接触から学ぶ
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
人間は、人と接触して多くを学ぶ動物である。
そうやって連帯しながら進化してきた経緯がある。
だから、人間から人間同士の接触を断った場合、それは退化の道を歩むことになるだろう。
私の持論であるがそれは歴史からの提言でもある。
人間は進化の過程で、連帯を組み、他の屈強な動物たちに対して、知恵を共有し火を起こし食生活を変化させ、脳を発達させながら巨大な文化を築いてきたのである。
全ては人間同士の接触が要因である。
その接触が、知恵を共有し、文字を発明し、文化を広め、高度な生活を可能にして人口を急増させながら、地上での生活をほぼ独占してきたのである。
人間同士の接触が人間進化の原動力なのである。
そして今、非接触が求められる時代に移行しようとしている。
ウィルス感染予防としての非接触。
これが日常化していくのも時間の問題であろうか。
従来のリアルな接触からバーチャルな非接触への移行。
感染拡大防止のリアルな接触という交流から、バーチャルな世界でのリアルな接触を避けながらも、見えない力を利用してのコミュニケーション能力を身に付けてきた。
SNSによる離れた相手との画像による接触手段。
それを身に付けてきたのである。
しかし非接触が日常化するには課題も多い。
そこが何万年も言葉も無いリアルな接触を通して身に付けてきた人間の本能は、リアルに接触するからこそ理解し合える相手の感情把握を可能にさせるのである。
非接触からくる理解度の経験はほぼゼロの現代人。
よって、相変わらずリアルな接触というコミュニケーション手段は依然として有効なツールとして機能していくであろう。
だからこそ人間同士のリアルな接触は最大の教育場面なのである。
特に子供の教育には、数多くのリアルな接触が一番の教育なのだと思うのである。そしてそれは新入社員からの3年間の人材育成でも同様のことが言えるのではないだろうか。
配属しかり人事異動しかり。
そして、組織を飛び越えてのリアルな接触も大いに本人の価値観を高めてくれるものである。
企業を飛び出さないという非接触。
非接触をそのように定義すれば、所属する組織内だけの接触も、いずれは非接触に分類されていくのではないだろうか。他企業の同業者や異業種の方との接触が、如何に本人の価値観を高め、行動を変え、そして自らの所属する組織内での改革に結び付けられるか。
これも経験しなければ見えてこない世界観ではないだろうか。
だからこそ、自ら所属する組織から飛び出し、接触したことの無い世界の空気に触れることで、新たな気づきや学びをもたらしてくれることになるのである。
違う世界に触れる。
人間はそれを繰り返してきたのである。そしてその数が今の組織に必ず貢献をもたらしてくれることになるのである。
もしかするとそのまま違う世界へ飛び込むかもしれない(笑)。
しかし、それもその本人が求めた生き方であり、人生は一度きりの挑戦の連続だとしたら、勇気をもって飛び込むことも悔いを残さない生き方なのかもしれない。
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当方の執筆は以下の通りです。
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「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
バーチャル=二次元の単品
リアル=三次元の空間
単品から感じる感度
空間から感じる感度
この違いからもたらされる価値の違いでしょうか。
まさに実体験ですね~。
投稿: てっちゃん | 2023年2月10日 (金) 15時22分
接触と非接触。リアルとバーチャルとの違いとも相通じますね。リアルとバーチャルの違いとは?K.Kさんも仰っているように実体験の何が心に訴えるのか。リアルの世界には気配を感ずる何かがあると思うのです。
投稿: dadama | 2023年2月10日 (金) 15時05分
k,kさん、コメントありがとうございます。
一週間前のコメントへの返信は先程済みました(笑)。
いずれにしても、リアルな接触という人間本来の姿が抹消しつつあるのは残念であるし、逆に従来の人間が持つ強さ、強み、が失われていくのも脅威ですね。そういう部分はこれからの時代、逆に海外に学ぶ必要があるのかもしれません。そしてそのリアルな接触を活かせる世代が伝えていくことも重要でしょうか。
是非、革命を(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年2月10日 (金) 06時10分
一週間前にも書きましたが(ご覧になってない笑) やはり実体験による経験から来る施策は人の心に訴えますね。もちろんリモートやSNSの利用を通しての影響力は大きな財産になりますが実体験に勝るものなしでしょうか。現場経験が少ないエリート幹部も迷ったら一度現場の声を聞いたり実際に出身部門に半日でも作業に来て我々庶民の空気を感じてもらいたいですね 今、私の会社では脱落者が後を絶ちません。退職代行業者を通していきなり辞める人間もいるとかいないとか(^_^;) 上からの数字の圧力、人員不足、更に削減しなければならない現状を打破するには。革命を起こす人間の登場を待つしかないのでしょうか。
投稿: k,k | 2023年2月10日 (金) 05時55分