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2022年12月13日 (火)

希少部位の売り方

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


希少部位と言われる商品。牛肉によく使われるワードではないだろうか。

  ヒレ、ミスジ、ザブトン、カイノミ、シャトーブリアン等々。

それぞれに特徴があり、味わいがあり、そしてクセがある(笑)。

  そしてそれぞれにファンが付いている。

私は特に「ハラミ肉」が大好きだ。以前はここまで相場が高くなかった時には、他の牛肉よりも安価だったため、一番美味しそうな部分を購入して焼肉やステーキとして食していたものである。

  適度な硬さと適度な脂身。

このバランスが最高で、売場にハラミが品揃えされている時は好んで購入し、美味しい焼肉たれ(叙々苑等)で食していたのである。

  隠れたヘビーユーザーであった。

だから、少量ではなく自分が食べられる分だけ容量の大きいものを優先して購入していたのである。

  ここに希少部位の売り方が潜んでいるのではないだろうか。

どうしても、我々の視点は価格になってしまう。グラム単価で価格を評価するのかパック単価で評価するのかは別にしても、1パックあたりの単価を他の商品と連動して買い易いと判断して量目とパック単価を決めつけているのではないだろうか。

  希少部位とはその名の通りあまり出ない部位である。

それは、牛肉に限らず魚でも存在する。

  例えば腹身の先のハラスといわれる部分。
  例えばまぐろの皮をすいたすき身の商品。

このような部位や商品はアラになるような部分を、わざわざ手間をかけて商品化するのであるが、どうしても数量は限定されてしまう。

  問題はここからである。

少ない部位だけに、より多くの商品化をするために、少量で比較的低単価でお客様が購入できるような商品化をするのである。

  答えは逆だ。

希少部位だからこそ、ヘビーユーザーはしっかりと食したいのである。

  だから価格ではなく価値で購入する。

だから、そのまぐろから1パックしか取れない部位や商品なら、高単価になっても製造出来る1パックで商品化し陳列すべきである。

  価値ある希少部位。

だからこそ、ヘビーユーザーはその価値に負けて購入するのである。

  逆にヘビーユーザーの数は少ない。

だから、より多くの数量に小分けするのではなく、より少ないヘビーユーザーに価値ある1パックを購入して頂くだけで、その希少部位は完売となる。

  これが商売ではないだろうか。

少ないヘビーユーザー(その商品の価値のわかるお客様)ほど、何人もいるわけではない。だからこそ、その方が購入した段階で完売、という流れが、希少部位の売り方なのである。

  そんなお客様がしっかりとリピーターになって頂けるお店になりたいものである。





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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。
分かりますよねぇ~(笑)。
そしてなかなか希少部位を扱う機会も少なくなっているのかもしれませんね。かつおのハラスなど最近見なくなったなぁ~と思っていました。生かつおの高騰もあるので尚更全ての部位を商品化する工夫も必要だと思うのですが。このような場合にいわゆる職人の知恵が役立つのですが。

投稿: てっちゃん | 2022年12月14日 (水) 08時34分

解ります!希少価値のお宝をいつも探してます。肉は牛のアキレス腱、ラムスライス、豚のてっぽう等あれば即買います、でも少量なら買いません。そこそこの量がないと家族分になりませんものね🎵鰹のハラスも卸し方を変えてわざと大きくとってます。その分お値段はもらいます。夏は開店と同時に来るお客様もいます。近隣でハラスがでかく取ってるのはここしかないからと。嬉しいですね。解る人には解る希少価値。今食べたい希少価値はボラのへその塩焼きです(^O^)

投稿: k,k | 2022年12月13日 (火) 19時47分

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