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2023年2月 1日 (水)

2月のスタート

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



先日、元旦を迎えたと思っていたら、ひと月が過ぎていった。

  今日から2月がスタートする。

いろいろな意味で、本当にスタートが切られるのが2月という月ではないだろうか。

  本格的な52週MDのスタート。
  今年初のイベントのスタート。
  年度切替えの準備のスタート。

このように、12月商戦後の新年という1月という月は、どちらかというと12月商戦の在庫等の調整や整理、そして新年度へ向けた幹部達の方向性確認の月と言えたが、2月ともなると上記のように、現場でも52週MDのスタートとしての月というイメージが色濃くなっていく。

また、1月商戦では大きなイベントは無かったが、2月からは一年で一番寿司の売れる節分が2月第一週から始まるのである。惣菜部門で一年最初で最大の寿司の販売実績が達成されるのである。

  人員計画から製造計画、そして販売計画の精度が求められる。

今年もコロナ禍の中での節分商戦であり、大きな需要が見込まれるため、売上と利益獲得の大きなチャンスであることは間違いない。そこで毎年繰り返されるのが、恵方巻商材の単品計画と販売数量とのギャップである。

  従来の恵方巻の停滞。
  新規商品の早期欠品。

それが、恵方巻の近年の実態ではないだろうか。

  要は「肉系恵方巻」が早々に欠品するのである。

毎年、前年比に対して増量増量を繰り返しているのが実態である。

  肉系に関しては天井が見えないのである。

肉系のローストビーフ巻きとかカツ巻きとかが、毎年前年比以上の計画を立てるのであるが、毎年午前中で欠品等と、急速に伸びてきており計画数量が追い付かないのが現実なのである。

  今年はこのカテゴリーでロスを出しても可。

それぐらいの思い切った数量計画を組まない限りは、今年も肉系恵方巻は早々に欠品してしまうであろう。

  そこからロスを出すぐらいの計画と販売をしなければならない。


それが今年なのではないだろうか。大いにチャレンジをして今年初の大イベントを迎えたいところである。

  そして年度切替えの準備のスタート。

今年度のスタートは各企業によって異なるであろう。3月スタート、4月スタート、またまた9月スタートの企業もあろうか。とは言っても3月、4月で新年度スタートとい企業は多い。

  2月が年度構想の時なのである。

今年度は、どのような方針で企業を運営しようか。
その方針を受けて、事業部の方針をどうしようか。
そこから降りてきて店舗方針をどう策定しようか。

  2月は思考の時なのである。

私は、2月をこのように位置付けてきた。

  そして3月から即店舗スタッフとスタートダッシュを切る。

そんな流れで新年度を速攻でスタートし、一気に競合店との差別化を図っていく。

  競合店は人事異動でバタバタしている2月~3月。

そんな姿を向こうに見ながら、自店は悠々と3月から一気に新年度の方針に従って店舗運営を一致団結しながらスタートする。

  毎年夢見た理想の姿ではある(笑)。

しかし、そんな意識の積み重ねが、現実に近づけていくのである。それは昨日の数をこなすで書いた内容。

  そんな意識で2月を迎えたいものである。






食品商業2月号が発売されました。
20232 
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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  二時限目 ~ 52週MDマネジメント

お楽しみください。



PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長塾(2022年9月14日~16日)での講演を行いました。
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  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
確かに2月が過ぎるのは早いですね。28日は1月の31日と比べると3日も短縮されている。そして2月は恵方巻に代表されるように大きなイベントから入り、同時に人事異動の季節でもある。当事者にとってみると刹那の如く過ぎ去る時かと思います。が、やはり商売という視点からも重要な月。大切にしながら啓蟄を迎えたいと思います(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年2月 1日 (水) 15時34分

恵方巻も企業特質?客層?に合わせた商品構成が高まり個性化が進みましたね。一万円の恵方巻も販売されるようで(笑)。個人的には豚印の恵方巻に興味がありますね。
2月は短いですからあっという間に3月の便りも届き、桜の開花と共に公私に亘り啓蟄の如く動き出しますね(笑)。

投稿: dadama | 2023年2月 1日 (水) 14時59分

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