店頭販売のポイント
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
2月28日。
毎年2月は28日で終了。
終わってみると、やはり2月は短いと感じるのはなぜか(笑)。
今日のテーマは店頭販売。
店舗オープン日やイベント日、更には年末商戦での高単価やケース販売など、地方ほど店頭販売にて瞬間的な売りを作る為に実施するお店は多いのではないだろうか。
しかし最近はあまり目にしなくなった。
ここ数年のコロナ禍による人の分散という課題もあり、直接お客様と面と面で向き合う体制を作りたくないという意図も大いにあるであろう。
店頭販売ともなれば、非冷は当然として、外気に直接さらされるため、商品も当然であるが販売する人間も外気の風や気温に左右され、店内で安定した常温で作業することに慣れた人間にとっては意外にハードである。
30年ほど前は当たり前の販売手法。
しかし、最近はめっきり少なくなった売り方でもあろうか。
店頭販売とは定番以外の売場(特設)。
そして、大方の部門やカテゴリーは、青果の野菜や果実、そして食品部門のケース売りが中心であろうか。だが何と言っても青果が中心の商品構成で+αの売りが可能となる。
先日店頭販売に出くわした。
そこである人物と出会った。
かっての企業で働く方であった。
久しぶりに個人的な話をしながら、店頭販売についての話題となった。
「てっちゃん、店頭販売は売り切ってナンボだよ」
彼は言った。いくら店頭にて商品を大陳して売込み、瞬間的な売りを作ると言っても、大きな在庫を抱えることになる。そして利益も創出しなければならない。
店頭販売でも在庫管理は必須である。
だからこそ、仕入れた商品は店頭にて売り切るという行為が重要なのである。商品的にも、常温にて店頭という外部での販売になるから、尚更売り切る行為によって、商品鮮度も維持できるのである。更に従業員においても最後の一品まで売り切る為の接客力を身に付けることが出来るのである。
売り切る為の接客力。
ここに、この業界の販売技術が集約されているのではないだろうか。
売り切る為には商品知識が必要となる。
売り切る為には数値計算が必要となる。
売り切る為には接客技術が必要となる。
このような販売技術が、店頭販売で売り切るという行為の連続で養われていくのである。そして一番大切なものを得ることが出来るのである。
「売る楽しさ」と「売れる喜び」の獲得である。
何度も言うが、我々はこの二つによって人間の本能が刺激され、新たな仕事への意欲(モチベーション)を高めていけるのである。そしてその積み重ねが、次への販売意欲を掻き立て、更に次のステージでの活躍に繋がるのである。
店頭販売。
それを念頭において、日々の商売を積み重ねていきたいものである。
食品商業3月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「店舗視察の実践法」
首都圏店舗で学ぶべき項目とは。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
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将来企業の経営幹部を育成する目的で開催される年五回の店長塾。
地域の競合店に勝ち抜く店舗運営の手法を講義致しました。
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
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52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(2月編)ダイジェストの視聴はこちら
イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、早朝からのコメントありがとうございます。
かっては店頭販売で商売の全てを学んだような。しなしなかなかそのような機会も少なくなってきましたね。よって新入社員には店頭でのイベント時のくじ引きやガラポンを全員で担当させ、お客様と共に喜び残念がることを学ばせておりました。
投稿: てっちゃん | 2023年2月28日 (火) 07時57分
店頭販売こそ仕入れたら売る気と気合いですよᕦ(ò_óˇ)ᕤ失礼しました〜(笑)。
投稿: dadama | 2023年2月28日 (火) 06時47分