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2023年1月 9日 (月)

箱根駅伝から

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


1月2日~3日の箱根駅伝。

  毎年恒例の風物詩でもあろうか。

なんと今年で99回目という。来年が100回記念。来店の箱根駅伝はマスメディアは大騒ぎであろうか(笑)。

  とは言っても今年の箱根も面白かった。

結果的には駒澤大学が今期の大学駅伝の3冠を勝ち取った。

  出雲駅伝
  大学選手権
  箱根駅伝

この3つの主流の大学駅伝での3冠は過去に、大東文化大、順天堂大、早稲田大、青山学院大、そして今回の駒沢大の5校。しかし他の2つの駅伝以上に、1月2日~3日の箱根駅伝は全国の視線が熱い。やはり他の駅伝以上に歴史が深く、それに関わってきた方も多いのもあるだろうし、何と言っても二日間の激闘がいろいろな物語を生んできたのだと思う。

  もう一つの箱根駅伝。

7日の午前9時25分から日本テレビで放映されていた。

  ここではその裏側を徹底取材していた。

箱根駅伝でエースが投入されるのは2区らしい。

  「花の2区」と言われている。

なぜ、花の2区なのか?。それはネット検索すると(笑)、

  ①1区からの引継ぎでその後の流れが決定する。
  ②権太坂の存在が選手の実力を大きく決定づける。

そんな意味から、各大学のエース級が投入されるという。今年もこの花の2区での激闘は「過去最高の2区」と言われるようなドラマがあった。

  駒沢大、中央大、青山学院大のラスト3キロからの激闘。

駒沢の絶対的エースの田澤の不調、そして中央のエース吉居、青山の近藤の抜きつ抜かれつのレース展開は圧巻だった。

  レース途中、近藤が吉居と並んだ瞬間である。

近藤が吉居を抜いた瞬間に、吉居の太ももを叩いた。

  “俺に着いてこい!”

吉居はそう合図されたと直感した。それは近藤の明らかな意図であった。二人は小さいころから同じチームで競い合ってきた仲だという。

  とは言ってもライバル同士の関係である。

それが、このような大一番で、あのような二度と有り得ない状況で、ライバル同士でありながら一人の人間同士の立場を超えた関係は有り得るのである。

  最後は抜きつ抜かれつの3人の激闘で3番手へタスキが繋がれた。

今回、このドキュメントを見ていて思ったのは、駅伝とはタスキを繋ぐレースであるが、所詮は一人一人の選手がレースをすることには違いない。

  個人競技の総和。

そう思っていたが、走る選手の後ろで監督が車に乗りながらマイク片手にいろいろと激を飛ばす場面が多かった。

  特に駒沢の大八木監督は有名らしい(笑)。

箱根駅伝は、他の駅伝以上に起伏の激しいコースが有名である。

  山登り、山下り。

そして山の神などと称される、坂道に強い選手が登場して話題となってもきた。そこである程度のレース展開のヤマ場を迎えるのも事実であろうか。

  今年の青山学院が優勝争いから脱落したのもこの区間だった。

そして想った。

  “箱根駅伝の監督はお店の店長と一緒だな(笑)”

大八木監督が、番組で言っていた。

  「俺が走ったほうが楽なんだよなぁ(笑)」。

自分が売場を作った方が楽なのは、お店の店長も同様であろうか。しかし店長の手足は限られている。だから店舗方針を明確に打ち出し、本部政策にプラスして自店の強みを発揮させる部分を各部毎に絞り、そしてそれを部下と共有する。

  箱根駅伝の場合はそれが監督の激として飛ぶ(笑)。

そして、その激に応えて自分の限界を超えて応えたのが駒沢大学。途中途中でペースが落ちてきた選手に、激であり励ましでありを声かけし、最後にタスキを渡す瞬間では2位の中央を逆に引き離して次へ繋いでいく。

  まさにチーム一丸となっての勝利。

もっとも、約20kの個人の走行距離を10人で繋ぐのであるから、選手一人一人の活躍無しには、優勝は勝ち取れない。

  そういう意味ではチーム一丸となることが必須であろう。

来年は100回記念。

  正月の楽しみが増えたようだ。


  


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コメント

sakaeさん、コメントありがとうございます。
確かに反面教師の上司もいれば、時としてこの人の為に最善をつくしたいと思わせる上司もいる。だれもが反面教師を見て育ちながら、いつしか自分もそう思われるような上司になってしまっているのが現実ではないでしょうか。それだけその立場になってみなければ見えてこないし、逆に見えなくなってしまうのも、やはりなってみなければ、なんでしょうね。
sakaeさんも是非、店長として今現在想う理想の店長を実践してほしいと思います。
必ずですよ(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年1月 9日 (月) 21時48分

店長という職位、あちらの会に参加し、学んでいくうちに憧れるようになりました。あちらの会には尊敬し憧れる店長が何人もいます。しかし、現実は人として未熟で、この人のために働きたいという想いを起こしてくれるような管理者はいませんでした。むしろ、将来決してこういう人になりたくないという反面教師ばかりです。
私は店長になれるかどうか分かりませんが、この先、店長という職位に就く機会があれば、dadamaさんが仰るような一人一人に寄り添い、光を当てられるような店長になりたいです。

投稿: sakae | 2023年1月 9日 (月) 20時07分

k,kさん、コメントありがとうございます。
私が未だに記憶している上司は、全て部門担当者の時の、部門チーフでした。
そして具体的に一番学び、その後もその仕事の着眼点で影響を受け、自らも未だにその視点で今の業務に立ち向かえたのも、その時の部門チーフの影響です。
よって、立場上が上とか部門チーフとかではなく、k,kさん自身の前職で暗記した名言が全てだと思いますよ。そしてk,kさんの仕事への姿勢は多くの人材を育成し、後にk,kさんの仕事への崩さぬ姿勢を胸に、上位職に就くのではないでしょうか。そしてそれがk,kさんの現企業での影響力だと思います。是非、現職で納得のいく崩さぬ姿勢を貫いてください。応援しております。

投稿: てっちゃん | 2023年1月 9日 (月) 12時34分

[では、あなたの管理者としての自覚はどうか。責任者としての自覚に欠けている。例えば部門の成績が下がっても平然としている。何かをしようとしても部下の反発にあうと直ぐにお引っ込めてしまう。部下がだらけていても指導出来ない.
これが現状ではないか。何故そうなのか。大事にしているものが自分の部門や仕事ではないからである。部下と同程度あるいは部下より少しマシな程度の意識しか持ち合わせていないからである
管理者は部下の親でも先生でもない、優れた人格の持ち主でもないし大きな権限を与えられてもいない。しかし管理者は部下を動かさねばならない。目標達成に向けて部下全員を規律に従わせ高い意欲で仕事に立ち向かわせねばならない、人はどんな人のいう事を聞くか。能力や人格が抜群でなくても自己の任務に真剣な人なら従う気になる。その人の心の表れである姿勢が前向きであれば自然と頭を下げて従おうとするものだ」 

前職の研修で暗記したものです。心が折れそうになった時に通勤の車の中で腹から声をだして自分を鼓舞しています。会社の役員やバイヤーが喜ぶ顏より地域住民(お客様)そして一緒に働く仲間によりよく仕事が、そして貢献が出来るように私のおまじないです。怒る,叱る時も腹から一発出して終わりにしていますがインパクトが強くて怖い職人チーフの別名?汚名?を頂戴してる現状です(笑) 本当はもっと上の職位でこのおまじないを唱えたかったのですがね~ 人を育てたかったです。( ;∀;) 

投稿: k,k | 2023年1月 9日 (月) 12時25分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
店長というイメージが、人との関わりとそこからの苦悩の連続という印象が強烈に残っているのでしょうね。そしてこれはもうやってみないと分からないことだと思うのです。ただ、そのように現在ではなりたがらない職位として益々高まってきているのも事実。よって、給与面でのアドバンテージも必要なのではないかと思うのです。そしてそのことで個店が強くなれば、企業規模ではなく企業としての店長教育に対する意識も高まっていくのではないかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2023年1月 9日 (月) 10時36分

私も色々と職務が変わり、現在は隠密行動が増えました(笑)。スーパー職務の奥深さを経験させて頂き日々新たな目線でいられるのはマンネリ&ボケ防止には有難い事ですしこの歳になっても色々な学びの場を与えられる事には感謝です。但し単独行動が多いので店舗のようにチーム感や一体感は少ないですが。
色々と経験させて頂き省みるとなんだかんだと言っても店舗でメンバーとワイワイガヤガヤしてた時が1番充実してましたかね。環境も変わり中々仕事を楽しめない?楽しまない時代となってしまいましたが、スーパーで人生を全うすると覚悟を決めたなら夢や将来を語り合えるメンバーで切磋琢磨したいですね・・・最近は店長になりたくない=店長職に憧れないメンバーも多いようです。
スーパーに携わる者店長は憧れの一職種で有りたいですね。店長はメンバーを輝かせる存在でなくてはなりませんね。

投稿: dadama | 2023年1月 9日 (月) 09時02分

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