懐に入る
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
競合店の店長との名刺交換。
いろいろなコンサル先で提唱している行為。
競合店の最新情報を有しているのが、何と言っても競合店の店長であることは間違いない。
そして競合店との関係構築は企業間で大きな隔たりがある。
競合店自体を良く思わない企業もあれば、積極的に競合店との関係を構築する企業もある。
店長の個人差もあれば企業としての考え方の違いも大きい。
私が所属してきた企業は、競合店との関係作りに関しては自由に対応出来たので、積極的に競合店とは関わりを持てたように思う。
結果競合店の店長とは積極的に関わってきたと思える。
それは、何と言っても競合店の最新の情報を有しているのが競合店の店長だからである。
これは間違いなの無い事実である。
だからこそ、競合店の店長と常に情報交換していれば、大抵のことは見に入ってくる。
時として相手の愚痴を聞くこともままあるが(笑)。
それだけ、競合店同士の関係ではあるが、それなりに打ち解けてくると、お互いを一個人として付き合えるようになってくるのである。ここから先は個人差は大きいであろうか。そして個人的な店長同士の関係性にも大きく左右されるようになっていくであろう。
要は相手の懐に入れるかどうかである。
相手の懐に入るとは、単なる名刺交換の関係から、成功事例や業績関係の情報まで交換できる関係であり、それには相手の企業であり店長に対する視点が大いに関わってくるのである。
同じ地域の営業の仲間。
そう認識することで、相手を敬う姿勢となり、企業としての格上や格下という小さな視点から同じ地域の営業の仲間として、共に地域のお客様への貢献を考える仲間としての意識が大きく左右することになろう。
そんなお互いの姿勢がお互いの懐に入れる条件となろうか。
そんなお互いの意識と情報共有が、より有効な成功事例の共有であり業績の共有へと発展していくのである。
そして、そんな関係性を持つ競合店の店長を何人得ているかが、その店長の遠心力ではないだろうか。
遠心力とは外部から学ぼうとする力である。
逆に求心力とは内部に学ぼうとする力である。求心力と遠心力共に大きな力を発揮して行動することがリーダーには求められ、そこから内部と外部のバランスを見極め、外部から有効な情報を取り入れて内部の活性化と強化を図る視点が身に付いていくのである。
そのような店長時代の経験が更に上の職位になって活きてくるのである。
その第一歩が、店長であれば競合店の店長との名刺交換から始まり、懐に入ることによって得られる情報を有効に活用して自らの視点を広げていくのである。
その根底にあるのが「競合店は同じエリアの営業の仲間」という視点。
その視点が無い限り、相手の懐に入ることもまた不可能であろう。
PS
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6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
あちらの会での他企業との交流というスタンスが、我々の意識と行動を遠心力へといざなっているのでしょうか。そして一度拡大した集まりから、再びコアな仲間に集中していく。まさに遠心力と求心力とのバランスではないでしょうか。その繰り返しで、強い組織が拡大していくのかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2022年12月20日 (火) 08時23分
私も多いに活用させて頂きましたね。度が過ぎて競合の立場が逆転してしまいましたが(笑)。
この関係はあくまでも私的な付き合いと割り切らねばなりませんね。深くなるほどコンプライアンスに関わる部分もありますから。鎧を下ろして不意打にあっても自責ですし、どこまで信頼出来る関係が築けるのか?私利私欲の付き合いは相手も同じ気持ちで付き合ってる事を肝に銘じねばなりませんし自らを追い込む事にも成りかねない。
その辺りのリスクをどこまで張れる相手なのか。
これだけは時間と接点を積み重ねて自らが判断せねばでしょうがそのような行動から新たな世界が見える事は間違いないですね。
投稿: dadama | 2022年12月20日 (火) 07時27分