引きずらない
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
人間には、必ず紆余曲折がある。
そしてそれに呼応してトラブルが発生する。
いや、トラブルや障害の無い人生などない、と言った方が正しいであろう。
人間にはかならず想定外のトラブルが降りかかってくるものである。
そして、その都度、悩み、苦しみ、もがきながら、なんとか前を向き始め、リ・スタートを切るのである。
如何に早くリ・スタートが出来るかどうか。
それによって、その人間の価値がわかるのではないだろうか。人間とは場数であり経験を積むと、同様の事態に対してある程度の余裕が生まれてくるものである。
“これはあの時と同じだな”
“この程度の事では大丈夫”
“この後はこうなるだろう”
そうやっていろいろと経験してくると、その後のストーリーも見えてくるから、居ても立っても居られないというよなうな心理状態から解放されるのである。
が、・・・ 。
それが若いころであれば、本当に居てもたっても居られない状態だったと思う。おそらく周囲に当たりちらし、周囲とトラブルになり、そして一つのきっかけから大きな揉め事に拡大していったのであろう。
そういう意味でも失敗と言う経験は人間を強くするものだ。
出来れば、トラブルであり揉め事であり、そしてアクシデントは避けて通りたいものであるが、それとて避けられない場面が多い。
“なったらなるようにしかならない”
最近は、そう思えるようになってきたから不思議である。
それだけある程度のトラブルを経験したということだろうか。
やはり、人生の変わり目を何度か経験してみると、肝が据わるのであろうか(笑)。
大学入試の失敗。
就職活動の失敗。
昇格競争の遅れ。
転職による挫折。
独立による孤立。
人生の分岐点においての決断と、その後の挫折による心理的困憊(こんぱい)を何度も経験してくると、いつしか「なるようになる」という開き直りの心境が芽生えてくるものである(笑)。
悩んでも解決しないこともある。
特に、過去を悔やむことで過去に戻れるなら戻りたいが、それは叶わぬ夢である。ならば悩んでも時間の無駄なだけだ。
ならば前を向こう。
そのような心境になれる時間が速まってきてように思えるのである。
しかし若い世代にそれを言っても通じないかもしれない。
自分が同年代の時に味わった挫折感や無能感は、やはり同じ心境になってみなければ解決策は見い出せないのかもしれない。しかし、そんな経験談を聞くか聞かないかでは、絶対に聞いておいた方が、心のゆとりが異なってくるのではないだろうか。
“あの時あの人はあのように言っていたなぁ~”
それが、自分が同じ境遇に陥った時に、ふと頭に浮かぶのである。
これが重要なのではないだろうか。
それだけでも、上司や先輩の失敗談は、自分にとっての処方箋となるのではないだろうか。
食品商業4月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.「ヤオコー宇都宮初出店」
ヤオコーとヨークベニマルの戦い
2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(2月編)ダイジェストの視聴はこちら
イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
リーダーになればなるほど、自分自身の挫折感からのマイナス行動が、如何にチームを負の方向へ向かわせるかを考えなければならない立場になりますからね。
競合が出店した。
感染が広まった。
クレーマー出現。
等々、いろいろな場面に遭遇するほど、挫折もするが、そのことによって後々への重要な経験が積めた、という事実を受け止める必要がありますね。若い時ほど、思い出したくない経験ばかりですから(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年3月 9日 (木) 07時48分
後悔と反省は似て非なる物ですからね。
過去の事象は幾ら悔やんでも戻らない。後悔を戒めにして乗り越えて将来を目を向けて行きたいですね。将来を魚、鳥、蝙蝠目で予見し全力を注ぐ事で現在のポテンシャルは必ず上がりますから。
そうは言えど私も後悔の数知れず(笑)。
それだけまだ将来に課題や挑戦がありポジティブに生きようと思います。後悔を引き摺るままの人生か反省に変え次のステップに向かうのか。
気持ちひとつで大きな人生の差が生まれますね。
投稿: dadama | 2023年3月 9日 (木) 06時46分