いわしの豊漁
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
「いわし」が豊漁らしい。
水産業界にとっては朗報。
と思いきや、先日のテレビ放映では、予期せぬいわしの豊漁によって、本来いわし漁に出漁したわけではない漁船までも網にいわしがかかって迷惑しているとのこと。
せっかくのいわしもたまったものではない(笑)。
逆に、いわしを追って本マグロも網にかかる確率が高まっており、こちらはホクホク顔の市場関係者のインタビューであった。
しかしいずれも日本海側での出来事。
よって、太平洋側においては、いわしの豊漁という現象は起きていないとのことだ。
先日は「さば」が大不漁との話題であった。
この「さば」と「いわし」は相関関係にあるらしい。というのは、いわしが大漁ということは、さばはいわしの下に追いやられる為、いわしの下に隠れたさばは大不漁らしい。
よってさば缶が製造できないという。
さばは当然としてさば缶も製造不可により、今年は食品部門の企画からさば缶が消えるとのことである。
これには食品部門は大きなダメージであろう。
毎年のことであるが、3月後半から4月にかけては新生活者が続々と誕生する。
新規大学生が一人暮らしを始める新生活。
新規社会人が一人暮らしを始める新生活。
単身赴任者が一人暮らしを始める新生活。
それら新生活者達が、今年の4月から新たな地で新たな独り暮らしを始めることになる。そんな環境の中で、さば缶は従来から大きな役割を背負ってきたのである。
簡便メニューの主役として。
新生活者にとって炊事は一大事である。いままで炊事をしたことがなかった新生活者が新たな地で慣れない炊事に慣れるには時間がかかるものである。私自身も経験があるが、そんな時はご飯は一応炊くが、あとのおかずは缶詰で間に合わせるという時期があった。
それが4月から5月にかけてである。
その時のさば缶は大いに役にたってくれたものだ。
そのさば缶が4月から消える?。
これは大きな問題である。というわけで、その問題もいわしの豊漁からのいわし缶に期待したいものである(笑)。
どちらも青魚でありDHAやEPAは豊富である。
そんな時は惣菜と連動して、徹底していわしフライを売り込み、売上と利益を得たいものである。当然、鮮魚部門でも開きであり、三枚おろしによる商品化で利益を稼ぎたいところではあるが、昨今のお客様がその価値を評価してくれるかどうかである。
“こんな時k,kさんならどうするかなぁ~”
おそらく、いろいろな引き出しを開いて一気に売場を作って、しこたま利益を稼ぐだろうなぁ~、と想像してしまう(笑)。
こういう生の相場安でのベテランに知恵は奥深い。
但し、太平洋側では未だにいわしの豊漁は聞かない。早く太平洋側でもいわしの豊漁になってほしいものである。
そういえば同じ日本海側ではカレイも豊漁らしい。
日本海側の鮮魚部門の業績はいいのであろうか。
確認してみる価値はありそうだ。
食品商業3月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「店舗視察の実践法」
首都圏店舗で学ぶべき項目とは。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)ダイジェストの視聴はこちら
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イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
k,kさん、引き出しが豊富ですねぇ~(笑)。
是非、お聞きしたいものです。
投稿: てっちゃん | 2023年3月 4日 (土) 08時40分
何度もすいません🙏 いえ、違います。主婦のつぶやきをそのまま書いただけです(笑)機会あればお話します、今は9時に寝てしまうのでリモート参加できずすいません。
投稿: k,k | 2023年3月 4日 (土) 07時59分
k,kさん、コメントありがとうございます。
確かに呼びました(笑)。
やはりいわしは太平洋側では通常通りの漁獲なのですね。
それにしてもk,kさんの解説には具体性がありますので本当に参考になります。当方も現場を離れて日常的に鮮魚のバックヤードで鰯を調理する場面に遭遇することもなく、k,kさんの解説にバックヤードで作業をする光景が想像できます。アニサキスが多いということは脂の乗りも良いということでしょうか?。
共感を呼ぶ手板コトPOP。例の「やっちまった」でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年3月 4日 (土) 07時52分
呼びました(笑)? そうらしいですね~しかしイワシもサもいつもと同じ相場です(^_^;)イワシは一尾80円前後、サバも350円前後です 市場が相場安定に操作してるのでしょうか? イワシも開きにするなら夕方前が勝負でしょうか。フライ、天ぷらだけでは芸がないのでアヒージョやムニエル、蒲焼き提案を。夕方から一気に刺身に切り替え。但しそれだけではたいして売れません。共感を出す為の手板コトポップを一筆書けば爆発的に売れる言葉があるんです。以前それを付けたら開くのが間に合わなくなりました(笑) 今年のイワシはアニサキスが多いらしく刺身は禁止になりました(^_^;) これも仕方がないこと。天然物ですからね。
投稿: k,k | 2023年3月 4日 (土) 06時45分