん | 2023年4月26日 (水) 07時38分

一つは戦略の十分な理解。二つは戦術に対する信念。そうなんです。戦略を理解し戦術に信念をもって行動する。これを科学的裏付けようとしたのが今幕の怪しい講義でした(笑)。絵に描いた餅にならない為にも人間のモチベーションややる気・気合を高めメンバーに共振を与える事の大切さ。更には自らがポジティブなオーラを発振しメンバーの波長を上げていけるのか。精神論では中々解決口が見いだせない部分を量子力学を用いると説得性があると私は感じていますし、実践し自ら証明しようと思っています・・・波長が狂って合わなくなったらごめんなさい(笑)。

投稿: dadama | 2023年4月26日 (水) 06時46分

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