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2022年12月21日 (水)

コンビニの閉店

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



コンビニエンス。

  今や食品スーパーの競合関係にある。

そのコンビニエンスに、最近ある動向が目立ってきているように思う。

  コンビニの閉店。

コンビニの閉店が相次いでいるように思えるのである。

  “あっちもこっちもコンビニ閉店が相次いでいるなぁ~”

そんな声が聞こえてくるのである。それは、自宅近隣のコンビニもそうであるし、提携企業内の店舗周辺のコンビニも同様に閉店が相次いでいるらしい。

  なぜか?。

いろいろな理由があろう。それこそ、これだっ!という理由ではなくそれこそあらゆる理由から閉店せざるを得ない環境になってしまった店舗がほとんどではないだろうか。

  競合店の増加。
  人件費の高騰。
  自炊客の増加。
  弁当の値上げ。
  水光熱費高騰。

このように、いろいろな要因が重なって閉店せざるを得ないのであろう。

  そしてそれに伴って小型店の売上が伸びている。

コンビニの閉店によって小型店の業績が上向き傾向の店舗が発生し始めているのである。

  と、小型店の店長は言うのであるが・・・ 。

とは言っても、その小型店の惣菜や食品、菓子だけでなく、なんと生鮮の業績も上向いているのであるから不思議である。

  “コンビニ閉店でなぜ生鮮も伸びるのか?”

そう思ってしまうほど、コンビニ閉店以外の要因もあるのかもしれない。
おそらく、そのコンビニを利用していた方が、コンビニ閉店によって近隣の小型スーパーで自炊せざるを得ない状況によって生鮮の購入が増加しているのかもしれない。

  特に惣菜に強い食品小型店への影響は大きいと思われる。

私は現役のころから、惣菜の競合はコンビニだと思っていた。特に弁当類の競合は明らかにコンビニである。

  コンビニと比較して自店の強み弱みは?。

そこに注目して、食品スーパーの惣菜としてコンビニに勝てる弁当売場を作ることを最重要課題としていたのである。

  価格的に安価。
  欠品が少ない。
  出来立て訴求。
  アイテム豊富。
  
ここを如何に差別化して弁当売場を充実させてきた結果、弁当を筆頭に惣菜全般の特に夕方以降の集客力を高めることが出来たのである。

  “惣菜の強みを活かして夕方の集客力を高めること”

それが店舗全体への貢献度として機能したのである。

  それがコンビニ閉店からの数値効果。

小型店ほど、コンビニの影響度も大きく、コンビニ対策としての惣菜の強化が大きな効果を上げる事を知らなければならない。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
全くその通りですね。
食品スーパー、特に小型店では惣菜の伸びが顕著であり、その要因が弁当類の需要の増加。そしてコンビニ等での価格高騰と内容とのギャップ。どうしても外部委託に頼るお店とインストアで対応するお店の違いがここ数か月でお客様に顕著の見え始めたのだろうと思います。おそらくコンビニで伸びているのはスィーツぐらいかと思われますが、そこは素直に学ぶ必要はありますね。

投稿: てっちゃん | 2022年12月21日 (水) 12時11分

コンビニをスーパーの競合と捉えるならば・・・
コンビニ=便利店ですからお客様の利便性がモットーの筈。然しながら今の環境を鑑みるとコロナの三密回避に対する意識も低くなり関心は値上に向いているのではないでしょうか。コロナ以上に外食費の値上が中食に向いているとの報告も有りましたし、弁当然り、ジュースやカップ麺、スナック等コンビニの利便性の高い商品群の価格がスーパーの方が廉価である事、生活防衛の為には利便性よりも実質的価値を優先する行動ではないでしょうか。そう考えると来年もコンビニの牌を取りに行く事は有利に働きそうですね。

投稿: dadama | 2022年12月21日 (水) 12時05分

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