年末商戦を振り返って
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
さて、改めてXmas年末年始商戦、お疲れ様でした。
お客様の評価は如何に。
今年の曜日は24日のXmasイブが土曜日、そして31日の大晦日も土曜日。よってどちらのイベントもその前後の日曜日に左右されない曜日周りとなった。
よってどちらも短期集中型となったようだ。
しかし、同じ短期集中型のXmasと年末商戦であったが、食品スーパーにとってはそれぞれにメリット・デメリットのある商戦になったのではないだろうか。
どちらかといえばXms商戦は平日に
どちらかと言えば年始商戦は週末に
そんな曜日周りのほうが集客力が高まるのであろう。
そういう意味ではXmas商戦は苦戦したか。
逆に年末商戦は固定客の集客に成功したか。
そのような今年のXmas年末商戦であったように思う。
Xmas商戦は週末に重なったこともあり、子供たちの冬休みとも重なり、家族で外に出るという気運に流され、中小小売業の場合は不利に働いたようである。
逆に年末商戦はそれ以前の週末で大型商業施設での購買が少なかったぶん、年末商材、ご馳走、際物は、よりも近場の中小スーパーで購入されたようである。
そういう意味では期間計でも好調だったと思われる。
そして今年のXmas年末商戦はおおいに店舗視察をさせてもらった。
それは昨日や一昨日のブログに書かせて頂いた通りである。従来も競合店のXmas年末商戦の売場を視察はしてきたが、それは自店の競合店のみであり、限られた時間の中での視察であるから、一店舗10分程度のMRであり、全般的な視察からの動向を見てきたわけではない。
しかし今年は地域の企業店舗全体に視察できた。
そして見えてきたこと。
企業毎のスタンスが明確になってきたなぁ~、ということ。
要は、大手ディスカウンターは、その集客力を活かして、如何に高単価でこの機に買い溜めをして頂いて、近隣のお店での買い回りをさせない商売に特化し、大手SMは鮮度、品質、そして広い売場を有効に活用してイベント性の高い商品をメインに平台展開をしていた。逆に中小店舗は年末の際物の展開を必要最小限に止め、普段の売場の維持に特化して展開していたように思えた。
自社自店の地域での役割。
それをしっかりと認識して、その役割に対して欲張らずに自店の位置づけを理解した品揃えを厳守していたという感じである。
“かってのなんでもありからの脱却だなぁ~”
そんな印象を受けたのである。
それが今後益々極端になっていくのではないだろうか。
しかしそんな企業ほど、普段での強みを打ち出さなければならない。そして自店の強みを生鮮の品質とグロサリーの独自性としなければならないのである。そして、時間帯別MDを徹底することで、より少ない人員でもその時間に特化した強みを発揮しなければならない。
この年末の視察から見えてきた各店の今後であった。
そして、本日から本格的な年始の始まりである。
そして当方も本日より本格始動とするか(笑)。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
客単価の上昇は年末商戦以前から顕著でしたが、年末という目的買いとなると更に加速するようですね。
蒲鉾の動き。今年は好調な動きを示していたようですが、やはり高額品から売れるお店と、絞って品揃えをカットしたお店が見られたようです。ここにも年末での自店の位置の明確化が顕著に現れていたようです。
投稿: てっちゃん | 2023年1月 4日 (水) 06時53分
年末はやはり地方部が客数、客単価共に好調でした。街中は客数トントン若しくは微減でしたが客単価に救われて前年を上回りましたね。
私も他社を見て回りましたが蒲鉾の動きに改めて店舗特性を感じました。
今年もキーワードはディスティネーションストアでしょうか(笑)
投稿: dadama | 2023年1月 4日 (水) 06時37分