親近感を磨く
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ファイブマネジメント。
当方が提唱する店舗リーダー向けのマネジメント領域。
鮮度感、季節感、安さ感、安定感、そして親近感の五つのお客様の感度を店舗が磨きこみを図り、競合店以上にお客様の支持を得ることで安定した集客力を得ていくという思考である。
一番最後が親近感。
親近感を磨くということは、どういうことであろうか。
「私のお店」。
という感覚をお客様に感じて頂く事である。
特に近隣のお客様には必須の条件が親近感である。
いつもの従業員がいて、いつもの商品があって、いつものサービスで、いつもの時間に、いつもの店内レイアウトで、いつ行っても充実した品揃え。
そしてこのイベントに必ず品揃えしてあるあの商品。
普段であれ、イベントや催事であれ、目的を持った商品が確実に品揃えされているお店。
そしてそれが「リアル店舗」の強みなのである。
そう、リアルに強いということは、お客様にとっての親近感があるかどうかという点である。
そこには必ず固有名詞が付いて回るのである。
固有名詞とは、リアルな名前であり個人であり、その人間関係である。
レジ担当者がリアルにお客様の名前で呼びかける接客。
青果担当者がリアルに美味しい果実の選び方を教える。
鮮魚担当者がリアルにこの魚の美味しい食べ方を説明。
精肉担当者がリアルに部位毎の美味しい食べ方を説明。
それも、いつものお客様といつもの担当者との人間関係による会話のやり取りがそこにはある。
固有名詞とはお客様の名前によるやり取りを重視すること。
そのようなお客様にとって、そのお店の選択基準は「安さ」とか「品揃え」とかではなく、私に一番いい商品を提案してくれる信頼できる従業員がいるということなのである。
その親近感がリアル店舗の一番の強みとなっていくであろう。
だから、今からその親近感を磨いていくという意識を持つことがまずは重要なのである。
それを具体的に次年度の課題として実践すること。
そのような親近感に対しての具体的な取り組みを実践し、それが競合店と比較してどう評価し、結果してその評価がどう具体的に客数増や売上増に繋がっているのかを検証すること。
それが次年度以降の課題としなければならない。
PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長塾(2022年9月14日~16日)での講演を行いました。
将来企業の経営幹部を育成する目的で開催される年五回の店長塾。
地域の競合店に勝ち抜く店舗運営の手法を講義致しました。
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメントセミナー(12月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(11月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
食品商業12月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
イプロス「都市まちづくり」にも、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
どの業界でも同様でしょうが、
人口減=従業員減
この構図、そしてお客様の減と連動していくもの。そして外部環境の悪化。このピンチをどうチャンスに変えられるか。コウモリの目の重要さがこれからのワードとなるでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2022年12月 7日 (水) 07時52分
お店の信頼感はお客様と接する事の多いメンバーに関わりますからパートさんのモチベーションや心構えで店舗イメージは大きく変わりますね。
その為には上に立つ物は絶対に負のオーラを出してはいけない。もちろん色々愚痴や刹那はあるでしょうが変えれる事は堂々と意見出来る、変えれない事はポジティブに受け入れる。
私もひっくり返った会社や閉店した店を何店舗も見て来ましたが一番犠牲となるのはその店を生活の糧として来たパートさんですから。
店が無くなるのが当たり前となってくるこれからの時代。メンバーがひとつとなり働き甲斐のある職場はお客様からの信頼を得ると共に店舗の存続、生活の糧に繋がる事を受け止めねばですね。
今日も値上の話題ばかりのマスコミ、光熱費高原価高の脅威は来年更に高まり利益を更に圧迫して行く。お客様の節約志向、来店回数減による客数低下起きるでしょう。来年正月明け早々に起きる環境の変化に如何に備えるのか?お客様以上に従業員の信頼と絆が店を守る最大要因と言えるのではないでしょうか・・・とあるスーパーでは若手の従業員の離脱が進んでいるとの事(あのスーパーではありません、笑)従業員に信頼されないスーパーは自滅の道を歩むのでしょうね。
投稿: dadama | 2022年12月 7日 (水) 07時33分