後か先か
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
かって、「ファーストペンギン」なるドラマがあった。
ファーストペンギン?。
それはベンチャー精神を持って行動する個人や企業を、尊敬を込めて呼ぶ言葉です。
具体的に言うとペンギンは常に集団で行動し、群れを統率するリーダーやボスはいない。よく氷上をペンギンたちが隊列を組んで移動する姿が放映されるが、なぜあのような行動がとるのかというと、最初に行動を起こした1羽に皆が従う習性があるからである。
その行動を起こすペンギンをファーストペンギンと呼ぶ。
自ら危険にさらされるリスクもあるが、誰よりも早くエサにありつけ、誰よりも多くのエサを手にするチャンスもあるということである。
まさにペンギン界のリーダーであると言えよう。
誰よりも早く行動を起こす存在。
そのような存在がリーダーに相応しいのであろうか。
それは、その時々の状況により異なるのだろうが、現状を打破するために行動を起こす存在がリーダーであることは間違いない。しかし現状が打破された段階からは、組織をあるべき方向へ牽引し、同時に組織安定に向けた環境整備を率先する存在がリーダーとしての存在価値へと変化していくことになる。
そしていつしか安定成長が出来上がる。
そのような成長段階に入ると、徐々に二極化が生まれていき、どこかで大きな混乱が生じ、安定から再び混乱へと逆戻りをし、組織がゼロスタートとなる。
その繰り返しが人間の歴史であったと思われる。
我々はペンギンとどこが違うのであろうか。同じ地球上の生物であり、動物であり、集団で生きている存在だ。
そしてピンチには群れを成す動物でもある。
特に日本人は群れによる集団生活を得意とする傾向がある。そこから飛び出そうとすると白い目で見られたり、裏切り者として村八分となる歴史を繰り返してきた。
戦後は欧米化しては来ているが。
それでも、その歴史は従来の日本人が農耕を営んできた歴史から比べればほんの一時であることには違いない。
逆に言うと先手必勝という意識が大きな差別化になるのではないだろうか。
この日本においては、群れから外れるということは本能的に避けなければならない状況を生むことを、DNAがしっかりと記憶しているのである。だからこそ、そのDNAを捨て、ファーストペンギンになることによって得られる先行利益のほうが大きいのだと私は想うのだ。
だから「後か先か」と問われれば「先」を選択する。
しかし、その考え方は組織内では疎外される方向にあるのかもしれない。そこから先は、自らの人生の選択となろう。
「後」を選択するか「先」を選択するか。
どうする家康、ではないが、人生にはいろいろな分岐点があり、その分岐点を自ら作りだして生きていくのである。
そういう意味で今年の大河は面白い。
今日は芸能ネタの日ではないが(笑)。
食品商業3月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「店舗視察の実践法」
首都圏店舗で学ぶべき項目とは。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(2月編)ダイジェストの視聴はこちら
イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
同じ組織内で自らの足跡を残すのか、組織を問わずに自らの足跡を残すのか。大きな視点で考えると、自分の人生の足跡を、どのような環境で残そうと行動するのかなのかと思うのです。
しかしどんなに悔いの無い人生とは言っても、その時が来れば必ず悔いは残るもの。そしてまだまだ引退は出来ないと思ってしまうものではないでしょうか。そしてそれは正しい判断だと思いませんか。
投稿: てっちゃん | 2023年3月 3日 (金) 19時09分
私もファーストペンギンに近い人生でしたでしょうか。残念ながら未だ残せる?繋げる物事は殆どありませんが。それだけ時代は早く動いている。
将来展望より今を如何に生き抜くかに全力を注がねばでしょうか。自らの悔いを残さぬよう勇気を持って動かねばですね。
投稿: dadama | 2023年3月 3日 (金) 18時56分