« 引きずらない | トップページ | 始まりは「意識」 »

2023年3月10日 (金)

見えることの重要性

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


「見える化」

  一時話題となったワードである。

しかし、この見える化を今現在、どれほどの企業が組織的に有効活用しているであろうか。

  “やってみたが継続デキなかった(泣)”

そんな組織や企業が多いのではないだろうか。

  なぜ続かないのか?。

それは、その見える化による効果が見えなかった(笑)からであろう。

  何事もそうだが、体に染みついて初めて効果となるのである。

そして、その効果とは継続して初めて見えてくるものであるからこそ、意外に早々に効果として見えてこないものである。
更に、それは継続していく中で改善されながら維持されていくことで、進化していくものである。よって継続し続けながら強みとなって現れていき、いつしかその進化の過程で競合他社以上に強みとして存在しているのである。

  気が付いたら競合各社以上に進化していた。

そういうものである。それでは、何を見える化させていけばいいのだろうか。私は基本5つの分野があると思っている。

  ① 個人の暗黙知を組織内で共有する
  ② 個人の成果を見える化で共有する
  ③ 作業の工程を見える化で共有する
  ④ 顧客の見える化で販促を共有する
  ⑤ 企業の方針を見える化で共有する

この五つの項目を見える化によって、組織は大きく前進していくのではないだろうか。

  なぜか?。

組織を構成する人間が、同じ方向を向くことが可能となり、リーダーを中心にまとまることが出来るからである。

  しかし店舗では意外にこれが弱いのである。

それぞれの部門毎に本部商品部が中心となって部門を牽引し、店舗内での共有がまったく図られていないことが要因であるからだ。

  人間には五感が備わる。

視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚。

  それらを総称して人間の五感という。

そのなかで、人間の最大の強みは視覚による理解であろう。人間から視覚を奪ったら、そのほとんどは生活できなくなってしまう。

  だからこそ「見える」ことは全ての基本なのである。

その人間の五感の基本である視覚は、全ての場面で当てはまるのではないだろうか。

  組織においても同様である。

だからこそ、組織内でも視覚と同等の「見える化」によって、組織の構成員の理解度も高まり、構成員の行動、方向性、そしてスピード感も統一されていくのである。

  組織での見える化。

まずは52週MDの実践と共有からスタートしたいものである。






食品商業4月号が発売されました。
20234
当方の執筆は以下の通りです。

1.「ヤオコー宇都宮初出店」
    ヤオコーとヨークベニマルの戦い

2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義



競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 


52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

  52週MDマネジメント(3月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(2月編)ダイジェストの視聴はこちら



イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。



|

« 引きずらない | トップページ | 始まりは「意識」 »

店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。
最大の敵は「無関心」。
なるほどなぁ~。でも、ようやく理解者が出てきているのも事実。店長もその一人かと思われます。但し、トレーナーの対応は疑問だなぁ~。自らの情報収集して、全社に拡散すべきことかと思うのですが。そのほうが絶対に企業レベルが高まると思うのですが。

投稿: てっちゃん | 2023年3月10日 (金) 20時20分

見える化。最大の敵は無関心でしょうか。当社でも推進してますがあまり効果なしです(^_^;) 会社に報告しても、また自己アピールして~目立ちたいだけじゃないの?って意見が多いです。でも結果を画像で書類で公開しても反応がなければ続きませんよね(笑) 先日トレーナーが私の施策が大型店より売ってたので詳細話したら若手に伝授してくれとやっと認めました。どうやったら興味を持たせるか。 是非教えていただきたいです(^O^)

投稿: k,k | 2023年3月10日 (金) 08時40分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
量子力学とその効果の全体構図が見えてきました。
後は、具体的な波長の合わせ方、引き寄せの仕方等、具体的組織内での行動を確立させていきたいですね。

投稿: てっちゃん | 2023年3月10日 (金) 07時16分

見える化によりポイントを絞る。
メンバーが「群れの法則」により波長を合わせ一丸となってやるべき事に徹底する。
店長はポジティブ思考でメンバーのやる気波長を高め続ける。
結果を求めるのではなく過程を意識しPDCAを繰り返しメンバーのモチベーションを高め続ける。
以上、量子力学的見える化手法でした(笑)。

投稿: dadama | 2023年3月10日 (金) 06時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 引きずらない | トップページ | 始まりは「意識」 »