DNA の不思議
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
先日のNHKプレミアム。
「ヒューマニエンス」。
テーマはDNA。
私自身も今一つ難解なテーマである。
逆に女房は学生時代に生物を得意としていただけあって、G,A,T,Cが言えたのである。
G~グアニン
A~アデニン
T~チミン
C~シトシン
の4つの塩素から構成されているDNA。
その4つの塩素の二つづつの組み合わせの配列がDNAということらしい。
しかし驚くべきは、今回のヒューマニエンスで紹介していたのであるが、有効な遺伝子はその配列のわずか2%程度であり、それ以外の98%は遺伝子に見せかけた意味のない配列であるということがわかってきたのだという。
その無意味な配列をヒューマニエンスでは「ガラクタ」と表現。
なんと人間の体を構成するDNAの98%はガラクタであるという(笑)。
しかしその98%のガラクタが持つ意味が興味深いのだ。
そのガラクタの存在理由の一つに、ウィルス等から意味を持つ遺伝子を守るために、無意味(ガラクタ)の遺伝子が敵から重要な遺伝子を隠す働きをしているという。
要は敵から身を守る為の存在。
確かに、98%のムダな遺伝子がわずか2%の有能な遺伝子の周囲に張り巡らされていれば、敵(ウィルス)はなかなか標的を探し出せないであろう。
有能な遺伝子が目立つ存在であれば。
ウィルスからの攻撃を受けやすく、簡単にその遺伝子が標的となり、人間の遺伝子は子孫へと受け継がれなくなっていく。
子孫繁栄の基本的な構造なのである。
なるほどと納得してしまうような、人間の構造であり、その延長線上に我々人間社会の構造が横たわっているのかと感心してしまった。
子孫繁栄の行動が人間の体内から仕組み化されているのだ。
そう考えると、ムダとはなんぞや、ということになる。
この世の中にムダは無いのではないか。
全ての存在は必然であり、意味があり、そして存在価値があるのではないか、という思想。
組織の中でもう一度自問してみる。
“この存在は本当に無駄なのか”
それを、コウモリの目でいろいろな角度からとらえ直してみる。
それも意味ある存在との関係から。
そうすることで、その意味ある存在にとってなくてはならないムダであるならば、それは必然なのであろう。
また、将来のこの組織にとってはどうなのか?。
そのような視点も重要であろう。
今は不要でも未来の構想にどう関わるのか。
そこから、今のムダが将来活躍する存在に転換していくかもしれないし、それが見えたなら、今の無駄を未来型に変更していくこともあり得るだろう。
逆に今が有能でも未来はどうか?。
そんな視点も必要かもしれない。
効率が求められる時代。
とは言いながら、今の効率化が未来の組織にとってどう影響してくるのか。
未来の組織や企業にとって有効に作用させたいものである。
PS
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
そうでしたね。この分野はdadamaさんの領域でしたね。失礼致しました。
DNAや遺伝子の特質を改めて知ると、人間の進化に無駄が大いに関わっているのだと思いますね。それは人間が作る組織も同じこと。無駄を徹底して省くことによって、いずれ進化も閉ざされてしまうのは自明の理かと思いました。余裕をもって、無駄を愛して、コウモリの目を養いたいものです😎。
投稿: てっちゃん | 2022年9月 6日 (火) 10時56分
DNAの振る舞いを取り入れるとは鉄学(哲学)極まれりですね(笑)。
人間は何十兆個の細胞の集合体でありそれらが各々の役割を果たして生きているのですから人間の体も組織の集合体ですよ。偶に癌細胞に変異するアウトローやウィルスに浮気する細胞もいて(笑)。
単細胞生物のぞうり虫でも動き回ったり捕食したり増殖したりと生物の振る舞いをキチンと行っている。
生物やDNAの世界も深堀すると色々な発見がありますしそこから人間とは何ぞや?を振り返るのも面白いですよ。
投稿: dadama | 2022年9月 6日 (火) 09時00分
k,kさん、コメントありがとうございます。
そう考えると、大昔の新人は包丁も握らせてもらえなかった。そして一日を通して最後まで値下げをしながら、鮮魚の開店から閉店までの流れと売れ行きを見ながら値下げを自ら考えて自ら実践していた。新人はお客様の流れをしっかりと覚えていくことから始めることも重要なのですね。それを遅番で半年間でも実践すれば、その無駄(?)な時間がそれ以降の仕事に大いに役立つのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2022年9月 6日 (火) 08時00分
今日も勉強になりました、 家族に蘊蓄聞かせたいと思います(^^)/ さて無駄ですがいまや無駄、無理,ムラを無くせと会社から言われて時間から時間で終われるように、残業が付かないように仕事してますが、削る時間として昼の休憩時間も削ってます、削らねば終わらない状況です。もっとも効率を上げるには効率の悪い状況を知っていないと余計なものまで削ってしまいます。机上の空論で攻める幹部、役員は現場をとっくに忘れているんでしょうね。そして人員不足の時代を現場として体験していないのではないでしょうか?そんな気がします。早く終われるお蔭で近隣競合には毎日のように見学に行けますが(笑)そこでも変化があり、やはり生鮮は帰ってしまってバックがシースルーの店舗は真っ暗な夕方の状況も見受けられます。一店舗ではないのも付け加えます。無駄の中には決して無駄ではない行動が沢山ありますね。パートさんが品出しにいって帰ってこない。常連さんに捕まって長々と話してる。怒るチーフもいますが私は偵察と思ってます。世間話から入るでしょうが、その後の話で近隣スーパーの情報(口コミ)も探れるからです。本当ならチーフ自身が店頭で活気付けしながら直接お薦めすべきなのでしょうが人員がいないので包丁作業しながらになります。だからコトPOPなのでしょうねー 我々のような30年やってる人間からしたら無駄な労働時間を延長賃金発生無しで過ごして包丁砥ぎや時間による売れ筋の変化、天候の変化による売れ筋の変化、見切りのタイミングを肌で感じられましたがデータ重視、効率よくで若い頃から仕事してると頭でっかちな若い幹部が生まれてきそうです。まあそのころには私は引退ですから💦喧嘩してしまいそうですね(笑)
投稿: k,k | 2022年9月 6日 (火) 06時59分