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2022年12月14日 (水)

リーダー交代のリスク

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



社長が、部長が、店長が、チーフが、

  人事異動等で交代する。

魚の目、鳥の目、虫の目で捉えた場合、企業としてチャンスでもありピンチでもある。

  そこにも現場の虫の目が大きな役割を果たすことになろう。

いろいろな理由で人事異動が発令される。

  トップが交代する場合。

そこにはいろいろな理由が存在するであろう。親父から息子への世代交代という場合もあろうし、予定年数が経過して予定通りの社長交代もあろう。更には業績不振により責任を取っての交代もあろうか。更にはM&Aによって強制的にトップ交代という事態も近年は多くなってきているかもしれない。

  特に後半の事由によるトップ交代ほどリスクが伴うであろう。

魚の目の視点でトップ交代を見ると、従来からの流れが大きく変わるということである。

  以前のトップの考えから具体策までを理解した組織体系。

これが、大きな転換を迎えるわけであるから、新たなトップの意向、思考を理解した側近、幹部、そしてそこから下される具体策が現場で機能するまでには、いろいろなトラブルが予想されるからである。

  それが成功もすれば失敗もあり得るのが組織である。

トップ交代だけとらえてもそうであるから、幹部や部長の交代、そして現場の店長の交代においても同様のリスクを伴うことになるのである。

  新任のリーダーの意気込み。

それは得てして前職者への批判であり反発であり、そして否定につながる場合が多い。

  前任者の施策を否定して新たな施策に路線変更する。

前任者の業績不振による人事異動であれば尚更であろうか。

  これが現場の混乱の基になるのである。

要は、どのような改革・改善であろうと、必ず現場の混乱は付きまとうもの。そしてそこから雨が降って、地が固まるかどうかも新任リーダーの行動次第である。

  得てして新任リーダーは変えたがるものだ(笑)。

私も自分自身を振り返ってみても、そのような行動をしていたかもしれない。そして人事異動の赴任前から新天地へ赴き、部門チーフとひな祭りの打合せをしたり、具体的な発注に関してはパートさんと打ち合わせをしたり。

  大きな転換を図る時ほど現場との関わりが重要となる。

そして現場の納得と理解が、その後の変革をサポートしてくれるのである。

  新任にリーダーほど初めが肝心。

そして、その初めほど、現場、末端を重視した行動を伴わなければならない。

  年越し後はそんな人事へ組織の話題は大きく転換するもの。

企業の人事は既に来期に構想に入っているであろう。

  現場もそのような心持ちで新年度を迎える必要があろう。





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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございました。
コンサル活動も同様かもしれませんね。
スタート時の1回~2回目はコンサル先の研修生の受講姿勢もなかなか本気度が見えてこないものですが、3回目以降からの参加スタンスは激変してきますね。もっともこれにはトップや幹部の方々の参加スタンスにもよると思います。よって我々も事前にコンサル先のDNAを知ることは大切ですね。
希少部位はk,kさんの適切で深いコメントで救われております😎。

投稿: てっちゃん | 2022年12月14日 (水) 08時41分

会社が変わると何が起きるかはご承知通りで(笑)。ドラスティックな変わり方をすると今まで是とされてた事が否定されるのですから忠信を誓ってた社員はたまったものではありませんね。
上司の交代。特に信任上司は良くも悪くも意気込みが強いですから兎角変えたがったり前任者の方針を変えたがる。メンバーはロボットのように頭をリセットして働く=自主的行動は低くなりますね。会社的にはより成長を期待して活性化の為の組織変更、異動の筈ですから現場が混乱するような意気込み的動きは慎まなければでしょうか・・・自戒を込めて(笑)。
相手が心開いて話を聞いたり真に受け入れてもらう事無くしての組織活性化はなかなか上手くいかないのが現実でしたし勉強になりましたよ。
P.S 昨日の希少部位の話は私が希少部位=あまり拘らない=見切りしか買わないのでコメントは控えさせて頂きました(笑)。

投稿: dadama | 2022年12月14日 (水) 06時57分

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