上半期を終えて
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
小売業界は8月商戦を終えて一休み(?)。
しかし我々業界(コンサル業界)に一休みは無い(笑)。
逆に、この時期における売場の変更や重点商品の変更、そしてレイアウト変更等、店舗への提案は従来以上となる。
特に夏から秋冬への売場変更とその提案は重要となる。
単に売場の変更であればそう難しいことではないが、変更しただけではなく、売り込む商品自体も大きく変えていかねばならない。
特に生鮮、特に野菜の単品。
それはいずれ話をしていくとして、当方のメニューも多少の変更を加えていかねばならない時期が来た。
てっちゃん塾を立ち上げて一年以上が経過した。
当初作成のメニューを柱にしながら、リモートセミナーやリアルセミナーを繰り返しながら研修をこなしてきたが、特に単発のセミナー等を実施しようとすると、一度使ったネタは使えない。
より現実に直結した話題とネタに特化しなければならない。
そう考えれば、毎回のセミナーのネタであり資料は、その都度進化していくことになる。
それがこの9月から新たなメニューとして加わることになる。
その資料作りを今現在進めているところである。
改めて52週による重点商品のピックアップが重要なのである。
それは、企業毎に昨年の52週MDは市場での出荷量にて何を売るべきなのかは見えるのであるが、そこに競合店という存在と比較した場合に、自社や自店の位置づけを明確にして、如何に秋冬型の商材をこの9月という時期に、お客様へ提案するか。
この提案の仕方次第でこの冬そして年末の結果となるのである。
そう考えると、9月とはまさに分岐点。
この9月で年末は決まると断言できる。
だから、9月は勝負の月なのだと今更ながら思うのである。
それだけ9月という端境期は商品動向が大きく変化する。
もっとも、夏至が6月20日前後であり、そこから日没は早くなっていくのであるから、8月のお盆商戦後は気持ち的にも「秋の到来」を肌で感じる時ではある。
そこで重要なことがある。
9月に商品を入れ替えるということは、お盆商戦で攻めるカテゴリーと売減らしするカテゴリーを明確にしていくことが必須なのである。
そうしなければ9月での入れ替えは不可能となる。
特に、昨今は天気や気温の変化が激しい。
寒くなるときは一気に寒くなる。
よって、8月に仕入れた涼味や飲料が9月になってもさばききれないという事態に陥るのである。
その攻めと守りが9月の売場を決定づける。
ずばり商品の入れ替えがスムーズに行われている店舗と、未だに夏型の商材が売場に大陳されている企業があるが、お盆商戦で更に涼味関連を突っ込んだ企業は、その後の入れ替えが難となろう。
それだけお盆前に集中した商品やカテゴリーが激変するのである。
だから、盛夏商材の売り減らすタイミングは重要であり、そのタイミングを店舗毎に実践できるかどうかが、より重要な課題となる。
特に飲料と涼味類であろうか。
まだ生鮮は鮮度があり賞味期限が短いが故に、盛夏商材も慎重であり商品自体も入荷しなくなってくるが、グロサリーは別だ。
旬の先取りはせよ後取りはご法度である。
9月とはいろいろな意味で勝負の月となるのである。
PS
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
8月3日(水)開催の「52週MDセミナー」(9月編)の一部を公開致します。
52週MDマネジメントセミナー(9月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(8月編)ダイジェストの視聴はこちら
52週MDマネジメントセミナー(7月編)ダイジェストの視聴はこちら
是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。
食品商業9月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
お楽しみください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
生鮮だけでなくグロサリーまで鮮度感を追求した店舗は魅力ありますね。dadamaさん仰る通りグロサリーは作業効率だけを求める企業が大半ですが、本籍地で学んだ部門別の特性は後々まで体に染み付いているもの。やはり本籍地で一番初めに何を学ぶかは重要なことではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2022年9月 5日 (月) 15時38分
そうなんです。グロッサリーは季節先取り部門なのです。だからこそシズル感とか鮮度感が必要なのに生鮮強化の煽りを受け効率化に舵を切り、段ボール丸出しや投込み什器を多用する企業も多い。常温展開が多いグロッサリーはビジュアル的にもお客様の視線に多く入る部門なのですが、青果は店の顔と言う方は多いですがグロッサリーにシズル感や鮮度感を求める方は少数派でしょうか。
その点、聖地?的店舗は店舗入口にグロッサリーをダイナミックに展開して季節感、鮮度感を出している。あの場所に段ボール積みしたらお店のイメージはどうなるでしょう?想像しただけでも背筋に寒さが走ります(笑)。
投稿: dadama | 2022年9月 5日 (月) 15時17分