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2022年10月19日 (水)

価値の追求

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


商品価値。

  価値とは?。

商品の価値とはなんだ。

  品質の良さ。
  美味しさ。
  使いやすさ。
  商品の新鮮さ。
  コスパの良さ。

いろいろな要素で、その商品の価値が決まっていくのである。

  特に我々の業界は食品小売業である。

よって、食品の美味しさという視点でその価値を評価する目利きが求められるのである。

  美味しさという目利き。

目利きとは何も、魚を見極める目とか、果物を見極める目という生鮮の仕入れ力だけの問題ではない。

  鮮度の追及を仕入れと販売面で極めること。

これが、我々が追及すべき商品価値なのではないだろうか。そしてもう一つ重要なことがある。

  商品価値とは時間によって低下するということ。

要は、我々の取り扱う商品には、生鮮商材が多く存在する。

  生鮮商材とは時間と共に鮮度が低下する。

時間と共に鮮度が低下する、ということは、時間と共に商品価値が低下するということである。

  入荷した段階で一番商品価値が高いということだ。

だから、一番商品価値の高い段階で、一番利益を取らなければならないということでもある。

  その延長線上に、作りたての商品価値も語られなければならない。

惣菜やベーカリーは、作りたてが一番鮮度がよく、そして一番商品価値が高いといことである。
だから、作りたての商品が売場に陳列された段階で、その商品価値を訴える行為が我々には必要なのである。

  作りたてが陳列された段階でお客様に告知しているか?。

否であろう。ごく一部、ベーカリー部門などは企業マニュアルとして、焼き立てのベーカリーが売場に陳列された段階で、必ずマイク放送にて店内のお客様の告知する企業もある、が、その他の部門は商品製造して、そのまま売場に陳列しているだけではないだろうか。

  作りたてが一番美味しい。

誰もが、その事実を知っているハズなのに、誰もその商品価値をお客様に伝えていないのが現実なのだ。もっともっと貪欲に、作りたてや出来たてと言う事実を、今店内にいるお客様に告知するべきなのである。

  その行為が店内の鮮度感を高めていくのである。

そして、我々小売業は、その一番商品価値の高い段階での商品の味を知らなければならない。

  今が一番美味しい。

それを、我々小売業の武器としなければならないのである。そしてそれは何も果実や野菜、魚といった生鮮商材だけではなく、惣菜やベーカリーといった製造部門での、出来立ての瞬間も「今が一番美味しい」という商品価値をお客様に伝えていくことなのである。

  そのような店舗全体での取り組みが店舗力なのである。

まずは、自らが、商品価値の一番高い段階での商品を堪能するという行為を積極的に行い、貪欲に貪欲に作りたての「今が一番美味しい」を獲得するという行動をすることが、自身の販売力を高めていくことになるのである。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
早くも卒論ですか(笑)。
買上点数と一品単価。そこに客数が絡まってきてようやく売上ですから、売上という答えの引き出しはいろいろとありますが、まずは点数を如何に高めるか。要は数を売ることに対する執念でしょうか。
次幕開催企業も、数を売ること、そして仕入れ金額に対する執念が相当高まっているのではないでしょうか。そんな考え方も学びたいところですね。

投稿: てっちゃん | 2022年10月19日 (水) 15時56分

k.kさんのコメントに「御意」ですね。
客数は全てを潤しますから。
然しながら次幕開催の地も今後10年間は年率1.5%で人口が減る厳しい現実。
価値を感じて頂ける商品をどれだけお客様に受け入れて頂き目的買い商品として定着出来るのか?売上=客数✖️買上点数✖️平均単価。更には
利益=客数✖️買上点数✖️平均利益額。
客数が下がるなら買上点数を上げざる得ないのですから買上点数に対する拘りが企業成長&存続のキーワードになるでしょうし、私の卒論になるでしょうね(笑)。

投稿: dadama | 2022年10月19日 (水) 15時50分

k,kさん、コメントありがとうございます。
今日に記事をよく理解している方がコメントして頂き嬉しいですね(笑)。
そしてそれを部下に伝えていくから、企業の文化が生まれていくのですが、現代の働き方改革にて、マニュアルと時間管理という敵の壁は相当高くなっていますね(笑)。
その壁をどう乗り越えるかが、もう一つの競合対策なのかもしれません。
是非、k,kさんに乗り越えてほしい課題です。

投稿: てっちゃん | 2022年10月19日 (水) 15時08分

客数が多い店ならボリューム出してシズル感出して最高値狙えますね。そして毎日新鮮な商品で勝負。朝はちょっと値入上げて設定して夕方に売り切りで完売。小型店舗は2日で1ケースをどうにか廻す。できれば1日で廻したい。売り上げ少ないから色々な商品は置けないけど今日の一推しとして1アイテムをSKU分割して売り切る。朝に商品を見て値段を決め直す。取れるところで取って外れたら夕市で売っぱらう。それが理想なんですけどね~ この考えを部下に伝えたいけど伝わらない現実。 若手を育てたい今日この頃です。💦

投稿: k,k | 2022年10月19日 (水) 15時01分

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