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2022年9月23日 (金)

スピードがもたらす効果

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


この業界で古くから語り継がれる言葉。

  「変化への対応」。

基本的な優先事項は普遍であるが、とは言っても世の中は刻一刻と変化しているのも事実である。

  商売の基本4項目は普遍。

しかし、世の中の流れに合わせて、我々業界の品揃えや売り方は常にその時代に合わせて変化させていくことが、如何に重要かは、時代の推移を見ていると明らかである。

  このような経験を積むと見えてくるものがある。

如何に時代の先手が打てるか、という課題に対していち早く行動した企業が勝ち抜いていくということだ。

  またはそのようなスタンスで仕事をしていく企業が最後は強いということ。

それは、基本を継続していくこととは全く異なるステージでの話となる。

  どんな時代が変わろうとも「鮮度」「接客」「品切」「清掃」は普遍である。

これはどんなに時代が進化しようとも、この業界を支える部分であり根底であると思う。
そこを土台として、どう時代の潮流に乗り、基本4項目を維持しながら新たな時代の商売にて存在感を維持していけるか。

  自店や自企業の位置づけがお客様に伝えることがより重要となっていくのである。

自企業は、お客様に対してよりどのような存在であるのかを、より明確に打ち出し、お客様に伝わってこその商売である。

  しかしほとんどの中小スーパーはなんでもありの以前のままの存在。

まずは、自分は「何屋」なのかを明確に打ち出し、そして明確にお客様に伝えること。

  売場作りで伝えるのか。
  品揃えで伝えるのか。
  売り方で伝えるのか。
  サービスで伝えるのか。
  価格で伝えるのか。
  接客面で伝えるのか。
  
それと顧客のニーズとの接点で、これからの方向性を探り、そして決定して、それを現場に伝え、現場が確実に実践して、それが顧客につたわってこそ、その企業の存在価値が顧客の間で話題になり、そこに顧客が集うのである。

  しかし途中途中での試行錯誤は生まれるもの。

そこで重要になるのがスピードである。

  スピードを以って試行錯誤を繰り返すこと。

そこから、必ず発見があり、学びがあり、仮説が立ち、そして実践からの発見、学び、仮説と繋がっていくのである。

  そこにスピードが加わるからそのサイクルが加速するのである。

このような時代だからこそ、まずはやってみる、というスピードが重要なのであり、そこからまた新たな可能性を見出すことのスピードも速まることになる。

  それではそのスピ―ドをどのようにして養うか。

そこに大きな課題があるから、なかなかスピードに乗れないのであろう。

  そしてそこにリーダーの役割の重要さがあるのである。

組織をスピードに乗せる。

  その為にはリーダー自らのスピードある関りが重要となる。

スピードとは、リーダーのスピードに大きく左右される。ごく当たり前の話であるが、どうしてもリーダー自身が周囲に振り回され、上司に振り回される存在であると、受け身の行動が目立ち、率先して変化への対応と行動、そして組織を同じ方向へ向けることに躊躇が生じるのである。

  それを理解した上でのスピードある行動が組織を牽引するのである。

そして、確実にひとつひとつ関わって、確実に実践していくことを部下と共有しながら実践していくことが出来るかどうかであろう。

  言いっぱなしや丸投げでは部下の行動が伴わない。

リーダーと部下が同じスピードで歩める環境作りと、部下と共に歩み、部下と共に売場を構築していくスタンスが重要となる。

  そこから組織が動き始めるのである。



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  7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
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是非、動画(YouTube)をご覧頂き、次回以降のセミナーから学んで頂ければと思います。
よろしくお願い致します。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
エリア特性、そして自社特性、そんな中で自企業がどのようなエリアでの存在価値を見出していくのか。食品スーパーがあればよかった時代から、どんな専門分野での特性を顧客に訴求して支持をえられていくのか。最近いろいろなフォーマットが都市部の新店から生まれていますが、一番の課題は地方の中小がどう見たいを描いていくのか、悩みどころですね。

投稿: てっちゃん | 2022年9月24日 (土) 08時31分

基本のお客様に伝わる明らかな「徹底」とオンリーワンの武器。総花的なスーパーの終焉が見えて来た時代、これからは個性でお客様の支持を得る時代になるでしょう。第二次世界大戦で欧米に負けた日本。良くも悪くもこれは現実であり日本の文化も欧米化している。ですから欧米セミナーがある訳でありそれ是とすれば顧客ニーズに合わせスーパーもスペシャリティストア化するのは必然なのでしょうね。

投稿: dadama | 2022年9月23日 (金) 22時19分

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