ドーハの歓喜
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ドーハという地域は、我が国日本にとって関わり深い地名なのであろうか。
ドーハの悲劇。
かって日本はこの悲劇によってワールドカップ出場を逃した。
あの時のメンバーは豪華だった。
フォワードに、長谷川健太、中山雅史、三浦知良。
ミッドフィルダーに、森保一、ラモス瑠偉、吉田光範。
ディフェンスに、堀池巧、柱谷哲二、井原正巳、勝矢寿延。
錚々たるメンバーが揃っていた。
しかしご存じの通り、今でいうアディショナルタイムで失点して、結局はワールドカップ出場を逃したのである。
その後、ジョホールバルの歓喜によって初出場を果たすのであるが。
とは言っても、そのワールドカップでは三浦知良は呼ばれなかった。
ドーハの悲劇から30年目。
同じカタールのドーハで開催されているワールドカップの初戦で日本がドイツに逆転勝ちを収めた。
もはや皆さんもご存じの今更の結果であろう(笑)。
メディアによっては、ドーハの奇跡との呼称もあるが、奇跡という言い方は彼らにとって不本意な表現かもしれないので、今回のテーマは歓喜としておきたい。
今回の勝利をメンタル面での強さと表現する方も多い。
確かに、0-1で不利な状況での逆転劇は能力以上のものがあったことは否めない。
しかし今回はそのメンタル面が強くなれたチームマネジメントが主要因であろう。
そしてそこに日本人の強みも発揮されたのではないだろうか。
日本人の強み。
それこそ、チームマネジメントの強みだと私はいつも思う。要はチームプレイにおける日本人の強みである。
要は「チームの中の自分」というモチベーション。
それがあるからこそ、チームの勝利に向かう時の日本人はメンタル面でも強くなれるのかと思うのである。そして今回のドーハの歓喜を生んだ要因は、そのチームマネジメントの主役である森保監督ではないだろうか。
彼の中での今回の逆転劇は組み立てたストーリー通りだったのだろう。
前半凌いで、後半に一気に攻めに転じる。
人間攻めに転じた時のメンタル面は強くなるもの。
特に日本人はその特性が強くなる。後半の攻めの段階から、サムライブルーの面々のメンタル面が一気に強まったのではないだろうか。
攻撃は最大の防御。
スポーツの世界だけではなく、これは人間の生き方にも通ずることであるし、企業の組織内でも言えることである。
売れなければ利益は生まれない。
いくら作業改善をしても、働き方改革をしても、我々の業界は最後は売れてナンボ。
要は、攻めて攻めて攻めて売上が拡大して顧客の支持を高めること。
と同時に、作業改善であり働き方改革であり業務改善という方向に向かわねば、いずれは衰退していくのがこの業界の生業である。
そして、そのような組織マネジメントがチームメンバーのメンタル面を強くしていくのではないだろうか。
それが今回のドーハの歓喜から学ぶべきことだと思うのである。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
競合店の存在を「戦い」に見立てない企業が存在することも知っています。同じ営業の仲間という認識で接し、そして捉える企業も存在することも。とは言っても、自企業や自店の経営を犯すのも競合店の存在であり出店であることは紛れもない事実。そしてその競合店を社内や店内での一致団結の手段として利用するのもマネジメントではないかと思うのです。
今回のドイツ戦、そんな思惑を感じる試合後の感想でした。
投稿: てっちゃん | 2022年11月26日 (土) 08時40分
そうですね。商売も競合が存在し意識するなら戦いですし競争ですよ。相手を分析し勝ちパターンを見い出す。そして総力戦で戦う・・・
店長にカリスマ性やオーラは必要だと思うのですが、これから色々と起こり得る内的外的の厳しい環境に金太郎飴的指示待ち的姿勢で勝ち抜けれるのだろうか?と一抹の不安を感じますね(笑)。
来年は蝙蝠視点?モグラ視点では楽しみな1年になりそうです(笑)。
投稿: dadama | 2022年11月26日 (土) 07時17分