数で攻める
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
この業界で昔から言い伝えられてきたことわざ。
「上手くなりたかったら数をこなせ!」
何回も何回も同じことを繰り返して、体で覚えろ、と言われてきた。そして同じ作業を何回もこなしていくと体が覚えていくのである。
それはどの業界でも同じ事かも知れない。
そしてそれは、業界というよりもスポーツの世界でも芸術の世界でも芸能の世界でも同様のことかも知れない。
時に天才もたまには存在するが・・・ 。
しかし、そんな天才は稀な存在であり、それを志向することほど無駄なことは無い。
急がば回れ、とはよく言ったものだ。
私自身も、20代前半は如何に楽をして(数をこなさないで)上達するかを志向したり、数をこなさなくても評価される仕事術を志向したりもしたが、結局は無駄であることに気付いたのである。
数をこなす。
これは、当初はこのことを継続することでようやく身に付く技術や思考があり、その思考が身に付くと、そこからどんどん思考や術(すべ)の守備範囲が広がり、この段階から数をこなさなくても見えてきて、未知の技術を思考だけで身に付けることが出来るようになるのである。
それは、一つの事を数を重ねながら実践し続けていくと、いつしかその周辺の関連性も見えてくるようになり、それも含めて数をこなすことで、更にその守備範囲が拡張していくのである。
数をこなすことのメリット。
それが数をこなすことで見えてくるのである。
そしてそれは一人の技術だけの問題ではなく、組織としても同じことを経験する従業員の数の多さが、その技術の組織全体への拡大に大きな効果をもたらすことになっていくことが理解できるようになっていく。
組織のリーダーが身に付けるべき技術であろうか。
組織のリーダーともなると、個人的に数をこなすことに効果や優位性を自らがリードする組織に活用できるようにならなければならない。
多くの部下を同じセミナーに参加させる。
このような部下の学びの世界に、同じセミナーに多くの従業員を参加させることで、リーダーが意図する方向へ多くの従業員が同じ方向を向いてリーダーと共に歩むスピードが一気に速まるのである。
これが理解できると組織は一気に進化していくことになる。
数をこなす、ということは、何も新人の個人の技術を高めるということだけではなく、その延長線として組織の技術も一気に高まっていくことへの布石なのである。
効率という実態。
リーダーがセミナーで学び、そのリーダーの指導の下に組織が同じ方向を向くという戦術もあろう。しかし、同じセミナーや人間の話を同時に視聴することで、その組織はリーダーの意図する方向へ歩むスピードは一気に高まっていく。
それも含めて個人で数をこなす経験がものを言うのである。
やはりどこかのタイミングでは、数をこなす経験をしなければならないのではないだろうか。
食品商業2月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長塾(2022年9月14日~16日)での講演を行いました。
将来企業の経営幹部を育成する目的で開催される年五回の店長塾。
地域の競合店に勝ち抜く店舗運営の手法を講義致しました。
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(2月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(2月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメント(1月編)ダイジェストの視聴はこちら
イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
結局は、セミナー等で学ぶいかなる机上論も、自分で現場で現物で実践してみて初めてその机上論の本質が見えてくるということですよね。
先ずはやってみる。やると決めたら一年間は継続してみる。そこで継続することの重要性に気付き、そこからどんどん派生的に全体像の繋がりが見えてくる。
昨日もある暴店長から学んだ店舗運営の本質でした。
投稿: てっちゃん | 2023年1月31日 (火) 08時34分
現場や職権を失うと権利行使出来る楽しみが身に沁みる(笑)。私も性格的には他人に伝えるより自ら動き結果を出す方が得意でしたでしょうか。
学びは大切ですが、失敗から学ぶ方がより謙虚になれますからどんどんチャレンジして欲しいですし、それを待ち望んでいる企業&トップも少なからず存在しますから。
投稿: dadama | 2023年1月31日 (火) 07時16分