かれいの相場安
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ここ数週間、かれい類が相場安である。
k400円前後とか。
特に、なめたがれいはちょっと小ぶりだが、1枚で780円程度でも販売可能である。
それでもスーパーの店頭には並ばない。
いや、量販している店舗もあれば、それでも品揃え程度の店もある。
この違いは何か?。
ここに、仕入れ役のバイヤーと販売側の担当者とのズレが発生するのである。そして最近はバイヤーも市場に行かない方も多いという。
百聞は一見に如かず。
市場に行って、豊富にセリにかかるかれい類を眼にすれば、行動は一変するのであろうが、そこにチェーンストアの限界があるのかもしれない。そして働き方改革による市場と現場とのズレが拡大して生きているのかもしれない。
生鮮食品スーパーの強みを発揮するチャンスは今。
このように、市場連動によって、青果同様に相場対応しながら大漁の生魚を鮮度感よく量販するのが生鮮食品スーパーの強みであり、そこで従来から不振が続く鮮魚部門の活性化が図られるのである。
が、なかなか呼応しない店舗が多くなってきた。
たしかに、かれいは小骨が多く、ヒレ付近は一番脂が乗って美味しいのであるが、ヒレの小骨も多く余程エンガワ好きな人間でなければ好んで食べる部分ではない。
ちなみに本当に好きな方はヒレを吸って小骨を吐き出すのだが(笑)。
しかしそんな方も年齢と共に少なくなってきたのであろう。そしてかれいの相場安とはいえなかなか家庭での料理に登場しなくなり、かれいの食べ方を知らない世代が、今の価格でも購入に至らないのは、本当に寂しい限りである。
それ以前に鮮魚売場に大陳していないのも問題だが・・・ 。
こういう場面では、やはりその役割を担うのは市場に買い付けに行くバイヤーであり、その役割がしっかりと果たせている企業は、これでもかと店舗に送り込みを図り、店舗もそれに呼応して販売し、更にバイヤーにリクエストを出すチーフが登場してくるのである。
その結果として地域一番の鮮魚の販売力が身に付いていく。
それが、仕入力と販売力のクルマの両輪としての連動であり、そこから結果としての売上が110%へと連動していくのである。
それが上手く回っている企業の鮮魚は好調である。
昨年比で110%近い業績をたたき出しているのであるが、逆の企業は相変わらず塩干品や冷凍品に頼り、縮小均衡へと進んでいるのであろう。
いわしから始まる相場安。
しかし、それは相変わらず日本海の構図ではあるが、太平洋側ではかれい類が青森、岩手で豊漁のようである。よって東北各地においては鮮魚部門の力量の差が明確に出ていると思われる。
相場というチャンスの女神。
後ろ髪を引こうと思っても、もう遅い。
今がチャンスですよ。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
→近々にスポット販売します!
是非、販売情報送ってください!。
中型店でもこれだけ売れる、という情報がほしいのです(笑)。
煮魚=面倒、こんな構図を打破して、若年世代に食い込みたいですね。そこが販売上の鮮魚の大きな課題ですので。
投稿: てっちゃん | 2023年3月21日 (火) 07時45分
鰈類が相場安は嬉しいですね🎵しかしながらこちらはk650から下がりません(^_^;) 煮魚提案も季節を戻すようでどうかなと思うのもありますが内陸郡部では当たります。近近にスポット販売します!煮魚だけではないですからね🎵食べ方提案ならバッチリです(^O^)
投稿: k,k | 2023年3月21日 (火) 05時54分